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1959年 東京生まれ。 以来東京に住み続けていますが、2010年1年間は香港に住んでいました。 長い間海外の文化から刺激を受けてきましたが、海外に一度住んだ事で、日本の良さを、改めて見直しています。 英国の音楽とスタイル、フランスの映画と車、暑い国の料理と日本の文学を好んでいます。 1987年以降P Picasso, 下北沢ZOO~SLITS、DJ BAR INKSTICK, Faiなどのクラブで、DJとして活動。 2006年以降DJは休止していたが、2016年より再開。 ファンデーションである英国音楽や、MODSシーンのイベントで、ルーツミュージックを中心にプレイしています。 現在UKファッションの老舗Ready Steady Go!のリブートプロジェクトを展開中。 Music: 60~70's Rock, Rare Groove, Rocksteady, Jazz Funk, Folk. Cinema: Roman Polanski, Jean Pierre Melville, John Cassavetes,Michelangelo Antonioni Style: READY STEADY GO! 6876,Duffer of ST George, YMC, FARAH Food: exotic food.モロッコ、イスラエルなどの料理。

Ready Steady Go!(レディ・ステディ・ゴー) / Tokyo London Fashionのエヴァンゲリスト。

DUFFER OF ST GEORGEの創設メンバー。手前がバリー・K・シャープ。
DUFFER OF ST GEORGEの創設メンバー。手前がバリー・K・シャープ。

渋谷の並木橋に30年近くロンドンファッションを売り続けている店がある。今や日本のモッズファッションの代名詞にもなっているREADY STEADY GO(レディ・ステディ・ゴー)だ。この店がオープンしたのは、1985年。以降最新のロンドンスタイルを東京に紹介し続けてきたエヴァンゲリストREADY STEADY GOを、今回はSTYLEコーナーで紹介させて頂きます。

今では最新のロンドンストリートスタイルが満載のREADY STEDY GO!だが、開店当時は古着や、デッドストックを扱う店だった。古着と言っても、ツイードのジャケットや、英国のスクールジャケット、バーバリーのデッドストックなど、英国メンズウェアの伝統的なアイテムを、独特の視点でセレクト。
僕も当時紺の4つボタン2つがけのジャケットを買い、仕事で永らく愛用をしていた。

時を同じくして、1985年ロンドンのポートベローに、デッドストックを中心に扱うブランド DUFFER OF ST GEORGEの初のショップが誕生していた。

最初のDUFFERのショップ。ポートベローで、デッドストックやヴィンテージ中心に扱っていた。
最初のDUFFERのショップ。ポートベローで、デッドストックやヴィンテージ中心に扱っていた。

バリー・K・シャープ、マルコ・ケアンズ、エディ・プレンダーガスト、クリフ・ボーエンの4人でスタートしたDUFFERは、クラシックなデザインを生かしたオリジナルを作り始め、これがレアグルーヴやアシッドジャズの流行との相乗効果で大きくブレイク。1987年にはオリジナル商品のショップをロンドンのSOHOにオープンし、いち早くREADY STEADY GOでも輸入されるようになった。

DUFFERの中心メンバーのショット。気崩したテーラードに、ビットモカシンが効いている。
DUFFERの中心メンバーのショット。崩したテーラードに、ビットモカシンが効いている。
ヴィンテージのデザインを再生したニットジャケット。DUFFERの人気アイテムだった。当時はmade in Italy. ヴィンテージのデザインを再生したニットジャケット。DUFFERの人気アイテムだった。当時はmade in Italy.
DUFFERは、クラシックなモチーフのレザーアイテムにも定評があった。このジャケットは凝ったデティールが特徴的だが、今着るには着丈がやや短め。 DUFFERは、クラシックなモチーフのレザーアイテムにも定評があった。このジャケットは凝ったデティールが特徴的だが、今着るには着丈がやや短め。

DUFFER以外にも、レアな音楽寄りのアイテムをREADY STEADY GOでは、どこよりも早く輸入していた。HIP HOPブームを巻き起こしたRUN DMCや、クラッシュを脱退したミック・ジョーンズのニューグループBIG AUDIO DYNAMITEのアイテムからは、生のロンドンが観じられ、大いに刺激を受けた時代である。

ROCKとHIPHOPをミックスしていたBIG AUDIO DYNAMITEのキャップ。3色持っていた。他にはパーカーもある。
ROCKとHIPHOPをミックスしていたBIG AUDIO DYNAMITEのキャップ。3色持っていた。他にはパーカーもある。

