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MIX CLOUD/LCR RARE GROOVE-3

昨年久々にDJをやる機会が出来たので、随分間が空いてしまいましたが、MIX CLOUDLCR RARE GROOVEシリーズをアップしました。
これまで2回はデジタル音源からのセレクトでしたが、今回の音源は全てアナログ盤ですので、ノイズが入るなど、粗くお聴き苦しい点はご容赦下さい。

今回のセレクトは、昨年11月下北沢メンフィス兄弟で開催されたTHE TOKYO LOCALSのMONDAY LIVEで、サポートDJをさせて頂いた際に持って行った7インチシングルを中心に構成しました。
と言っても、DJをやる際は予め選曲を構成しておく事はせず、またどの曲を使ったかも曖昧なので、当日のDJセットとは異なります。
THE TOKYO LOCALSは、80年代後半からTHE HAIRや東京スカパラダイスオーケストラなどのボーカリストとして、日本のモッズシーンをリードしてきた杉村ルイ君のグループです。
MODS MAYDAYなど大きなステージのフルバンド編成と、今回のメンフィス兄弟のようなコンパクトな箱で演奏するアコースティックユニットがあります。

このMONDAY LIVEは、清水一平さん(GUITAR,Chrous)、シャドウ・マウンテンさん(PERCUSSION)と、杉村ルイ君(VOCAL,GUITAR)の3人で行われ、READY STEADY GO!が衣装協力をしました。

THE TOKYO LOCALSのサウンドは、ブルース、リズム&ブルース、ロックステディなどの黒人音楽のルーツミュージックが根底に流れているので、当日もルーツミュージックを中心にセレクトしました。
下北沢の月曜日夜のDJはZOO以来であり、メンフィス兄弟の入っているビルは昔通っていたSKA系の床屋BAD-NICEがあった場所だったので、個人的には非常に懐かしい気分の一夜となりました。

MIX CLOUDには、下記LCR RARE GROOVE-3のボタンを押して頂くと、ジャンプします。
LCR RARE GROOVE-3
以下曲の紹介となります。読みながら聴いて頂けたら、より楽しんで頂けると思います。

1 The Trashmen – “GREEN ONIONS”
『さらば青春の光り』サントラにも入っているブッカーT&MG’Sの大ヒット曲のカバー。
THE TRASHMENは、大貫憲章さんのロンドンナイトの人気曲”SURFIN’ BIRD”で知られるサーフロックグループ。
オリジナルより早いテンポのカバーは、1964年。
メンフィス兄弟ということで、メンフィス出身のブッカーT&MG’Sは、”SOUL LIMBO”も使いました。

2 Lowell Fulsom-“Tramp”
ファンクブルースの定番とも言えるローウェル・フルソンの1967年ヒット曲。

3 Dr. Feelgood – “Mad Man Blues”
P・ピカソで松岡TETZ君に教えてもらったドクター・フィルグッドの高速ブルース。
この曲だけ12インチで、10月に渋谷のDJ BAR BRIDGEで開催された英国ファッションのイベントROYAL WARRANT SOCIETYで、DJをした際に使用しました。

4 Tony Joe White-Do you have a garter belt?
スワンプロックの雄トニー・ジョー・ホワイト1983年の曲。
誰がオリジナルなのかよくわからないのですが、ルースターズの”DO THE BOOGIE”、ローリング・ストーンズの”SHAKE YOUR HIP”など、このパターンの曲は多くありますが、どれも好きです。トニー・ジョー・ホワイトは、70年代初頭はエルヴィス・プレスリーとも親交があり、二人とも似たようなモミアゲをしていました。

5 Harmonica George – “Get some Order”
TOKYO LOCALSの魅力の一つは、杉村ルイ君のブルースハープですが、これはハーモニカ・ジョージというハープアーチストのファンクナンバー。
1968年のリリース。
TODDLYN’ TOWN RECORDの7インチですが、このレーベルは、funkyなR&Bを多数リリースしています。
ハーモニカ・ジョージは多分これが唯一のリリースです。

6 Rufus Thomas – “Willy Nilly”
メンフィス兄弟ということで、ルーファス・トーマス1965年のR&Bナンバー。ルーファス・トーマスは、後述するジム・ジャームッシュの『ミステリー・トレイン』にも出演しています。STAXからリリースされています。

