「FEATURED」タグアーカイブ

誰もが望んでいる「FREEDOM」/The Tokyo Locals 7 インチ シングル

1980年代の終わりに伝説的なMODSバンドThe HaiRのボーカリストとして現れ、その後実兄ギムラ没後の東京スカパラダイスオーケストラのボーカルを務めたLui Bluesface (A.K.A杉村ルイ)。
結成以来10年の時を経て、Lui率いるThe Tokyo Localsは、昨年デビューアルバム『Shake Your Hips』を、LuiのレーベルLocal Production Recordsよりリリース致しましたが、この度レコーディング第2弾として、アナログ盤オンリーの7インチシングルをリリース致します。

A面には、Luiオリジナルのメッセージソング『Freedom』を収録。
新型コロナウイルスの影響が出る前の昨年末に、Luiから是非今「Freedom」をリリースしたいという強い希望があり、実現したのが、今回のシングル盤である。
結果的に、世界中がピンチの今に向けたLuiの痛烈なメッセージソングとなった。
塚本功の超人的なギターワークに、刀禰和也のうねるウッドベースと、HIROKINGのヴィンテージなハープが絡む演奏もスリリングの一言である。
今日の事態を予測していたようなLuiの熱いメッセージ(下記に歌詞を掲載)を、是非受けとめて頂きたい。

B面は、カバー曲2曲をカップリング。
1曲目は、ローリング・ストーンズレーベルからもアルバムをリリースしており、ボブ・マーリィのウェイラーズの中心メンバーでもあったジャマイカの巨星ピーター・トッシュの名曲『Stepping Razor』。
こちらはPeter Tosh& The Wailersのオリジナル盤。

The Tokyo Localsではかなり前からカバーしていた楽曲だが、オリジナルに比べると、スピーディなThe Clashのレゲエチューンのような切れ味に仕上がっている。
ピーター・トッシュはローリング・ストーンズレーベルからリリースしたように、ウェイラーズのメンバーの中でも高い音楽性と、強いメッセージ力を兼ね備えたアーチスト。最後は射殺されてしまうという悲劇的な死を遂げたが、彼の楽曲は何年経っても色褪せない。
日本でも1979年に若松孝二監督内田裕也主演の映画「餌食」では、全編にピーター・トッシュの楽曲がフューチャーされた。
この映画は、工藤栄一監督の「その後の仁義なき戦い」と2本立てで、東映系で全国公開(今では考えられないが)された。
1970年代後半、ピーター・トッシュは、間違いなく最もメジャーで、ラディカルなレゲエアーチストだった。

* The Hair live photo by Masao Nakagami in Mods Mayday 1989 @Inkstick Shibaura Factory

そして2曲目にはなんとLui自身がボーカルをとっていたThe HaiRの代表曲
『Gimme Gimme Gimme Some Good Good Lovin’』をセルフカバー。
こちらはオリジナル盤。

残念ながら延期となってしまったが、今年のMODS MAYDAY JAPAN40周年に向けて、常にシーンをリードしてきたLuiからのエールソングである。
今回のセルフカバーは、Luiの新たなアイデアによる全く違ったアプローチなので、是非聴き比べて頂きたい。

80年代末期のMODSシーンは、The HaiRと、CDを同時リリースするThe Gearが、東西を代表するバンドであった。

The Hair photo by Masao Nakagami in Mods Mayday 1989 @Inkstick Shibaura Factory

レコーディングは、The Tokyo Localsのスモールユニットによる、アコースティックな演奏で行わた。
ギターには、塚本功、ベースには刀禰和也、ブルースハープにはHIROKINGが参加。
マスタリングなどサウンドエンジニアに、日本のフィル・スペクターこと、Sugar Spector(Drums&Moogでも参加)。
プレスはヨーロッパ最大のレコード製造工場で、クラシックの大国でもあるチェコのGZ MEDIA社で行い、
Sugar Spectorの手により、今の時代とは思えない見事なアナログサウンドを実現する事が出来た。
たかが3曲、されど濃縮した3曲をコンパインしたこの7インチアナログ盤は、限定250枚の販売となります。

