Recommended by Le Cercle Rouge

INSIDEOUT
INSIDEOUT

1月11日(土)〜2月11日(火)まで、セルクル・ルージュがピックアップした商品を集めたポップアップストアRecommended by LE CERCLE ROUGEが、南青山のセレクトショップ_L内にオープンします。
商品は代官山READY STEADY GO!とのコラボレーションによる最新のロンドンスタイルラインと、ヴィンテージやデッドストックを中心にピックアップしたクラシックラインをミックスチュアした構成になります。

ショップの右側のウインドウには、英国のブランドINSIDEOUTをディスプレイし、今のロンドンスタイルを表現しました。
Frances & Jamesのふたりによって設立されたイギリスの insideout / インサイドアウトは、本国イギリスはもとより、フランス、イタリア、ロシア、アメリカなどの主要都市のハイエンドブティック等で取り扱われています。
毎シーズン、ロンドンのLWFやパリのTranoiに出展し、世界中に多くのファンがいます。
シルク素材にデジタルプリントを施す世界でも類を見ない特殊製法により、彼らのこだわりを表現しています。
特に、パリのコレットでは限定商品をはじめ、毎シーズン取り扱いがあり人気となっています。
今回中心となるProject No. 5は彼らのセカンドラインとして、今シーズンスタートしたばかりです。

LONDON FASHION WEEKのINSIDEOUT。
LONDON FASHION WEEKのINSIDEOUT。
[caption id="attachment_1094" align="aligncenter" width="2448"]このシリーズには、ボーイ・ジョージ、ルー・リード、スージー・スーなどのバッチ付き このシリーズには、ボーイ・ジョージ、ルー・リード、スージー・スーなどのバッチ付き

バッチ付き、デニムのベストがモチーフ
バッチ付き、デニムのベストがモチーフ

左側のショーウインドウには、何と80年代のロンドンファッションを席巻した2つのブランドのアイコンを展示しています。

ジョンソンズのマネキンにSHAMSのシルクシャンタンシャツと、ワールズエンド
ジョンソンズのマネキンにSHAMSのシルクシャンタンシャツと、ワールズエンド

左手のマネキンは、80年代初期のロンドンにおいて、クラッシュのメンバーが着ていたジョンソンズの物です。当時キングスロードの店舗に飾られていたマネキンが奇跡的に日本で生き残っています。マネキンが着ているのは、デッドストックのシルクシャンタン生地を、一人の職人による丸縫い製法で作った日本のシャツブランドSHAMSの商品です。
右手にあるのは、キース・ヘリングをアイコンに使ったワールズエンド。ミュージアムアイテムともいえる上下セットを、ミントコンディションでディスプレイしています。

さらに店内では、同じくワールズエンドのミュージアムアイテムのパイレーツシャツとパンツを販売。
今では殆どチャンスの無い、オリジナルのワールズエンドを手に入れる機会をご用意しました。

ワールズエンドBOWWOWWOWスタイル。
ワールズエンドBOWWOWWOWスタイル。

ロンドンスタイルでは、シューズデザイナーキャット・マコニーのコレクションを揃えました。
彼女のエレガンスで個性的なデザインのインスピレーションの源となっているのは、ヴィンテージマーケットで発見したジュエリーショップです。
ゴールドスタッズ ( 金色のネジ )の使用やブロックヒール、プリント柄の開発など、ディテールが豊富でイギリス人らしいこだわり随所に見られます。
現在、本国ロンドンのセルフリッジ、ハビー&ニコルス、パリのギャラリーラファイエットなどの百貨店をはじめ、世界の18カ国で取り扱われている人気ブランドです。

キャット・マコニーらしいヒールの色使い。
キャット・マコニーらしいヒールの色使い。

KAT MACONIEなど、レディ・ステディ・ゴーとのコラボ商品。
KAT MACONIEなど、レディ・ステディ・ゴーとのコラボ商品。

ヴィンテージでは、クリーブランド提供の1930〜80年代のアイテムが中心になっています。
フランスを中心に探してきたジャケット、ネクタイ、ストール(19世紀のもの!)をご用意しています。