7 Elvis Presley – “Mystery Train”
ジム・ジャームッシュの映画タイトルにもなったプレスリー1955年SUN LABELからのリリース作品。
歌だけではなく、プレスリーのギターも格好いいです。

8 Shamrocks – “Cadillac”
クラッシュの”Brand New Cadillac”のオリジナルはヴィンス・テーラーですが、これはスウェーデンのグループシャムロックスのカバー。
クラッシュは原曲に忠実なカバーですが、これは大胆なアレンジが面白い1965年のヒット曲。

9 The Accents-Wiggle,Wiggle
THE ACCENTSは、マイナーなシカゴのR&Bグループ。DOO-WAPぽいコーラスがいい曲で、よく使っていました。1965年前後のリリースと思われますが、情報がありません。

10 The Folks Brothers- “CAROLINA”
FOLKS BROSは、プリンス・バスターがプロデュースしたスカグループ。これはデビュー曲のR&BカバーナンバーのBLUE BEAT盤。
1960年なので、スカ色は薄いです。

11 Rico and his Blue Boys – “Soul of Africa”
リコ・ロドリゲスのBLUE BEAT盤。リコらしい泣きのスカメロディが気持ちいい楽曲ですが、リリース年は不明です。

12 The Rulers – “DON’T BE A RUDE BOY”
クラッシュの名曲スカナンバー”Wrong ‘Em Boyo”のオリジナルが、ルーラーズです。これは”Wrong ‘Em Boyo”同様に緩ーいスカナンバー。1966年リリースですから、”Wrong ‘Em Boyo”の1年前になります。

13 Prince Buster – “Holly”
何となく聞き覚えのあるメロディのプリンス・バスターナンバー。昨年亡くなってしまったのが、残念です。
1971年のFAB盤です。

14 Hank Ballard – “Do it zulu style”
JBファミリーハンク・バラード1965年のFUNKY SOULチューン。アフリカぽいリズムを入れた曲で、JBと同じKINGからのリリース。
彼は1968年に”You Can’t Keep A Good Man Down”という素晴らしいFUNKY SOULのアルバムをリリースしています。

15 Bobby Marchan – “Rockin’ Pneumonia”
お馴染みニューオリンズのヒットナンバー。ボビー・マーチャンもニューオリンズのアーチストで、1967年のリリースです。

16 Alvin Cash – “FUNKY WASHING MACHINE”
アルヴィン・キャッシュは、FUNKYなR&Bを幾つもリリースしていましたが、昔は情報が無く、白人ぽい音作りだと思っていましたが、黒人アーチストでした。このタイトルのリリース時期は不明ですが、サウンド的に1970年代ではないでしょうか。
シカゴに行った際、多く7インチが売られていたので、シカゴ周辺で活動していたのではないかと思います。

17 Dyke & the Blazers – “Runaway People”
FUNKY SOULのファンデーションともいえるダイク&ザ・ブレーザーズの後期1970年の作品。
スライ的なタイトルにサウンドです。

18 Eddie Harris – “Get on down”
エディ・ハリスは、ACID JAZZ時代に少し人気の出たJAZZアーチスト。これはアトランティックからの1975年リリース。クールなインストが格好いいJAZZ FUNKです。

19 Brother to Brother – “The Bottle”
ギル・スコット・ヘロンの名曲カバー。1974年リリースです。オリジナルより少しソフトなチューンです。
自分は持っていませんが、1980年にリリースされた彼らのラストアルバムは、HIP HOPのSUGAR HILL RECORDからリリースされています。

20 Niel Diamond – “I’M A BELIEVER”
モンキーズの1966年の世界的大ヒット曲のオリジナルです。ニール・ダイヤモンドがシングルリリースしたのは、1967年。モンキーズに過去にレコーディングしているこの曲を渡したら大ヒットしたので、改めて歌詞を一部変えて、レコーディングし直したそうです。

今年は、THE TOKYO LOCALSや杉村ルイ君を始めとする東京MODSシーンのグループとのコラボレーションも、色々と計画をしておりますので、是非御期待ください。

THE TOKYO LOCALS@メンフィス兄弟

Vintage New Wave Show/Halmens X vs Ready Steady Go!