Photo by Celeste Urreaga

【Lui Bluesfaceからのメッセージ】

ボードゲームの主達の世界の存続を脅かす終末のシナリオが、予定外の悲劇的終焉の兆しを見せる中、オリジナル7インチシングル FREEDOMを世に解き放つ事が出来ることを、表現者の一人として非常に幸運な出来事でもあると痛感している。
恐らく生涯忘れることの出来ない自分の人生への明確な解答になる事を信じて疑わない。 様々な大変動と再編成を余儀なくされるであろう旧社会解体へのレクイエムとして、また、逆境下でのリアリティーをブルースし、ロックし打ち破ろうとする、音楽というスピリチャルな行為に取り憑かれた永遠の挑戦者であり続けようとする持たざる者の一人として、全ての想いを未来に託し ”今”と言うこの時こそが、新曲、FREEDOMを動乱と混迷極める古く錆び付いた旧世界崩落後の瓦礫の残骸の中から、新たに産まれ代わり立ち上がろうとする全ての人々の精神を解き放ち、真実の光を掴むであろう適切なタイミングであり、不屈の精神で語り継いでほしい自由への賛歌の正しいアプローチとして最適であると信じている。
全ては今日も逞しく、生きずいている、慈しみ、思いやり、励まし合うこの世界の多くの底辺の者達が奏でる、自由と愛と正義と平等と平和と調和と優しさと希望溢れる未来のシンフォニーの為に、そしてこの世界が永遠に美しく存り続ける事を願い、全ての人にこのシングルを捧げる。
制作にはギタリスト塚本功、ウッドベース刀禰和也、ブルースハープHIROKING、ドラム&モーグSuger Spectorが参加、録音にはRecording / Mixing / Mastering at STUDIO GINGA engineer Suger Spector氏とFabian Yusuke “Studio voodoo “が協力してくれている。

The Hair Live photo by Masao Nakagami

『FREEDOM』 (Lui Bluesface)

始まりの鐘が鳴り響く
そろそろ準備はいいぜ Yes
世界が悲鳴を上げるこんな時に
やらなきゃいけない事もある Yes
いつまでも続く長い道のり
どこまでも歩いていくぜ Yes
手に入れたいのさ Oh Yeah
この胸に感じたいのさ
誰もが望んでいる Ah Freedom
Oh Yeah
Freedom Oh Oh

Hey 旅立ちを告げる鐘が鳴る
もう二度とここへは戻れない Yes
世界が終わりを告げるなんて
そんな事俺らにゃ信じられない Yes
いつまでも続いた古い世界が
音をたてて崩れ始めているけど Oh Yes
俺たちの好きな素晴らしい歌まで
時代の影に消えて行こうとしてる  Oh Yes
夢にまで描いた新しい世界を
この眼で見るまでくたばりゃしないぜ Oh Yeah
俺たちが力を合わせる事が
どうしようもないくらい怖いのさ Oh Yeah
手に入れたいのさ I Say この胸に取り戻すまで
誰もが望んでいる Ah Hey Hey Oh Yeah
Hey Hey Freedom Freedom Freedom Freedom Oh

*The Hair Live photo by Masao Nakagami in Mods Mayday 1989 @Inkstick Shibaura Factory

A side :Freedom (Lui Bluesface)
B side: Steppin Razor(Joe Higgs)
Gimme Gimme Gimme Some Good Good Lovin’(Ai Sato)

The Tokyo Locals Special Unit
Lui Bluesface (Vo)、塚本功(Guitar/Chor),
HIROKING(Blues Harp)、Tone-ero(Wood Bass)
Guest: Sugar Spector(Drums&Moog)
Recording/Mixing/Mastering at STUDIO GINGA engineer Sugar Spector
Art Director: KNOCK DESIGN

・レーベル名 LOCAL PRODUCTION RECORDS
・バンド名  The Tokyo Locals
・レコード番号 LPR-0003
・JASRAC番号 R-2010820
・Made in Czech Republic
・販売価格 ¥1,800(税別)
・発売日:2020年5月15日
セルクルルージュ・ヴィンテージストアにて、先行発売中。
・発売元 株式会社セルクルルージュ  info@lecerclerouge.jp
・販売元 株式会社ブリッジ 

SHAKE YOUR HIPS

幻のR&Bバンド THE GEARのOfficial Bootleg Album

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI

セルクルルージュ・ヴィンテージストアでは、関西の幻のRnBバンドTHE GEARが、結成以来30年以上の時を経て、初めてリリースするアルバム『THIS GEAR』を、4月18日より先行発売致します。

THIS GEARとは?

