「1960’S」タグアーカイブ

READY STEADY GO! VINTAGE NEW WAVE STORE

CARNABY STREET
CARNABY STREET

並木橋にあった店舗をクローズしていたREADY STEADY GO!のショップが、期間限定ではあるが、久々に再開することになった。
会場は高円寺駅北口、サブカルチャーを象徴するような存在のキタコレビルにあるGARTER GALLERY
GARTER GALLERYは、レディガガの衣装も手がけたデザイナー江幡晃四郎氏や、アーチスト集団Chim↑Pomのホームグラウンドともいうべきアンダーグラウンドなギャラリースペース。
オープニングのイベントは、園子温監督の個展だった。
高円寺は、今までショップがあった並木橋や代官山とはかなり趣きが違う町だが、80年代ロンドンのカムデンロックにあったようなアヴァンギャルドな感性が漂うGARTER GALLERYの空間が、今回のコンセプトであるVINTAGE NEW WAVEと、しっくりくると考えたのだ。
会期を10/1(土)~10/16(日)、12/2(金)~12/4(日)の2回に分けて、ポップアップストアをオープンする予定だ。

garter gallery
garter gallery
オリジナルパーカー
オリジナルパーカー

今回は1985年のオープン以来READY STEADY GO!が仕入れてきた英国を中心にした様々な商品の中から、貴重なデッドストックをセレクトして販売する予定である。
デッドストックと言っても、30年間のヒストリーの中からになるため、かなりのアイテム数があった。
その中には、1点しかないサンプル輸入した商品や、1点のみ製造した商品がある。
又日本での知名度が低いブランドであったり、発売時には価格が高く、売れなかった商品もある。
そういった商品を、今回はVINTAGE NEW WAVEと名付け、出来るだけお求めやすい価格設定にして、販売する。
また今回は80年代以降のUKファッションと音楽の関係性をリアルに感じて頂く為に、ヒストリカルなコレクションアイテムの展示もする予定している。

INSIDEOUTのショップ内展示
INSIDEOUTのショップ内展示

主な取り扱いブランドは以下のようになる。
NSIDEOUT, YMC, PUNK ROYAL, GABICCI, FARRAH, DR.DENIM. MERC,MONKEE GENES, JOHN MOORE, HUDSON, TABITA, SESSUN, N2,
SOUL SEVENTIES, APOENA, YOUR EYES LIE, NAGUISA, SUMMERVILLE他。
READY STEADY GO!の母国とも言える英国だけではなく、北欧や南米のブランドまでラインナップし、衣類から靴、バッグ、アクセサリーなどの小物まで、幅広い品揃えをお見せする予定である。
その中でも注目したいブランドは、英国のINSIDEOUTだ。
70年代パンク前夜の英国で、アヴァンギャルドな作品を創出し、ビビアン・ウエストウッドのブランドSEXにも影響を与えたJOHN DOVE& MOLLY WHITE。
グラムからパンクへのブリッジとなった時代の先端を走っていた彼らのDNAを持ったブランドが、INSIDEOUTである。
PUNKやNEW WAVEのフレーバーを、今の時代に解釈したコレクションは、見て頂くだけでも楽しい筈だ。
会場には、オリジナルデザインのRIPSのポスターや復刻版Tシャツも展示予定である。

JOHN DOVE& MOLLY WHITEの「RIPS」
JOHN DOVE& MOLLY WHITEの「RIPS」
INSIDEOUTのシャツ
INSIDEOUTのシャツ
INSIDEOUT
INSIDEOUT

READY STEADY GO!の代表的なシューズと言えば、ジョン・ムーアである。服のクリストファー・ネメス、シューズのジョン・ムーア、アクセサリーのジョディ・ブレームが、ある時期はロンドンファッションを代表するアイコンであった。
ジョン・ムーア自身が亡くなってしまった為、今や新作のシューズは入手不可能になり、ジョン・ムーアのシューズはコレクターズアイテムとなりつつある。
幸いな事に数は多くないが、今回は全てのジョン・ムーアのストックを販売する予定である。
多分日本でジョン・ムーアの新品が買える最後のチャンスになると思うので、お好きな方には、是非とも見に来て頂きたい。

JOHN MOOREのブーツ。これはレディース。
JOHN MOOREのブーツ。これはレディース。

メンズアイテムでは、アウターやスーツ類が充実している。特にADAMやMERCの英国産スーツを、今回は2万円の特別プライスで提供する予定だ。
60年代のモッズスタイルのスーツが、READY STEADY GO!の定番だが、写真のADAMのスーツは、ワイドラベルにフレアーパンツの70’Sスタイルである。
またモッズだけではなく、パンクテイストのアッパーブランドPUNK ROYALや、レアグルーヴ感覚のSOUL SEVENTIESなど、音楽と至近距離のスタイルを、今回は幾つも用意している。

ADAMのパンタロンスーツ
ADAMのパンタロンスーツ
PUNK ROYALのミリタリーシャツ
PUNK ROYALのミリタリーシャツ
LUIZA  BARCELOSのトラベルバッグ
LUIZA BARCELOSのトラベルバッグ