1940〜50年代のヴィンテージハンティングジャケット
1940〜50年代のヴィンテージハンティングジャケット

さらに80年代ロンドンファッションの再現として、今では手に入らないジョンソンズのテーラードラインのヴィンテージジャケットもご用意しました。

ジャケット:ジョンソンズ シャツ SHAMS ネクタイ CLEAVELAND
ジャケット:ジョンソンズ
シャツ SHAMS
ネクタイ CLEAVELAND

これ以外にも、他では入手できないブランドをピックアップしましたので、順次ご紹介いたします。

_L (エル) 
コム・デ・ギャルソンの裏、APE、MIUMIU、ヒステリック・グラマーなどが並ぶ裏通りです。向かい側には、セオリーの路面店があります。
OPEN 12:00~20:00
〒107-0062
東京都港区南青山 ヴィオレ南青山 MB1
03-6419-0015
(水曜日定休)

Ready Steady Go!(レディ・ステディ・ゴー) / Tokyo London Fashionのエヴァンゲリスト。

DUFFER OF ST GEORGEの創設メンバー。手前がバリー・K・シャープ。
DUFFER OF ST GEORGEの創設メンバー。手前がバリー・K・シャープ。

渋谷の並木橋に30年近くロンドンファッションを売り続けている店がある。今や日本のモッズファッションの代名詞にもなっているREADY STEADY GO(レディ・ステディ・ゴー)だ。この店がオープンしたのは、1985年。以降最新のロンドンスタイルを東京に紹介し続けてきたエヴァンゲリストREADY STEADY GOを、今回はSTYLEコーナーで紹介させて頂きます。

今では最新のロンドンストリートスタイルが満載のREADY STEDY GO!だが、開店当時は古着や、デッドストックを扱う店だった。古着と言っても、ツイードのジャケットや、英国のスクールジャケット、バーバリーのデッドストックなど、英国メンズウェアの伝統的なアイテムを、独特の視点でセレクト。
僕も当時紺の4つボタン2つがけのジャケットを買い、仕事で永らく愛用をしていた。

時を同じくして、1985年ロンドンのポートベローに、デッドストックを中心に扱うブランド DUFFER OF ST GEORGEの初のショップが誕生していた。

最初のDUFFERのショップ。ポートベローで、デッドストックやヴィンテージ中心に扱っていた。
最初のDUFFERのショップ。ポートベローで、デッドストックやヴィンテージ中心に扱っていた。

バリー・K・シャープ、マルコ・ケアンズ、エディ・プレンダーガスト、クリフ・ボーエンの4人でスタートしたDUFFERは、クラシックなデザインを生かしたオリジナルを作り始め、これがレアグルーヴやアシッドジャズの流行との相乗効果で大きくブレイク。1987年にはオリジナル商品のショップをロンドンのSOHOにオープンし、いち早くREADY STEADY GOでも輸入されるようになった。

DUFFERの中心メンバーのショット。気崩したテーラードに、ビットモカシンが効いている。
DUFFERの中心メンバーのショット。崩したテーラードに、ビットモカシンが効いている。
ヴィンテージのデザインを再生したニットジャケット。DUFFERの人気アイテムだった。当時はmade in Italy. ヴィンテージのデザインを再生したニットジャケット。DUFFERの人気アイテムだった。当時はmade in Italy.
DUFFERは、クラシックなモチーフのレザーアイテムにも定評があった。このジャケットは凝ったデティールが特徴的だが、今着るには着丈がやや短め。 DUFFERは、クラシックなモチーフのレザーアイテムにも定評があった。このジャケットは凝ったデティールが特徴的だが、今着るには着丈がやや短め。

DUFFER以外にも、レアな音楽寄りのアイテムをREADY STEADY GOでは、どこよりも早く輸入していた。HIP HOPブームを巻き起こしたRUN DMCや、クラッシュを脱退したミック・ジョーンズのニューグループBIG AUDIO DYNAMITEのアイテムからは、生のロンドンが観じられ、大いに刺激を受けた時代である。

