Just a Touch of Love / SLAVE 1979
STEVE WASHINGTON率いるSLAVEの4thアルバムよりタイトル曲のシングル。バック・コーラスにはAURAの女性メンバー2人が参加。微妙な横揺れリズムが心地よいアーバン・メロウなこのヒット曲はDE LA SOULを始め数々のアーティストにサンプリングもされました。
ZWEI (dub ver.) / ELECTRIC MIND 1983
イタロ・ディスコな曲ですが、B面のDUBはピアノとシンセのリフが印象的なまさにエレクトロと言っても過言ではない、展開もあって飽きさせないインストになっています。
Bite The Apple / RAINBOW TEAM 1982
イタリアはFull Timeレーベルからリリースされたヨーロピアン・ファンク12inch。RAINBOW TEAMは白人女性ヴォーカルをフロントに配した白黒混合イタリア人グループで、サウンド的にはCHICとCHANGEを足して2で割ったような音と言われ、彼らの亜流バンドと揶揄もされました。しかし80年代初頭当時このような“なんちゃってNYサウンド”の中に洗練された名曲が多く見つかったりします。
Keep in Touch (body to body) (instr.) / THE SHADE OF LOVE 1982
PATRICK ADAMSプロデュース。後にHIGH FASHIONに参加するMELI’SA MORGANが力強く歌う、あえて展開のない繰り返しのリフがBoogieらしい定番曲です。
Love Is Magic / SUNFLOWER 1981
イタリアのダンスミュージック・レーベル、F1 Teamより発売されたマイナー・グループSUNFLOWERの唯一の12inchシングル。キュートな女性ヴォーカルと少しイナたいメロディが印象的なヨーロピアン・ファンクです。F1 Teamのシングルはどれもレアですが、オリジナルのレーベル印刷は「虹」に「F1マシン」というまったくダンスと関係ないモチーフながらカラフルかつ凝った絵柄で、やはりオリジナルが欲しくなります。
Let Me Feel Your Heartbeat (instr.) / GLASS 1982
4曲目と同じく、NYのガラージュ・レーベルWEST ENDからリリースされた12inchのB面インスト。イントロから鳴るシンセ・ストリングスや、途中から入ってくるAcid Houseのような止まらないウニャウニャが快感です。当時売れっ子だったNICK MARTINELLI & DAVID TODDがミックス、かのLARRY LEVANもco-produceで参加している気合の入った1曲です。
Give Me Some Love Tonight / TITUS WILLIAMS 1984
1984年頃になると、アメリカではHip Hopでさえも打ち込みへの移行が始まり、Soul/Funk系の音もほとんどがマシーン・ビートに取って代わったのに対し、僻地ヨーロッパではまだまだ生演奏録音の良質なBoogieが存在していました。今作もフランス産らしいムーディなメロディとTITUS WILLIAMSの甘美な歌声が見事にマッチしたメロウ・ダンサーの傑作です。アメリカやUKとのタイムラグがあるフランスの音楽は時代遅れでダサいという印象があります。しかしそのタイムラグはこのように素晴らしい曲を産む可能性も秘めています。
Somebody Told a Lie / ASHFORD & SIMPSON 1976
3枚目のアルバム『Came As You Are』より。このアルバムを代表する夢見心地の美しいメロウな1曲です。
Caveman Boogie / LESETTE WILSON 1981
1981年のレアグルーヴなアルバム『Now That I ‘ve Your Attention』A面オープナー。幻想的なイントロから一転、クールな曲調に素晴らしいソロを聴かせる女性キーボーディストのジャンルを超えて人気のアーバン・フュージョン・グルーヴです。
Westchester Lady / BOB JAMES 1976
BOB JAMES初期の代表作で数々のHip Hopアーティストにサンプリングされたこの曲は、HARVEY MASONのドラムスとWILL LEEのベースがファンキーなグルーヴを刻みながら、上物のストリングスやエレピが何ともゴージャスなレアグルーヴ・クラシックです。
This Is It (mad mats rework) / KENNY LOGGINS 2009
スエーデンはストックホルムのハウス・プロデューサーMATS KARLSSONによるリエディット12inch『The Blue Eyed Soul EP』のB面。LCR Disco-16の4曲目と同じくオリジナルではないので本来は選択肢外なのですが、原曲を尊重した最低限のエディットとSEで使いやすく、つい取り上げてしまいました。
Burnin’ Up The Carnival / JOE SAMPLE 1981
THE CRUSADERSのキーボードJOE SAMPLEの3枚目のソロ『Voice In The Rain』よりラテン・ディスコ12inch。バック・ヴォーカルに配したSEAWINDのPAULINE WILSONとFLORA PURIMのスキャットが炸裂するブラジリアン・フュージョン・ダンサーです。
Samba No Pe / BLUE RONDO 1984
80年代初頭UKで沸いたファンカラティーナ・ムーヴメントの特にカルチャー・サイドを担っていたBLUE RONDO A LA TURK。そのグループ名は巨匠DAVE BRUBECKの『Take Five』が収録されたアルバム『Time Out』1曲目のタイトルからとっています。しかしバンドは84年にMATT BIANCOとBLUE RONDOという名前を短くした2つのグループに分裂。この曲はそのBLUE RONDOになってからのリリースですが、LiveではA LA TURK時代から演奏されていた彼らを代表する怪しいサンバ・チューンです。
Can You Move (instr.) / MODERN ROMANCE 1981
ファンカラティーナの中でも、アイドル的売り出し方が功を奏して人気だったこのMODERN ROMANCEと差別化したいが為に、当時BLUE RONDO A LA TURKが「我々と彼らを一緒にして欲しくない。」と発言した事が一部で物議を呼んだことがあります。しかしアメリカでは確実にMODERN ROMANCEの圧勝で、NYでこの曲はガラージ・クラシックでもありました。BLUE RONDOのリーダーCHRIS SULLIVANは嫌がるかもしれませんがこの2曲の相性は悪くないと思います。
I’ll Tell You / SERGIO MENDES BRASIL ’88 1979
セルメンのディスコ時代を代表するアルバム『Magic Lady』からグルーヴィなラテン・ディスコ・チューン12inch。RemixをTEE SCOTTが担当しているようなので、カウベルの響き等ほどよい変態っぷりがいい出来です。
Dinorah Dinorah / GEORGE BENSON 1980
『Give Me The Night』USプロモ盤12inchのB面に収録、QUINCY JONESプロデュース。MPB(ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)を代表するIVAN LINSの名曲を、ストリングスやお得意のスキャットも織り交ぜてエレガントなインストに仕上げています。
We All Need Love / DOMENIC TROIANO 1979
DOMENIC TRIANOはJAMES GANGやTHE GUESS WHOにも参加していたイタリア出身カナダ人ギタリスト。1979年のアルバム『Fret Fever』からの12inchシングルはそんな経歴を微塵も感じさせないファンキーなディスコなのですが、中盤のキーボード・ソロはクレイジーで上がります。
Questions (acoustic) / AUGUST 1995
もうすぐ8月なので。。。UKマイナーレーベルClean Up Recordsの7枚目のリリース12inch B面アコースティック・ヴァージョン。メンバーのほとんど全員がこのシングル一枚でシーンから姿を消しています。この頃はそんな魅力的な新人が、星の数ほどデビューしては流れ星の如く消え去って行きました。