1980年代後半、関西のMODSシーンに忽然と現れた伝説的なR&BバンドTHE GEAR。
結成以来30年以上の時を経て、初めてアルバムをリリースする。
これは長い沈黙の時代を経て、再稼働した2017年東京と、京都のライブ音源を収録したOfficial Bootlegとも言えるライブアルバムである。
東京は、今は無き日本のMODSシーンの聖地であった新宿JAMでのMARCH OF THE MODS 35周年記念パーティの、熱狂に迎えられた演奏を完全収録。
このライブは、35周年パーティ開催の為のクラウドファンディング参加者特典として制作されたオムニバスライブアルバムに、ヤードバーズの「You’re A Better Man Than I」1曲のみ収録されていたが、初めて音源として公にリリースされる事になった。
その圧巻の演奏は、ヤードバーズを荒々しくしたようにも、ジョイ・ディビジョンがブルーズを奏でているようにも聞こえる。
このライブでは、ラストの「One Way Out」に、ジーノサトゥー(The Geno London)が、ゲスト参加。
収録曲は全てクラシックなブルーズや、RnBのカバー。
京都でのライブのラストでは、ヴァン・モリスン率いるTHE THEMの名曲「GLORIA」の怒涛のように押し寄せるカバーが聴ける。
プロデュースは、The Gearと親交の深い元The Hair,東京スカパラダイスオーケストラのLui Bluesface(The Tokyo Locals)。
Luiの主宰するLocal Production Recordsの第3弾作品としてリリースされる。
1980年代末、東のThe Hair、西のThe Gearと、東西モッズシーンを席巻していた2つのグループが、30年以上の時を経て結晶したのが、このデビューアルバムである。

 

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI
 
                                     
THE GEARとは?

1987年大阪にて結成、当時MODSのSceneはまだNEO MODSが主流の中、結成当初からOriginal MODSの好んだ60’sbritish beat groupに傾倒 、それらの元となるBlues、RnB、そして即興をともなう演奏スタイルを嗜好、レパートリーはすべてその解釈によるカバーのみ、しかしライブで同じプレイは再びしたくないというそれこそが彼らの云う「MODS BANDを体現する」ということだった 。
活動から程無く東京Mods Sceneに迎えられThe Hairと交流をもつようになる。               
そしてMods Mayday89’と90’続けて出演する。 The Hair監修による徳間ジャパンのコンピレーションCD「Cafe au gogo」に二曲収録される。 途中Avy(Org)加入、 Hiroyama(D)がThe Fave Ravesに参加するも91年まで活動。TanakaがThe Hair加入を期に解散。のちに幻のバンドとしてと語り継がれてきた 2015年、大阪MODS SEANEのサポートを受けThe GEAR主催のワンマンイベント 「Crawdaddy RnB inc」を期にオリジナルメンバーにより突然再結成、結成時より一貫した揺るぎない演奏スタイルとMODを体現した音、シーンに熱狂的に受け入れられる。 翌 2016 神戸Nude restaurant、2017 大阪 MODS MAYDAY、2017 東京March of the MODS 35thAnniversary等に出演した。

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI

★The GEAR: Harp&Singer Hideaki Tanaka,Guitar Hiroki Yoshiyama 、Bass.g Shingo Tsukuda 、Drums Kentaro Hiroyama

★Lui Bluesface/ プロデューサー/The Tokyo Locals

この音源を録音する運びとなったのは新宿 Studio JAMの閉店を飾るにふさわしい企画、クラウドファウンディングにより実現した2017年 8月26日 MARCH OF THE MODS 35th Annieversary Special Partyと題する公開ライブレコーディングイベントだった。
当時のままのTHE GEARのライブを一目見ようと大人数が詰め掛け、新宿 Studio JAMはかなりの盛り上がりを見せていたし、佃君と廣山さんの一見乱暴で強引に、暴力的に鳴り響くリズムセクションと、吉山君のギターと田中君のハープがしっかりしと、几帳面な中高音域が際立つ対比を成して、良い意味でのカオス感を誘発し会場は興奮の坩堝と化した。
Studio JAMのアナログ卓を使用、布陣としてはJAMのPA2人に加えライブ全体のレコーディングディレクターにSoulcrap&Green Union RecordのTaiki.N、機材提供と編集及び仮Mix作業を88SPR StudioのNori Shiotaに、そしてTD.Mix Downマスタリング作業にPEACE MUSICの中村宗一郎氏 (ex White Heaven / Guitar)に依頼した。
そして同年12/9(sat) 京都 Deweyのライブ録音を加えTHE GEARのライブカップリング盤として完成した 。
12/9 (sat) 京都 Deweyの音源はTHE GEARのマネージャーである本郷氏よりご提供いただいた。
お世辞にも決して良い録音とは言え無いが、THE GEARのホーム、関西ならではのライブの臨場感と、今は無き新宿 Studio JAMの緊張感あふれるライブの対比を、2会場の雰囲気や選曲を含め、結成当初変わらぬままのオリジナルメンバーのTHE GEARを存分に楽しんで欲しい。