ROCKとHIPHOPをミックスしていたBIG AUDIO DYNAMITEのキャップ。3色持っていた。他にはパーカーもある。
ROCKとHIPHOPをミックスしていたBIG AUDIO DYNAMITEのキャップ。3色持っていた。他にはパーカーもある。

90年代になると、DUFFERの主要メンバーが分裂。ミュージシャンもしていたバリー・K・シャープは、自分のブランドSHARPE EYEを作り、READY STEADY GOでも販売していた。
そしてケネス・マッケンジーは6876を創立。ロンドンパンク(1976)の精神で、パリ革命(1968)のスタイルをコンセプトにした6876は、1995~2002年まで、READY STEADY GOの主力ブランドとなった。
やや混沌としてきたDUFFERを離れた6876のデザインは、テーラードとカジュアルの程よい中間に位置し、PRADAと同レベルの素材と、凝ったデティールで価格以上のクオリティを常に維持しているブランドだった。

6876のケネス・マッケンジー
6876のケネス・マッケンジー
6876のヘリンボーンジャケット。カジュアルなエッセンスを盛り込んだ良質なテーラード。写真ではわからないが、ボタンなし本切羽の袖に、サイドポケットはインナーでダブルになっている凝った縫製。 6876のヘリンボーンジャケット。カジュアルなエッセンスを盛り込んだ良質なテーラード。写真ではわからないが、ボタンなし本切羽の袖に、サイドポケットはインナーでダブルになっている凝った縫製。

洋服以外では、ヴィンテージレザーを使ったインド人デザイナーのバッグJas MBを、世界中でブレイクする前に、ピックアップ。シューズではLOAK Bros、パトリック・コックス、トリッカーズ、ジョニー・モーク、ジョージ・コックスなどのUK人気ブランドをいち早く輸入。
HUDSONのポール・ウェラーがディレクションしたCHROMEというブランドも日本で唯一販売していた。
ポール・ウェラーディレクションのクロームのシューズ販売時にポール・ウェラーからプレゼントされたサイン入り写真。 ポール・ウェラーディレクションのクロームのシューズ販売時にポール・ウェラーからプレゼントされたサイン入り写真。


ポール・ウェラーモデル。メッシュが格好いいが、作りが繊細過ぎるシューズ。
ポール・ウェラーモデル。メッシュが格好いいが、作りが繊細過ぎるシューズ。

モッズ系定番アイテムとしては、誰もが一度は見かけた事のあるであろうロゴを使ったパーカーやスウェットがある。

モッズアイテムの必須品。オリジナルパーカー。
モッズアイテムの必須品。オリジナルパーカー。

最近では、OUR LEGACY、YMC、ADAM、Mercなどの従来の路線のブランドに加えて、よりクリエイティブなロンドンファッションや、フランスや南米など英国もの以外の旬なトレンドもピックアップして輸入しており、ファッション好きには目の離せない存在で居続けている。

パリのコレットで大人気のINSIDEOUT
パリのコレットで大人気のINSIDEOUT

ヴィンテージジュエリーにヒントを得たロンドンの女性デザイナーKAT MACONIEのシューズ
ヴィンテージジュエリーにヒントを得たロンドンの女性デザイナーKAT MACONIEのシューズ

LEATHER SATCHELは、英国のランドセルが原型。カラフルなカラーリングが特徴。
LEATHER SATCHELは、英国のランドセルが原型。カラフルなカラーリングが特徴。

RSGを創った後藤田和仁さん。
RSGを創った後藤田和仁さん。

このTOKYO LONDON FASHIONのエヴァンゲリストである後藤田和仁さん=READY STEADY GOと、セルクル・ルージュがコラボレーションしたプロジェクトが年明け早々スタートするので、詳細は近々アップさせて頂きます。

人はそれと知らずに、必ずめぐり会う。たとえ互いの身に何が起こり、どのような道をたどろうとも、必ず赤い輪の中で結び合うーラーマ・クリシュナー (ジャン・ピエール・メルヴィル監督「仁義」*原題"Le Cercle Rouge"より)