90年代になると、DUFFERの主要メンバーが分裂。ミュージシャンもしていたバリー・K・シャープは、自分のブランドSHARPE EYEを作り、READY STEADY GOでも販売していた。
そしてケネス・マッケンジーは6876を創立。ロンドンパンク(1976)の精神で、パリ革命(1968)のスタイルをコンセプトにした6876は、1995~2002年まで、READY STEADY GOの主力ブランドとなった。
やや混沌としてきたDUFFERを離れた6876のデザインは、テーラードとカジュアルの程よい中間に位置し、PRADAと同レベルの素材と、凝ったデティールで価格以上のクオリティを常に維持しているブランドだった。

6876のケネス・マッケンジー
6876のケネス・マッケンジー
6876のヘリンボーンジャケット。カジュアルなエッセンスを盛り込んだ良質なテーラード。写真ではわからないが、ボタンなし本切羽の袖に、サイドポケットはインナーでダブルになっている凝った縫製。 6876のヘリンボーンジャケット。カジュアルなエッセンスを盛り込んだ良質なテーラード。写真ではわからないが、ボタンなし本切羽の袖に、サイドポケットはインナーでダブルになっている凝った縫製。

洋服以外では、ヴィンテージレザーを使ったインド人デザイナーのバッグJas MBを、世界中でブレイクする前に、ピックアップ。シューズではLOAK Bros、パトリック・コックス、トリッカーズ、ジョニー・モーク、ジョージ・コックスなどのUK人気ブランドをいち早く輸入。
HUDSONのポール・ウェラーがディレクションしたCHROMEというブランドも日本で唯一販売していた。
ポール・ウェラーディレクションのクロームのシューズ販売時にポール・ウェラーからプレゼントされたサイン入り写真。 ポール・ウェラーディレクションのクロームのシューズ販売時にポール・ウェラーからプレゼントされたサイン入り写真。


ポール・ウェラーモデル。メッシュが格好いいが、作りが繊細過ぎるシューズ。
ポール・ウェラーモデル。メッシュが格好いいが、作りが繊細過ぎるシューズ。

モッズ系定番アイテムとしては、誰もが一度は見かけた事のあるであろうロゴを使ったパーカーやスウェットがある。

モッズアイテムの必須品。オリジナルパーカー。
モッズアイテムの必須品。オリジナルパーカー。

最近では、OUR LEGACY、YMC、ADAM、Mercなどの従来の路線のブランドに加えて、よりクリエイティブなロンドンファッションや、フランスや南米など英国もの以外の旬なトレンドもピックアップして輸入しており、ファッション好きには目の離せない存在で居続けている。

パリのコレットで大人気のINSIDEOUT
パリのコレットで大人気のINSIDEOUT

ヴィンテージジュエリーにヒントを得たロンドンの女性デザイナーKAT MACONIEのシューズ
ヴィンテージジュエリーにヒントを得たロンドンの女性デザイナーKAT MACONIEのシューズ

LEATHER SATCHELは、英国のランドセルが原型。カラフルなカラーリングが特徴。
LEATHER SATCHELは、英国のランドセルが原型。カラフルなカラーリングが特徴。

RSGを創った後藤田和仁さん。
RSGを創った後藤田和仁さん。

このTOKYO LONDON FASHIONのエヴァンゲリストである後藤田和仁さん=READY STEADY GOと、セルクル・ルージュがコラボレーションしたプロジェクトが年明け早々スタートするので、詳細は近々アップさせて頂きます。

Cinema Discussion3 “Only Lovers Left Alive”/「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」から見えてくる二人のミュージシャン


「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」

新年明けましておめでとうございます。
2014年最初のアップは、12月20日に公開されたジム・ジャームッシュ監督の新作「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」をテーマに、映画を多方面な角度から分析するシネマ・ディスカッション3です。
参加者は映画評論家川口敦子さんをナビゲーターに、川口哲生、名古屋靖、川野正雄の4名です。
今回は作品からつながってくる映像を、ジャームッシュも好きだと言い作品にも登場するYOU TUBEから幾つかご紹介する事で、皆様のイメージも膨らませて頂けるように構成しています。

川口敦子(以下A) この作品は、引用やトリビュート的に様々なアーチストの名前が出てくることが話題になっていますが、人軸から見えてくることを中心に、ジャームッシュがこの作品で狙っている背景を考えてみたいと思います。
まずは皆さんの印象や、ジャームッシュについての想いを聞かせて下さい。

川口哲生(以下T) 夜のデトロイトの、暗い中でモゾモゾやっているところが、「ダウン・バイ・ロウ」とかに通じて、ジャームッシュ的。
個人的にはティルダ・スウィントンに救われているなと感じた。デレクジャーマンとかボウイとか、「ブリングリング」で描かれているSNSで自慢をして、大量に消費していく若い子達とは対極にある、バンパイアの様に希少化しても面々と存在していく生き延び方が面白い。

