MIX CLOUD LCR Disco-25

今月も80年代初期物を中心に
いろいろ混ぜています。
下記LCR Disco-25のリンクボタンを押して頂くと、
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楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-25
shuroom

  1. Just a Groove / GLEN ADAMS AFFAIR 1980
    LEE PERRY&THE UPSETTERSのkeysを始め、70年代にジャマイカで活躍したGLENROY PHILLIP ADAMSがGLAN ADAMS AFFAIR名義で放ったモダン・ブギー12inch。70年代中期から80年代に掛けてフロアで支持を得たSAM Recordsの人気シングルです。

  2. Clock on The Wall (instr.) / DOUBLE VISION 1984
    1981年のスタート依頼、数々のヒット・シングルをリリースしているNYのProfileから1984年エレクトリック・ブギーのB面インスト。 Prelude Recordsを中心に様々なアーティストと共演したERIC MATTHEWがMIX担当です。

  3. Watching You / SLAVE 1980
    『Just A Touch』のSLAVEによるアルバム『Stone Jam』からのこのシングル12inchは、ODYSSEYの名曲『Inside Out』とほとんど変わりません。方向性まで似ているバンド同士でこんなシングル曲が許されるのも当時ならでは?

  4. You Are Very Special (instr.) / NICE 1984
    MOMENTSや WHATNAUTSなどのプロデューサーとして有名なGEORGE KERRのレーベルよりリリースされたマイナー・ブギーのB面インスト。最近この12inchも目出度く再発された模様です。

  5. Tonight We Love / RUFUS 1981
    CHAKA KHANが脱退してもRUFUSは健在であることをファンに誇示した12inchシングル。RUFUSにはもともとBOBBY WATSONというベースの名手がいるのですが、ここではBROTHERS JOHNSONのLOUIS JOHNSONをあえてゲストで起用し、思う存分にチョッパー・ベースを弾かせています。

  6. (uh-oh) There Goes My Heart (instr.) / FONZI THORNTON 1983
    バック・ボーカリストとしてキャリアを積んできたFONZI THORNTONのソロ・デビュー・アルバム『The Reader』からの12inchシングルB面インスト。KASHIFにも通ずるこの辺のサウンドは当時日本ではブラック・コンテンポラリー=ブラコンと称され、つまらない音楽の代表のように言われる事もありました。

  7. Wing of Fire / DENNIS COFFEY 1977
    DENNIS COFFEYは60年代後半からモータウンはTHE FUNK BROTHERSで活躍したデトロイト出身の白人ギタリストで、THE DRAMATICSの『In The Rain』など、数々のヒット曲でその技を披露しています。このシングルでは1977年当時のディスコ・ブームに乗って、お得意のワウペダル全開でファンキーなギターを聴かせてくれます。中盤から後半に掛けてのDopeな展開も最高です。

  8. Rising Sun / BEGGAR AND CO. 1981
    INCOGNITOの前身バンドLIGHT OF THE WORLDともメンバーが重なる、いまも現在進行形な息の長いUKのファンクバンドBEGGAR AND CO.の1981年12inchシングル『Help Me Out』B面。UKらしい少しライトで、清涼感のあるダンサブルなサウンドが好感持てます。

  9. There’s Never Been (no one like you) (long ver.) / KENIX feat. BOBBY YOUNGBLOOD 1980
    このシングルのレーベルでもあるWEST ENDにおいて、KENIX名義で多くのヒットシングルをリリースしたKENTON NIXの12inch。ソロとしても人気の高いBOBBY YOUNGBLOODをフューチャーしたメロディアスなガラージ・クラシックです。

  10. Stay Away from My Lover (instr.) / SATIN DREAM 1981
    LONNIE JOHNSONプロデュース。パーカッシヴなリズムに軽快なカッティング・ギターとスムースなメロディが爽やかなダンス・クラシックのインストになります。

  11. ALL My Love (instr.) / L.A.X. 1980
    どちらかと言えばダンスよりAORやロックの印象が勝っていながら、Prelude Recordsに所属していたバンドによるFRANCOIS KOVORKIAN MIXのシングルB面。正規盤12inchのB面は別曲になっており、インスト収録はこのプロモ盤だけです。

  12. Back in The Old School (instr.) / CHIC feat. NILE RODGERS 2105
    NILE RODGERSが23年ぶり2015年にリリースした12inchシングル『I’ll Be There』のB面インスト。タイトル通りオールドスクールな音づくりがその他の曲とも相性は悪くありませんが、さすがに音の厚みは違います。

  13. Do it with Style / WEBSTER LEWIS 1976
    70年代から80年代中期、数多くの秀作を放ったkeysのWEBSTER LEWISの代表曲プロモ・シングル12inch。Hip Hopネタとしても有名な曲なようです。

