Dreams / FLEETWOOD MAC 1977
1978年度グラミーの最優秀アルバム賞を獲得したFLEETWOOD MAC13枚目のアルバム『噂』より。STEVIE NICKS本人による書き下ろしで1977年の6月18日に全米BillboradチャートのTop1に輝いた、彼らの最も知られた楽曲になります。当時彼女の小悪魔的なルックスとハスキーでメロウな歌声に虜になった男子続出でした。
Zulu (instr.) / THE QUICK 1981
LCR Disco-13の2曲目でも紹介したUKデュオ、THE QUICKのアナザー・クラシック12inchインスト・ヴァージョン。トライヴァルなリズムに太いベースがうねるアフロ・ニューウェーヴ・ディスコはガラージ・クラシックでもあります。
Run Run Run (instr.) / FUNKAPOLITAN 1982
1980年代初頭にロンドンで開花したファンカラティーナ・ムーヴメントの中心は間違いなくBLUE RONDO A LA TURKでしたが、このFUNKAPOLITANもその双璧の一端を担ったバンドでした。プロデューサーはAUGUST DARNELLまたの名をKID CREOLEが担当する事で、他のファンカラティーナ・バンドとは一味違うNEW YORK的な音の選び方とボトムを強調するアレンジで独自のファンク・サウンドを確立しています。
ちなみにベース担当のTOM DIXONは後にプロダクト・デザイナーとして世界的に大成功を収めるようになります。
Well, Have A Nice Day / KING ERRISSON 1977
レア・グルーヴ名曲INCREDIBLE BONGO BANDの『Apache』で印象的なコンガを叩いていた名パーカッショニストのソロ・アルバム『L.A.Bound』より。中盤のブレイクがRoxanne Shanteの『Have a Nice Day』でサンプリングされたり、そのブレイク自体がドリーミィな展開で人気な曲ですが当時シングル・カットはされませんでした。
Giving It Up for Love / DAVID EMMANUEL 1983
UKの短命マイナーレーベルWhite Lodgeからリリースされたモダン・ソウル・ダンサー12inch。かなりマニアックな盤ですが、しなやかなメロディーと甘い男性ヴォーカルにそそられます。
Evening of Love / THE MAIN INGREDIENT feat. CUBA GOODING 1981
役者としても活躍したヴォーカリストCUBA GOODINGが在籍していたバンドの1981年リリースのアルバム『Only Have Eyes for You』より。オープニングを飾るキャッチーで高揚感あふれる良曲なのですが、何故かこれもシングル・リリースはありません。プロデュースはPATRICK ADAMSが担当、完璧です。
I Want You for Myself / GEORGE DUKE 1979
GEORGE DUKEの数あるヒット曲の中でも最もポピュラーなのがこの『I Want You for Myself』でしょう。この曲が収録された1979年のアルバム『Master of The Game』は、FRANK ZAPPAの呪縛から解かれた彼が、フュージョン・ディスコに傾倒していった最初のアルバムです。
It’s Not The Same / DAZZLE 1979
当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったPATRICK ADAMSやLEROY BURGESS & STAN LUCASによるプロジェクトDAZZLEのアルバム『Dazzle』より。STAN LUCASがヴォーカルをとるソウルフルな込み上げ系ナンバーはアルバムの中でも個人的には一番気に入っている曲なのですが、これもシングル・カットがありません。とてもいい曲なのに本当にもったいないです。
Cannonball (instr.) / SUPERTRAMP 1985
先日、このブログでもご紹介したMICK HAGGERTYがジャケット・デザインした1978年の『Breakfast In America』が有名な彼らが、1985年に発表したアルバム『Brother Where You Bound』からの12inchシングルB面。当時の流行を反映してNew Wave的なタイトなリズムを取り入れながら、アーリー・ハウスと言っても過言ではないインストに仕上げています。
Funtime (long ver.) / PEACHES & HERB 1980