川野正雄(以下M) 資料を見てみたら、「パーマネント・バケーション」以降の長編は全て劇場で見ている事に気づきました。フリークではないんだけど、気になる存在である事は間違いないです。前作「リミッツ・オブ・コントロール」は、ドロドロし過ぎている印象で失望したので、今回の作品で本来のユーモアと、リズムを取り戻してくれたように思います。
実はジャームッシュとは縁があって、何回か遭遇したことがあります。直接話したのは、昔僕がDJをしていた西麻布のクラブに来て、わざわざDJブースまで本人がリクエストをしに来た時。そのリクエストは、当時流行っていたスパイク・リーの「ドゥ・ザ・ライト・シング」の1曲目パブリック・エナミーの「FIGHT THE POWER」。残念ながらあいにく持って来ていなかったので、ジャームッシュのリクエストには応えられなかった。もっとマニアックなリクエストを想像していたので、ベタな希望が意外。

名古屋靖(以下N) ジム・ジャームッシュがクスクス笑いながら脚本書いていそう。
久しぶりにもう一回見なくては、と思わせる映画。
でも「是非見たい」というより、次回はパンフレットを手始めに、その周辺の情報も取り入れてからキチンと学習した上で見て確認してスッキリしたい系。
ジャームッシュの趣味や答えの無いナゾナゾがちりばめられてますね。

C)2013 Wrongway Inc., Recorded Picture Company Ltd., Pandora Film, Le Pacte &Faliro House Productions Ltd. All Rights Reserved. C)2013 Wrongway Inc., Recorded Picture Company Ltd., Pandora Film, Le Pacte &Faliro House Productions Ltd. All Rights Reserved.[/caption]

M タランティーノが、自分が好きだったマカロニ・ウエスタンやナチ物、ブラックムービーなどを自分流に作って、ある種のリスペクトを表現しているのと同じように、この映画からは、ジャームッシュの古典的な吸血鬼映画へのリスペクトを感じました。
新しい吸血鬼映画のように見えますが、古典的な吸血鬼周りの伝説〜夜しか行動しないとか、心臓に木の杭を打つと死ぬというようなお約束は、キッチリと守られているのが面白かった。

A 「ゴースト・ドッグ」は、メルヴィルへのオマージュが込められていると言いますし、そういう過去の映画に対するリスペクト的なテーマは、常に彼の中にはあるのではないでしょうか。
今回は吸血鬼映画がお金になるというので撮ったと、インタビューでは言っています。吸血鬼映画の歴史全体に愛情を持っているが、現代のコマーシャルなバンパイヤストーリーには関心がないようなコメントもあります。
ここでは吸血鬼を題材にする事によって、アナログ、アウトサイダー、ボヘミアンへの彼の執着を描いているように見えます。
夜のデトロイトドライブ、あの暗すぎる夜の中がジャームッシュ的だし、デトロイトのおひざ元で育ったアクロン・オハイオの子ジャームッシュのルーツにも関わってくるのかもしれません。

M タンジールの夜の街並やドライブシーンは、デトロイトと対象的に、とても美しく撮っていますね。今までのジャームッシュには見られないビューティフルショットだと思いました。モロッコを撮影場所に選んだ理由も気になりますね。

A そういうジャームッシュの世界ですが、軸をティルダ・スウィントンに移してみると、案外70年代的ジャンルを越境した表現者たちの生き延び方を考えられるかもしれません。
参考としてティルダが出ているボウイの「The Stars(are out tonight)」を見てみましょう。

M デビット・ボウイといえば、カトリーヌ・ドヌーブと共演した吸血鬼映画「ハンガー」がありますね。
デカダン的なバンパイヤラヴストーリーというエッセンスは、共通のものが観じられます。

A エイリアン的な存在を描いたボウイ作品としては、ニコラス・ローグの「地球に落ちて来た男」もありますが、その影も観じられますね。

A もう一人この作品の重要な存在が、ディレッタント的プロデューサー ジェレミー・トーマスです。
彼は「戦場のメリークリスマス」を作っていて、ここでもボウイがキーパーソンになってきます。

A ジェレミー・トーマスは、デビット・クローネンバーグが、ウイリアム・バロウズの原作を映画化した「裸のランチ」にも関わっています。この辺がモロッコのヒントになるのかもしれません。

N タンジール編に出てくるカフェ「千一夜」のオーナーがガイシンで、彼はバロウズにカットアップを伝授している。

A 影武者的存在への共感も観じられます。 シェークスピア/マーロウの関係もそうだし、バロウズ/ガイシンにもある――映画そのものよりそこから派生した興味で見る映画とも言える要素がありますが、その辺がジャームッシュが若い観客にもうひとつ受けない理由にもなるのでしょうか。

