「DJ」タグアーカイブ

MIX CLOUD LCR Disco-22

今月もどちらかというとロックやジャズに接近しながら
前回よりもトライバルやコズミックな雰囲気も意識しながら、
ガラージやLOFTの重要曲も織り交ぜながら選んでみました。
下記LCR Disco-22のリンクボタンを押して頂くと、
MIX CLOUDのページにジャンプします。
楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-22
shuroom

  1. River People / WEATHER REPORT 1977
    『Birdland』のUK盤12inchシングルのB面1曲目。翌年に発表されるアルバム『Mr. Gone』に収録されるJACO PASTORIUS入魂の一作です。作曲、Bassはもちろんの事、Drums、Timpaniとリズムパートの全てを自ら演奏。JOE ZAWINULのシンセサイザーもDopeなトライバル・フュージョンです。

  2. Makossa Rock (edit) / DEADLINE 1985
    こちらもJACOがベースで参加している、BILL LASWELLによるNew WaveとAfroの融合プロジェクトDEADLINEの12inch。JACO以外にもP-FunkのBERNIE WORRELL、MANU DIBANGO、AIYB DIENG、PAUL BUTTERFIELDなど豪華すぎて収拾つかない感じが音にも表れています。

  3. Rubbermiro / LIQUID LIQUID 1981
    ポスト・パンク・ダンスバンドとしてニューヨーク派のルーツとも言われたアンダーグラウンド・シーンのレジェンド達による5曲入り12inch『LIQUID LIQUID』のB面2曲目。今聴けば、これぞまさにコールド・ファンク。エンディングがループしてるのもうれしいです。

  4. The Jungle Line / JONI MITCHELL 1975
    賛否両論ありましたが個人的にはとても好きなアルバム『The Hissing of Summer Lawns』より。残念ながらこの曲にJACOは参加していません。アフリカン・ドラムの上にアバンギャルドなアナログ・シンセと彼女独特な節回しのヴォーカルをかぶせた、1975年作とは思えない実験的でシュールな曲なのですが、ドラムスは本物なので自然と身体は反応してしまいます。

  5. House In Motion (special re-mix ver.) / TALKING HEADS 1981
    歴史的名盤『Remain in Light』に収録された呪術的なフレーズが妖しい魅力のこの曲。その輪郭とリズムをよりくっきりとBRIAN ENOが12inchのためにリミックス。当時ENOとDAVID BYRNEは私たちに、メロディよりリズムが主役な音楽の魅力について分かりやすく説いてくれました。

  6. Folkstone Hovercraft / SPACE ART 1980
    フランスのDOMINIQUE PERRIER(シンセサイザー)とROGER RIZZITELLI(ドラムス)の2人組による3枚目のアルバム『Play Back』より。トリッピーなイントロで始まるエキスペリメンタルでも通用しそうなスペース・プログレッシヴ・チューンです。

  7. Cavern / LIQUID LIQUID 1980
    3曲目でも取り上げたLIQUID LIQUDの、こちらは彼らの中で最も有名な大定番曲。Hip Hop黎明期にGRANDMASTER FLASH & THE FURIUS FIVEの『White Line』で使われたのをきっかけに、幅広く知られるようになったブレイクビーツ・クラシックでガラージ・クラシックでもあります。

  8. The Call Up / THE CLASH 1981
    彼らの1980年2枚組大作『Sandinista!』に収録された、『The Magnificent Dance』にも通づるをシンプルながら説得力のあるTHE CLASH流ダブです。跳ねるMICK JONESのカッティング・ギターはもちろん、パンクスらしい拙い演奏ながらPAUL SIMONONのシンプルなベースが逆にハマります。しかし歌詞は反徴兵制を歌ったシビアな内容。

  9. Ma-Cum-Ba (special club mix) / TANTRA 1982
    当時イタリアで多くのヒットを送り出していたプロデューサーCELSO VALLI率いるバンドTANTRAによるコズミック・ディスコ。太いシンセ・ベースがうなるトライバルな一曲です。

  10. Nous Savons Tout / SPACE ART 1978
    6曲目で取り上げたSPACE ARTの1978年に発売された12inchシングルA面。今でこそ一部マニアの間ではプロト・テクノの重要曲と言われていますが、当時はアルバムにも収録されなかったかなりマイナーな一枚。でも破壊力抜群です。

  11. Beyond / HERB ALPERT 1980
    『Rise』をきっかけに数々のヒットを放った彼が、その『Rise』の流れのまま次に作った同名アルバムからの12inchシングル・ロングバージョン。キャッチーなメロディとバックの疾走感がひとつになった気持ちのいいインスト。昔日本でもウイスキーのCMでこの曲が使われていました。

  12. Go Bang! #5 / DINOSAUR L 1982
    鬼才ARTHUR RUSSELLプロデュース、FRANCOIS KリミックスのNYアンダーグラウンドのカオスな金字塔。パーカッシヴで黒いリズムに、妖しいエレピとヴォーカル。言わずもがなのガラージ、LOFTクラシック代表曲です。

  13. Moody (spaced out mix) / ESG 1992~3
    もう一曲ガラージ・クラシックで。ただしオリジナル・ヴァージョンではなく、(レーベルに年号が記載されていないので正確な事は分からないのですが)1992~1993年の間にUKのC.T. Recordsから一応本人名義でリリースされた12inchのA面2曲目。このバージョンの方がオリジナルよりコズミックなアレンジで前曲との雰囲気も合うのでこちらを選びました。