  14. Give Me The Sunshine (mini-trio) / LEO’S SUNSHIPP 1978
    オリジナルは1978年ですが、1986年UKはExpansion Recordsからのオフィシャル・リプレスになるこの12inchには、インスト(mini-trio)がオマケで入っていました。レアグルーヴ・クラシックでもあります。

Scratchy Sounds Japan Edition/DJ Scratchy Japan tour

DJ SCRATCHY in LA MAMA
DJ SCRATCHY in LA MAMA

昨年のクリスマスイヴに、冷牟田竜之さん率いるTHE MANと、熱い共演をしたDJ SCRATCHYから、素晴らしい日本土産が、届けられた。
以前にもご紹介したが、DJ SCRATCHYは、40年のキャリアを持つ英国のDJだ。クラッシュやポーグスなどのツアーDJを勤めたDJ界のレジェンドともいうべき人物である。
昨年末に4回目の来日をし、東京京都でのTHE MANとの共演を始め、松山、広島、大阪、青森、盛岡と、正に全国縦断ツアーを行った。
ツアー中にはジョー・ストラマーの追悼イベントにも参加するなど、還暦を過ぎたDJとは思えないパワフルなスケジュールであった。
藤井悟君らの東京のDJに加え、各地の地元のDJとの共演、THE MANやCOOL WISE MANなど、日本のバンドとの共演は、DJ SCRATCHY としても、収穫の多いツアーだったようだ。
その証として彼が選曲しているラジオプログラムSCRATCHY SOUNDSで、日本で仕入れた曲を集めたSCRATCHY SOUNDS JAPAN EDITIONが制作されたのだ。
セルクルルージュでも毎月お届けしているMIX CLOUDでも、聞いて頂くことが出来る。

DJ SCRATCHY with THE MAN
DJ SCRATCHY with THE MAN

SCRATCHY SOUNDS JAPAN EDITIONは、THE MANのライブオープニング曲である『太陽はひとりぼっち』のテーマからスタートし、THE MAN, COOL WISE MAN,デタミネーションズなど日本のレゲエ〜スカバンドの音源に加え、DJ SCRATCHYらしい日本のガレージロックともいえる寺内タケシ&バニーズ、レアグルーヴ的な黛ジュンや笠置シズコまで選曲し、聞き応えのある構成になっているので、是非リンク先から試聴してみて頂きたい。

THE MAN in LA MAMA
THE MAN in LA MAMA

僕が見たクリスマスイヴの渋谷LA MAMAでのDJは、19時半スタートということもあり、他のライブに比べると、ゆるやかなDJパフォーマンスだったのではないかと思う。
オーディエンスも盛り上がるというよりも、DJ SCRATCHYのDJにひたすら注目しているという空気が強かったのである。
クラッシュの『STRAIGHT TO HELL』でスタートしたDJは、場内のテンションを極限まで上げるというスタイルではなく、その後に登場するTHE MANのLIVEまで観客のテンションを徐々に高揚させていくスタイルであった。
このスタイルは正に僕が30数年前のクラッシュ公演会場でのライブ前に聞いたBGMと、同じ血が通っているものであった。
その事が確認出来ただけでも、今回のLIVEには、行った価値が個人的にはあったと思う。
選曲は自分の知らない曲が殆どであった。
同じジャンルを多く続ける事は少なく、ロック、レゲエ、スカ、ラテン、R&Bが、絶妙なつなぎで、次々に繰り出されてくる非常に懐の深さを感じさせるDJだった。
クラッシュの『THE GUNS OF BRIXTON』のレゲエ版は、未だに何だったのか気になっている。

THE MAN X'mas Live
THE MAN X’mas Live

そしてTHE MANのLIVEは、2015年最後の東京公演に相応しい熱いステージであった。
普段もステージの熱気が高いのが彼らの個性だが、この日のパフォーマンスはいつも以上に気合いの入ったものであった。
メンバー一人一人の技量が昨年同時期に同じ会場で見たLIVEの時よりも、明らかに高くなっていることもあり、熱気に加え、メンバー間の楽器のやり取りの緊張感というものが、より強くなったというのが、今回観た印象である。
多分今やっている楽曲に関しては、完成されたと言ってもいいパフォーマンスだと思う。
今年はそれが進化して、どのような方向になり、僕たちにTHE MANの次なる道を見せてくれるのか、是非期待したい。
そして次回は、是非DJ SCRATCHYの上げていくDJを聴いてみたいと思っている。

『THE MAN × DJ SCRATCHY Japan Tour 2015』TOKYO
『THE MAN × DJ SCRATCHY Japan Tour 2015』TOKYO

人はそれと知らずに、必ずめぐり会う。たとえ互いの身に何が起こり、どのような道をたどろうとも、必ず赤い輪の中で結び合うーラーマ・クリシュナー (ジャン・ピエール・メルヴィル監督「仁義」*原題"Le Cercle Rouge"より)