ジョリッツ@クアトロ 撮影金丸雅代

12月高円寺GARTER GALLERYで開催しましたREADY STEADY GO! VINTAGE NEW WAVE STOREにいらして頂いた皆様、ご来場ありがとうございました。
3日間という短い期間にも関わらず、多くの方にご来店頂きまして、感謝しております。

少し時間がたってしまいましたが、READY STEADY GO!とVINTAGE NEW WAVEをテーマにしたサエキけんぞうさん率いるハルメンズXとのコラボレーションも、好評のうちにメインイベントが終了致しました。
9月21日に発売されたハルメンズXの新作『35世紀』のアーチスト写真及び、11月16日渋谷クアトロで開催されたハルメンズの最終章イベント「ハルメンズXの伝説」の衣装を、READY STEADY GO!で、コーディネートしました。
アーチスト写真でサエキけんぞうさんが着ているTシャツは、1970年代の英国を代表するビジュアルアーチストであるジョン・ドーヴ&モリー・ホワイトが、女性の裸体をモチーフにしてデザインしたものです。
ジョン・ドーヴ&モリー・ホワイトのデザインは、当時のデヴィット・ボウイやイギー・ポップにも愛用され、一連のTシャツのデザインは、後年キングスロードにオープンするビビアン・ウエストウッドのショップSEXにも大きな影響を与えました。
サエキさんが着ているTシャツは復刻版ではありますが、当時と同じプリントを再現した貴重なヴィンテージTシャツです。

John Dove&Molly WhiteのTシャツ。撮影田口るい子。

また岡島マリコさんと亀さんは、彼らの系譜を引き継いでいるブランドINSIDEOUTのコスチュームを着て、コンセプトであるヴィンテージ・ニューウェーヴを表現しています。
泉水敏郎さんと、吉田仁郎さんは、デンマークのちょっとスノッブなパンクブランド、PUNK ROYALでコーディネート。大人のパンクファッションを表現しています。

撮影田口るい子

超満員に膨れ上がり、日本のニューウエーヴの勃興期からのパワーを存分に発揮した渋谷クラブクアトロでの、ジョリッツのステージ衣装も、ご紹介します。

サエキさんは、ジョリッツでは、HOMECOREのジャケットと帽子に、READY STEADY GO!のオリジナルTシャツ。

サエキさん@クアトロ 撮影金丸雅代

後半のハルメンズXとしてのステージでは、英国の正統派モッズブランドMERCのジャケット&パンツに、6876のクリケットキャップとシャツ、サマーヴィルのネクタイというREADY STEADY GO!の代表的なブランドでコーディネート。
キッチリ着るとブライアン・フェリーのようなスタイルですが、ハート柄のネクタイや、クリケットキャップで、少しずらした感じを出し、ハルメンズらしさを表現しています。

サエキさん@クアトロ 撮影金丸雅代

泉水敏郎さんは、GARB STOREのジャケットに、PUNK ROYALのTシャツに、Dr.Denimのジーンズ。前回のLIVEではワイルドなスタイルでしたが、今回はジャケットを入れたスマートカジュアルなコーディネートです。

泉水さん@クアトロ撮影金丸雅代

吉田仁郎さんは、グリーンのギターに合わせたブラジルグリーンのREADY STEADY GO!ロゴパーカーにデニムのセットは、ギタリストらしいスタイル。

吉田さん@クアトロ 撮影金丸雅代

岡島マリコさんは、前回のLIVEに続き、ブラジルのSOUL SEVENTEIESでのコーディネート。今回はエスニック調ですが、髑髏のイラストのシャツなど、ROCKな雰囲気もあるワイルドエレガント。

マリコさん@クアトロ 撮影金丸雅代

前回カジュアルなスタイルだった亀さんは、JP BENWELLのワンピースに、サマーヴィルのスカーフをアクセントに使い、やはりエレガントな雰囲気にまとめました。

亀さん@クアトロ 撮影金丸雅代

また大変好評だったハルメンズXと、READY STEADY GO!のコラボレーションTシャツですが、サエキさんの通販ショップであるサエキけんぞう本舗通販部や、来年オープン予定のREADY STEADY GO! online storeにて、ごく僅かですが、販売をする予定です。

サエキさん@クアトロ 撮影金丸雅代

今回のハルメンズXとのコラボレーションに続く、アーチストコラボレーションを、来年も幾つか計画をしております。
今回はサエキけんぞうさんとの会話の中で、NEW WAVE~VINTAGE NEW WAVEというコンセプトが生まれ、決して回顧主義にはならない形でNEW WAVEをリスペクトした展開を考えました。
ハルメンズのファンの方、READY STEADY GO!に興味をお持ちの方、それぞれに楽しんで頂けたり、刺激を与える事が出来たのならば、今回のコラボレーションは成功と考えています。
来年のREADY STEADY GO!の展開を含め、こちらのサイトでご紹介を致しますので、引き続きよろしくお願いいたします。

ジョリッツ@クアトロ 撮影金丸雅代