N まるで「時代劇」を見ているかのようなのでは…遠い距離感(自分とは遠いので感情移入が難しい)があるのかもしれません。
「そこから派生した興味で見る映画」は今の若者には面倒臭い映画なのかもしれませんね。もちろん、好きな子もいますが。ただマジョリティではないですよね。

A キャラクターたちの造形にも、その辺は顕著ですね。 英国的なスーパースノビズムvsゾンビ・センターLAのような関係性が存在しています。

T ブリングリングのブランドでのname drop(ひけらかす)とは違う、いろいろなちりばめられた記号を(音楽やアート、底流を流れる文化的リスペクト)おもしろがれるか?全くわからず引っかからない層、そしてわかって鼻に付く層、そしてつぼにはまる層と分かれそう。自分たちが好きなアーティストの影響を受けたり、カバーした曲を掘っていく感覚を持った層が、どれだけ存在するのか。

N 「俺のインテリジェンスとオシャレなユーモアについてこい!」的なところが若い人がついてこない理由かも。若い子は掘り起こすの好きじゃない子が多いらしいし。昔ならそんなジャームッシュの映画に惚れたら、その周辺の音楽から文学、それこそファッションまで掘ったもの。いまそれはかっこよくない行為かもしれない。今は一生懸命が暑苦しい時代になってきているのかもしれません。

A ポストモダンとレーベルつけるといやがるだろうが、その中で愛されるセンスと、そこから出ようとしないことの功罪があるのでしょうか。

M 主人公トム・ヒドルストンの生き方が、ジャームッシュの生き方に被ってきますね。

N トム・ヒドルストンも歴代の成功したミュージシャンと逢っていますよね。彼は曲を提供するだけで、代わりに作品を広めるのはゾンビ(人間)。純粋に芸術家としての行為。たぶん血を飲むのと同じいくらいに重要で必要な作業。ただし名声は一切求めていない。永遠に生きるための退屈しのぎでしょうか?
壁に飾ってあったジョー・ストラマーの写真も気になります。

M 会話に出てくるエディ・コクランや、ジョー・ストラマーは、いかにもジャームッシュ的ですね。この世にいないミュージシャンへのレクイエム的なエッセンスも込められているように思います。
これは、ジャームッシュが撮ったジョー・ストラマーの追悼フィルムです。曲はボブ・マーリィのカバー。
4分という短い尺の中に、ジャームッシュらしい夜の闇と昼のコントラストが描かれています。
クラッシュNY公演に、アンディ・ウォホールと共に楽屋を訪れていたスティーブ・ブシェミも登場しています。

M もう一つ気になったのは、オープニングで7インチがかかるワンダ・ジャクソン。ジャームッシュは、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」では、スクリーミン・J・ホーキンスの「I PUT A SPELL ON YOU」をうまく使うなど、R&RやBLUESには造詣が深いけど、なんでワンダ・ジャクソンなのか、最初はよくわからなかった。チェット・アトキンスやエディ・コクランと同じR&R的な流れと言えなくもないんだけど。
これは彼女の最大のヒット曲「フジヤマ・ママ」。この「フジヤマ・ママ」つながりで考えていくと、アイデアの原泉も見えてきます。

M こちらはクラッシュ日本公演の映像。当時のポール・シムノンのガールフレンド、パール・ハーバーが、「フジヤマ・ママ」を歌っています。この映画ではギターロック的な曲に重きを置き、パンク的な曲はあえて使っていないように観じましたが、やはりジャームッシュのルーツミュージック的には避けては通れない部分ではないかな。

A 好きなものへの投影は、常にテーマとして内在していますね。

M デビット・ボウイと、ジョー・ストラマーという作品自体には直接関係のないアーチストの影が見えてきました。

N 映画を見た後に調べると、場面場面でのシャレやギャグの意味が色々分かって来る。事後復習する事で見る前より興味がどんどん湧いて来る。また見たくなる、確認したくなる。何度も楽しめる映画。
ティルダはクールでかっこよかったのですが、ラストシーンの表情はお笑い。あそこで、ああ、これはお笑い映画なんだと気がついた(血のアイスバーとか)。

M 液体(血液)は、飛行機機内に持ち込めないとか、血液型によって、飲み物としての血のグレードが変わったりとか、今回はとてもひねったユーモアが生かされている。

A エンディングは、サバイバルの本能を描いたように観じました。
全体としては、ジャームッシュとジェレミー・トーマスが意気投合して、自分達の好きな物を集積させて(見えなくても)、作った作品なのではないでしょうか。
二度見る事によって、新たな発見が幾つも見つかるような映画ですね。

T 昔ジャームッシュが好きで、ここのところ離れていたジャームッシュファンにはぜひみてほしいと思います。

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は12月20日よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラスト シネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国公開中です。
作品公式HP。