彼らの7枚目のアルバム『Worth The Wait』から、説明不要の特大ダンス・クラシック12inch。このデュオは60年代から活躍していたのですが、女性ヴォーカルは3回代替わりしています。この頃は2代目のLINDA GREENEが担当。日本のディスコでも大ヒットした曲です。
Gotta Keep On Trying / TENDERNESS 1978
近年DJ HARVEYがRe-Edit盤をリリースして人気が再燃した、ソウルフルなガラージ・クラシック・オリジナル12inch。とにかくグルーヴィで強靭なバックトラックにファンキーにシャウトする女性ヴォーカルが冴える一曲です。作曲者でもあるJAMES PURDIEのエレピ・ソロもグッドです。
Disco Tech / CAROLE KING 1978
もともと夫のGERRY GOFFIN(1968年に離婚)とのソングライティング・チームで、60年代にTHE SHIRELLES、THE DRIFTERS、ARETHA FRANKLINなどに楽曲を提供し、20以上の全米TOP40ヒットを送り出していた彼女は、70年代にはDONNY HATHAWAYから大きな影響を受けながら、アルバムではDAVID T. WALKERやHARVEY MASONらを積極的に登用するなど、ブラック・ミュージックと常に近い位置にいました。ですので、ディスコにアプローチしたこの曲もまったく違和感ありません。
Tell me Something Good / RUFUS feat. CHAKA KHAN 1974
RUFUSのリードヴォーカルとしてデビューしたCHAKA KHANが一躍スターダムに躍り出るきっかけになった曲で、全米のR&B及びPOPチャートで3位まで登り詰めました。CHAKAのヴォーカリストとしての魅力に触発されたSTEVIE WONDERが彼らのスタジオまで自ら足を運んで、その場でこの曲を書き上げたという逸話もあります。しかし粘っこい。
Stone Heart (stone woman) / I LEVEL 1983 04:22
80年代エレクトロ・グループのメロウ・ダンス・クラシック。白黒混合バンドながらUKらしい白っぽいサウンドで、けだるい雰囲気もアリな気持ちのいいタイトル通りストーンな曲です。
Half The Day’s Gone and We Haven’t Earne’d a Penny / KENNY LYNCH 1983 10:12
60年代から音楽に限らずエンターテナーや役者としても活躍していた人ですが、日本ではほとんど知名度のないアーティストなようです。その彼が1983年にリリースした同名タイトルの3rdアルバムからのシングルは、前半マイナー・コードで進む女性コーラスと途中からのメジャー・コードで入ってくる本人のヴォーカルが独特な、AORとBoogieを足して二で割ったような不思議な魅力を持った12inchです。
Love Talkin’ / ONUR ENGIN 2011 17:15
DJユース向けに過去の名曲のイントロやアウトロだけをストレッチしたり、ドラムのキックやベースだけを強調したり、最低限の加工を施しながら原曲の良さを最大限引き出したRe-Edit12inchが数量限定でリリースされることがあります。基本的にはオリジナルではないのでRe-Edit物は保有しない事にしていたのですが、さすがにこの12inchを知った時は有無を言わさずに購入してしました。トルコ人DJでRe-Edit職人ONUR ENGIN制作。ヴォーカルなどをズタズタに切り刻んでエフェクト処理するDUB的なMIXではない、オリジナルと聞き間違えるほど原曲に忠実な仕事ぶりには潔ささえ覚えます。
Dance All Night (instr.) / PATRICK BOOTHE 1982 23:54
80年代UK Boogieの人気モダン・ソウル・クラシック12inchのB面インスト。イントロからスムースに盛り上げてくるホーン・セクションはEARTH, WIND & FIREのTHE PHENIX HORNS。もちろんヴォーカルver.も素晴らしい曲なので、いつかまた別の機会にご紹介します。
I Really Love You (instr.) / HEAVEN AND EARTH 1981 27:45
シカゴのファンク・グループが1979年に発表したラスト・アルバム『That’s Love』からの12inchシングルのB面インスト。グイグイくるBoogieなベースに高揚感あふれるメロディとストリングスが人気のダンス・クラシックです。
Don’t You Give Your Love Away / STEVE SHELTO 1983 34:19