  14. Chaos / QUARTZ 1978
    SPACE ARTと同じく、フランスのシンセ&ドラムのコズミック・ディスコ・ユニット、QUARTZの同名アルバムより。仰々しいシンセサイザーがいかにもプログレ的なエレクトロです。

  15. Aeo (part 1 & 2) / BRIAN BRIGGS 1981
    UKの変人コンポーザー兼シンガーBRIAN BRIGGSのアルバム『Brian Damage』より。LOFTクラシックスとして有名なこの曲は、トライバルながらフワフワとした浮遊感が気持ちいいバレアリックなアンビエントです。

MIX CLOUD LCR Disco-21

しばらくNYサウンド物が続いたので、
今回は少し趣向の違うNew WaveやRockな音を中心に集めています。
下記LCR Disco-21のリンクボタンを押して頂くと、
MIX CLOUDのページにジャンプします。
楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-21
shuroom

  1. Thieves Like Us / NEW ORDER 1984
    NYを本拠地とするプロデューサーARTHER BAKERと共同制作された、シンセサイザーを主役に置いた彼らの作品の中でもメロディアスな部類に入る12inchです。アルトマン監督の映画に原題『Thieves Like Us』(邦題『ボウイ&チーキ』)という作品がありますが、メンバーのBERNARD SUMNERはこの映画にちなんで題名をつけたとインタビューで語っています。また、彼らやDEPESHE MODEなどから多大な影響受けたエレクトロ・ポップな多国籍バンドTHIEVES LIKE USのバンド名はこの曲から来ています。

  2. Black Stations / White Station (instr.) / M + M 1984
    1980年に『Echo Beach』のスマッシュヒットがある、カナダのNew WaveバンドMARTHA AND THE MUFFINSがM+Mとバンド名を改変して84年にリリースした12inchのB面インスト。発売当時NYアンダーグラウンドのDJ達が好んで掛けたマニアックな一曲です。

  3. Moon Rocks (cassette ver.) / TALKING HEADS 1983
    TALKING HEADS7枚目のアルバム『Speaking In Tongue』に収録された曲の12inchシングル。副題にCasette Versionとあるのは、LPレコードやCDに入っているのはショート・ヴァージョンで、カセットテープ版にのみロング・ヴァージョンが採用されていた事から12inchにはこのように記載されています。

  4. Love on The Rocks (instr. remix) / LAMA 1983
    CHAPLIN BANDの『Il Veliero』のKATMANDUによるカバーUK盤リミックス。オリジナルよりエレクトロ感をさらに強調したインスト・ヴァージョンになります。

  5. Sound on Sound / ANTONIOU 1982
    EliteレーベルのANDY SOJKAが同レーベルを代表するATMOSFEARのメンバーだったANTONIOUをプロデュースした12inchシングルのB面。A面『Street Sound』のインスト・ヴァージョンになるこの曲はオリエンタルなリフにボコーダーのコーラスが絡んだ個性的なナンバーです。

  6. African and White (remix and extended ver.) / CHINA CRISIS 1982
    UKはリバプールのマイナー・レーベルInevitableよりリリースされたデビュー12inchシングル。ピュアでディープな独特のサウンド・プロダクションはすでにこのデビュー曲で確立されています。当時数あるNew Waveバンドの中でも彼らにだけは他とは違う何かを感じていたのですが、後にSTEELY DANのWALTER BECKERをプロデューサーに迎えたアルバム『Flaunt The Imperfection』を聴いてひとりで腑に落ちていた事を思い出しました。

  7. Dance Fantasy / FREE LIFE 1979
    EARTH, WIND & FIREのPHILLIP BAILEYプロデュースの9人組ファンクバンドの12inch。イントロからスペーシーでロック・フィール溢れる70年代ディスコです。

  8. TV Treated / THE NEON JUDGEMENT 1988
    エレクトロニック・ボディ・ミュージックのルーツの一つとしてその名を知らしめたベルギーのインダストリアル・デュオNEON JUDGEMENTの代表曲オリジナル・シングル12inch。アンダーグラウンドな匂いプンプンです。

  9. Sapphire / ZOMBI 2006
    現在進行形の若手2人組プログレ・バンドZOMBIは、アメリカ人でありながらTANGERINE DREAMやGOBLINなどヨーロピアン・プログレッシブに影響を受けた稀有な存在です。アナログ・シーケンサーやアナログ・シンセにこだわった彼らの作り出す音楽はリズムはHouseでも中身はプログレです。

  10. Mr.Soul (dance remix) / NEIL YOUNG 1982
    NEIL YOUNGが何を思ったかテクノに接近して1982年に制作したアルバム『Trans』からの12inch dance remixです。当時ファンの多くから非難を浴びたアルバムですが、彼の初期代表作をマッドなコズミック感覚で焼き直したこのヴァージョンは今聴くとそれほど悪くはありません。

  11. The Bogus Man / ROXY MUSIC 1973
    BRIAN ENO最後の参加アルバムになったセカンド『For Your Pleasure』より。初期ROXY MUSICの変態性を前面に打ち出したクールな長尺ロッキンBoogie。JazzyなANDY McKAYのサックスが最高です。

  12. Matte Kudasai (please wait for me) / KING CRIMSON 1981
    KING CRIMSON最初の再結成ファースト・アルバム『Discipline』からの12inchプロモ・シングル『Elephant Talk』のB面2曲目。日本語で「待ってください」はギター&ヴォーカル担当のADRIAN BELEWの作品。ROBERT FRIPP先生のギターが美しい、アンビエントな名曲です。