Photo by Celeste Urreaga

*セルクルルージュ・ヴィンテージストアでは、The Tokyo Localsのスペシャルユニットによるアナログ7インチシングル盤『FREEDOM』を、同時期に先行発売予定です。
今の時代に向けたLuiのメッセージソング『FREEDOM』に、ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズの主要メンバー、ピーター・トッシュのレゲエナンバー『STEPPING RAZOR』と、The Hairの名曲をセルフカバーした『Gimme Gimme Gimme Some Good Good Lovin’』をカップリング。
限定250枚のプレスとなります。

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI

★ジーノサトゥー/The GENO LONDON(March of the Mods35周年ライブに寄せて)。

洒落た服を身につけ たいしたMCもなく クールなブルースを演奏する そんな彼等はオレにとって とても格好よかった。 ライブ盤を出す前のヤードバーズ そんな佇まいだった クールなステージの一方で、 ゼロに近かった大阪の街のシーンを 情熱をもって築いたのも彼等だった。 今回の記念すべきMarch of the Modsに 彼等を呼ぶべきだと考えたスタッフに 感謝したい 。みんなも 敬意を持って もちろん楽しんで The GEAR を迎えてください 。昔より少し可愛げが無いけどね 。

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI

★青山ハルヒロ/The Fave Raves

彼らは所謂’POP’とは無縁な存在で、深い深いアンダーグラウンドで誰に媚びることもなく淡々とそして時に暴力的に彼らが好むR&Bを演奏していた。 それはReady Steady GoでのPretty ThingsやThemのようでもあり、またMarqueeに出ていた頃のYardbirdsや、Richmond Jazz FestivalでのAnimalsや Manfred Mannのようでもあった。 The Gearは先を行ってたのか?それとも狂っていたのか? この後、沢山の情報が世の中にあふれ出して、誰でもこういった古いR&Bに容易に触れることができるようになって、R&Bという音楽志向が’POP’になってしまった時、当然のように…彼らは消えた。 おそらくRay Daviesのような不敵な笑みを浮かべたまま….

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI

①Pretty Thing (E.McDaniel)  
② I’m A Lover Not A Fighter (Jay Miller)
③ You’re A Better Man Than I (Mike Hugg / Brian Hugg)
④ Smokestack Lightning (C.Burnet)
⑤ Parchman Farm (M.Allison)
⑥ You Can’t Judge A Book By The Cover (E. McDariel)
⑦ One Way Out (S.Williamson / Dixon) 〜Guest Guitar Geno SATO〜
⑧ Pretty Thing (E.McDaniel)
⑨ You Can’t Judge A Book By The Cover (E.McDaniel)
⑩ Smokestack Lightning (C. Burnett)
⑪ Parchman Farm (M.Allison)
⑫ Gloria (V. Morrison)
①~⑦ 2017.8.26 Jam studio Shinjuku ¨March Of The Mods 35th Anniversary¨ ⑧~⑫ 2017.12.9 Dewey Kyoto ¨Time For Action¨

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI

*モノクロームのライブ写真は、MASAO NAKAGAMI氏が、1989年INKSTICK芝浦ファクトリーで開催されたMODS MAYDAY1989のステージを、雑誌DOLLの為に撮ったものです。

■レーベル:Local Production Records ■品番:LPR-0004 ■価格:2,500円(税抜) ■2020/5/15全国発売予定
*栃木県宇都宮市のSNOKEY RECORDSでは、セルクルルージュ・ヴィンテージストアと同時に、先行発売致します。
*セルクルルージュ・ヴィンテージストア特典として、Local Prodution Recordsのロゴステッカーを1枚(白、黒いずれか。色は選べません)、先着でプレゼント致します。
また緊急事態宣言中の5月6日までは、3000円以上お買い上げで、送料無料とさせて頂きます。

PHOTO BY MASAO NAKAGAMI