これも80年代初期Boogieを代表するクラシック。New York産ディスコ・プロジェクトAREA CODE (212)のメンバーでもあったSTEVE SHELTOのデビュー・ヒット・シングル。12inchはA SHEP PETTIBONE MIX。中盤のビギビギいっているDopeなブレイクがフロアで強力な威力を発揮します。
You’re Not So Hot (instr.) / CAROL DOUGLAS 1982 40:48
数々のディスコ・ヒットを持つ彼女の1982年の12inchシングルB面。この曲はリリース当時あまり売れなかったとの事ですが、インストVer.に入っているゴージャスなヴィブラフォン・ソロが気持ちいいです。
Skip To My Lou / FINIS HENDERSON 1983 51:28
シカゴ出身の人気コメディアンだった彼が、モータウンからのラヴコールで制作した唯一のアルバム『Finis』からの12inchプロモ・シングル。濃すぎないアレンジと哀愁漂う彼のファルセットはあくまでもライトタッチでAORと言っても過言ではないメロウ・ダンサー。プロデュースはなるほどのEW&FのギタリストAL McKAY。
The Path II / RALPH MacDONALD 1978 56:27
ジャズ・フュージョン界で様々なレコーディングに参加していた売れっ子パーカション奏者のソロ・アルバム『Path』からの12inchプロモ・シングル。この曲は『The Path』『The Path 1』『The Path 2』『The Path 3』とあるのですが、ここではスチールドラムをフューチャーした『The Path 2』を取り上げています。
Rainbow / MADAGASCAR 1981 58:06
L.A.のキーボード奏者でソングライター・プロデューサーのJOHN BURNSを中心に、アメリカ東西の凄腕スタジオ・ミュージシャンが集結したバンド唯一のアルバム『Spirit of The Street』より。アーバン・ソウルの人気曲として、マニアックなファンの間では有名なこんなにいい曲がシングルカットされていないのが本当に不思議です。
This Must Be The Place (naive melody) / TALKING HEADS 1983 62:04
THE CUREの ROBERT SMITHをモデルにSEAN PENNが主役を好演した映画『きっとここが帰る場所/This Must Be The Place』は最近観た映画の中でも柔らかに心に染みるいい映画でした。その原題で主題曲でもあるこの曲は、もともとはTALKING HEADSのアルバム『Speaking in Tongues』のラストに収録されていたものです。今回は同名の12inchから録りましたが、アルバムは初回プレスで2種類存在し、DAVID BYRNE自身のデザインによる黄色いイラスト・ジャケットの通常盤と、アメリカン・コンテンポラリー・アートの巨匠ROBERT RAUSHENBERGによる、「黄」「赤」「青」からなる透明プラスティック製のスペシャル・アート・パッケージ盤がありました。もちろん迷わずRAUSHENBERG盤を入手しましたが、しかしその扱いづらさは尋常ではありませんでした。
A Nice Feeling / CAROLINE CRAWFORD 1978 66:20
数多くのファンク・チューンを放ったHAMILTON BOHANNONプロデュースのシングル。近年A面の『Coming on Strong』が人気の12inchですが、このB面も程よくレイドバックしたトロピカル・フィール溢れる気持ち良さでこれからの季節に最適です。
Moonlight Feels Right / STARBUCK 1976 70:58
ジョージアはアトランタ出身のSTARBUCK1976年同名デビュー・アルバムより。発表から約40年たった今でもまったく色褪せないMy Favorite Songの一つです。ほどよくファンキーでAORフィール満載のこの曲は、ちょっとクセのあるヴォーカルとマリンバ・ソロがいい雰囲気を醸し出しています。
Georgy Porgy / TOTO 1978 74:32
TOTOデビューアルバムからの12inchシングル。『Got to Be Real』CHERYL LYNNソロ・デビュー前の最初の仕事でもあります。彼女が歌うサビ・パート「Georgie Porgie, puddin’ and pie, Kissed the girls and made them cry…」ですが、元々はマザーグース関連曲の歌詞だそうです。