今回のテーマであるVINTAGE NEW WAVEは、サエキけんぞうさんのハルメンズXプロジェクトとの共通テーマでもある。
日本のニューウェーブの先駆者ハルメンズのデビュー35周年を記念したアルバム「35世紀」と連動し、アーチスト写真やライブ衣装も、READY STEADY GO!が提供をしているのだ。
ライブ会場に先駆けて、太田螢一さんのイラストをフューチャーしたコラボレーションTシャツと、エコバッグも販売する。
アーミーグリーンのTシャツは、VINTAGE NEW WAVE STORE限定発売になるので、お早めにお求めください。
今回のTシャツとエコバッグは、90年代のDUFFER OF ST GEORGEなどで使用されていた英国CONTINENTALのボディを使用しているのも、特徴だ。

ハルメンズXとのコラボレーション
ハルメンズXとのコラボレーション
ハルメンズXとのコラボTシャツ
ハルメンズXとのコラボTシャツ
太田螢一さんのイラスト
太田螢一さんのイラスト
ハルメンズXとのコラボエコバッグ
ハルメンズXとのコラボエコバッグ
エコバッグは4色
エコバッグは4色

定番商品であるREADY STEADY GO!のロゴTシャツの新作や、パーカーなどスウェットも用意されている。
Tシャツは、今後は入手が難しくなるCONTINENTALのボディを使用している為、今回の新作オリーブ、グレー、カーキは限定商品となる予定である。

ロゴTシャツ新作
ロゴTシャツ新作
ロゴTシャツ新作
ロゴTシャツ新作

READY STEADY GO! VINTAGE NEW WAVE STOREの情報は、facebook pageに、日々アップデートされる予定だ。
会期
Phase1: 10/1(土)~16(日)
Phase2: 12/2(金)~4(日)
business hour:14:00~20:00
Venue: Garter Gallery
@キタコレビル〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3-4-13
高円寺駅北口徒歩5分。上島珈琲店とマクドナルドの間から入る中通り商店街の左側に、キタコレビルはあります。
お問い合わせ:Mail: readysteadygotokyo@gmail.com
*クレジットカード使用不可。デッドストック中心の為、返品交換も不可となります。ご注意ください。

80'SのUK サブカル雑誌THE FACE COVER
80’SのUK サブカル雑誌THE FACE COVER

*10/1は、18時スタート。Opening Nightとして、併設するGallery Bar GARTER HOUSEもオープン。
サエキけんぞうさんのVINTAGE NEW WAVEトークショーも開催予定。
英国的なREADY STEADY GO!の一部商品は、吉祥寺のYOUNG SOUL REBELSでも購入可能となっている。
そちらも、是非足をお運びください。

LONDON TUBE
LONDON TUBE

中野裕之監督が見た『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』

©2014 Mr. Dynamite L.L.C.
©2014 Mr. Dynamite L.L.C.

昨年ジェームス・ブラウンを描いた映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』を、Cinema Discussionで取り上げましたが、今年は同じジェームス・ブラウンのドキュメンタリー映画『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』が公開されます。
ジェームス・ブラウンのファンが多いセルクルルージュでは、次回のCinema Discussionで取り上げる予定です。
その前にセルクルルージュでも御馴染みの映画監督中野裕之さんに、映画を見た感想を頂きました。
中野さんが昔からJB好きなのは知っていたので、今回はお願いした次第です。

©2014 Mr. Dynamite L.L.C.
©2014 Mr. Dynamite L.L.C.

「ミスター・ダイナマイト」

ファンクという音楽のジャンルを生み出した男、
それがジェームズ・ブラウンだ。という事がこの
映画を見るとわかる。
80’sのヒップホップのサンプリングやパリの
ラジオノヴァなどで繰り返し流されるレアグルーブの
波にのって僕もジェームス・ブラウンを知った一人だ。
なので、もうこの映画は知らなかったJBの宝庫だった。

ミック・ジャガーが製作にもクレヂットされていて
本人がインタビューにも出演している。
まあ、とにかく、ショーというかダンスと
音楽っていうスタイルもJBが作ったわけだから
マイケル・ジャクソンを始めとするフォロワーが
多いのはもちろん、音楽的にも今でもブレイクビーツと
いえば、必ず定番でかかるトラックの秘話も大変面白かった。

フレッド・ウエスリーとかボビー・バードとかメイシオ・パーカーとか
クライド・スタブルフィールドとか、ピィーウィー・エリスとか
すごいメンバーのバンドで『コールド・スウェット』くらいまでやってて
その後、ブーティコリンズたちの新若者バンドになったことなんて
全く知らなかったし。

レコードでしか知らなかった彼らの事が彼ら自身の言葉で語られている
この映画は音楽ドキュメンタリーの中でもかなりイケてると思う。
僕はディーライトの『Groove is in the heart』のクリップの撮影で
メイシオとブーティと撮影したけど、その時の興奮は一生忘れないし
『Good Beat』で再びブーティを撮影したときに覚えてくれてたのも
すげえ嬉しかったなあ。
それがJBだったらどんだけうれしいかって、話だね。この映画は(笑)
けっこう社会派だったってことも映画を見て知ったし、
あの時代の黒人のヒーローだったんだな、音楽以外でも。
ていうか、まあ、見たことない若いJBのカッコイイことったら!
70’sのヒゲJBとか今まで見たことないけどかなりゲイっぽいルックスで
笑ったぜ!!とかね。見るべし!!

by Hiroyuki Nakano 中野裕之

sub05

『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』
2016年6月18日(土)角川シネマ新宿、渋谷アップリンク、吉祥寺オデヲンほか全国順次ロードショー