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1961年東京生まれ。 川野氏の2学年後輩として1980年代前半に川口氏と出逢う。 15歳から始めた音楽収集は現在も継続中。アナログレコードをこよなく愛す。 20世紀終わりには、アメリカまで好きなバンドを追いかけるため会社員を辞める。 社会復帰後まじめに働きつつも、自分に出来ることと役割について未だ妄想模索中。 Music: 70~80's Rock & Disco Boogie, early House, Clube de Esquina, Phish Cinema: Andrei Tarkovsky, Leos Carax, Jean-Jacques Beineix Style: HippieからNeo-Tradまで。30年ぶりにJ.M.Westonの履き心地にしびれる。 Food: 美味しいものがすき。でも好き嫌いあり。

MIX CLOUD LCR Disco-26

アーリー・ハウスな曲も入りながら、
相変わらず80年代ものを主に混ぜています。
下記LCR Disco-26のリンクボタンを押して頂くと、

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楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-26
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  1. Deep / RICHIE ROME 1980
    ディスコ系でオーケストラ指揮やアレンジャーとして活躍していたフィラデルフィア出身プロデューサーの同名ソロ・アルバムより。ボコーダーを使ったゆったりムーディなメロウ・グルーヴです。

  2. Dance Hall Days / WANG CHUNG 1984
    不定期ですが六本木FLATでRockなDJもしている大学時代の先輩に、今までまったくノーチェックだったUKのエレクトロ・ポップなこのバンドを何年か前に勧められ、探して聴いてみたらほんとうにいい曲でした。さらに詳しく調べてみたところ、この曲はDJ HERVEYにも取り上げられている人気12inchだそう。

  3. Stars in Your Eyes / HERBIE HANCOCK 1980
    DAVID MANCUSOやLARRY LEVANをはじめ数々の著名DJに愛された、HERBIE HANCOCKのねっとりしたメロウ・フュージョン・ブギー12inch。スペシャル・ディスコ・リミックスです。

  4. Xtra Special / ATMOSFEAR 1982
    ELITEレーベル創立者のANDY SOJYAが率いた『Dancing in Outer Space』が有名なこのバンドの、もう一つのクラシック。LCR Disco-20で取り上げたDOLETTE McDONALDの同名曲のオリジナル・ヴァージョンになります。ANDY SOJYAはこれ以外にも別プロジェクトを数多く抱え、80年代UKジャズ・ファンク・シーンに多大な貢献をしました。

  5. Over like a Fat Rat (instr.) / FONDA RAE 1982
    FONDA RAEを代表するダンス・クラシックですが今回はB面のインストで。HipHopでもオールドスクールやニュースクールの境なくサンプリングされ続ける大定番曲です。 LEROY BURGESSのアレンジが光ります。

  6. Can’t Believe (instr.) / NANCY MARTIN 1982
    カナダのプロデューサーDOMENIC SCIULLOによるエレクトロ・ディスコです。イタロ的な音使いがテクノやハウスに大きなヒントを与えながら、後ろで流れるのはMFSBの『Love is The Message』。当時シカゴでFRANKIE KNUCKLESやRON HARDYも回していました。

  7. Dirty Talk (european connection)(instr.) / KLEIN & M.B.O. 1982
    この曲のUSA Connection-instrumental mixは、シカゴハウスの原型とも言われています。ここではあえてEuropean connection-instrumental mixを採用しています。主観ですがUAS-mixがハウスで、Euro-mixがテクノに近い感じがします。

  8. I’m Glad You Come to Me / BAS NOIR 1989
    NYのカルトなハウス・レーベル、NU GROOVEからリリースされたニュージャージー出身の女性デュオのセカンド・シングル。作者のRONALD BURRELLは彼女達以外にも様々なスタイルの作品をリリースしており、そのどれもがDeepです。

  9. Hupendi Muziki Wangu?! / K.I.D. 1981
    GIORGIO MORODERとの仕事で名を上げたプロデューサーGEOFF BASTOWが手がけたK.I.D.のアナザー・クラシック。少しづつグイグイ上げてくれるグルーヴィな展開が気持ちいいインストです。

  10. Feel It / FINESSE 1982
    FINESSEは1982年から1984年の3年間でシングル3枚をリリースしただけのマイナーなUKソウル・グループ。デビュー・シングルになるこの『Feel It』は、弾けるベースとスウェイなリズムが体を揺らす隠れた良質ブギーです。

  11. Love Magic / JOHN DAVIS & MONSTER ORC. 1979
    LCR Disco-23の70’sディスコ特集でも取り上げたJOHN DAVISと彼のオーケストラ4枚目のアルバム『The Monster Strikes Again』からの12inchシングル。まさに正統派歌ものガラージです。

  12. Beautiful Love(instru-mental) / ADEVA 1989
    ADEVAのソウルフルなミディアム・ナンバー12inchB面のピアノ・インストルメンタル。ドラムス&パーカッションはDAVID MORALES、グランド・ピアノはJOHN POPPOが演奏。エレガントなMixはFRANKIE KNUCKLESによるものです。

東松原のCHERRY

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ここ何年か、東京でも自然派ワイン=ヴァン・ナチュールを主役に、それらと相性のいいフレンチを食べさせてくれる個性的なビストロが続々と登場しています。ヴァン・ナチュールは二日酔いしづらいのをいいことに、その手のビストロをいろいろ巡った中でも、おいしい時間をゆっくりと楽しむことができるこの店は場所柄からか、まだ知る人ぞ知る穴場的存在です。
吉祥寺と渋谷を結ぶ京王井の頭線の急行が止まらない駅の中でも、最も知名度の低い駅の一つであろう東松原。この駅から数分のところに、控えめに佇む本格フレンチ・ビストロが今回ご紹介するCHERRYです。
10人ちょっとで満席になるカウンター中心の店は、オーナー・シェフの今井さんが料理・デザートからワイン・サーヴまで、全てをひとりで切り盛りしています。
ボトルはもちろんの事、日替わりで赤・白それぞれ3〜5種のヴァン・ナチュールをバイ・ザ・グラスで提供しており、リーズナブルな価格ながら個々の違いを味わえる心にくいセレクトは毎回楽しみのひとつです。
また仕込みも大変であろう、こちらも日替わりで20種以上を揃えた料理の中には、挑発的なメニューもあってセンスを感じます。どれもプロフェッショナルの丁寧な仕事が施されている料理を、こちらの進み具合に合わせて供してくれる手際の良さに、今までの修行の跡もしっかりと見て取れます。
夜のBGMはセルジュ・ゲンスブールやトム・ウェイツも。とあるランチタイムのBGMはジョニ・ミッチェル(CHERRYはランチも手が込んでいてどれも美味しい)。大きすぎないヴォリュームで趣味のいい選曲も心地よく、つい長居してしまいます。
東松原まで出向く価値のあるお店です。

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菜の花とトマトのサラダ
季節の野菜を使ったオーソドックスなサラダですが、菜の花の火の通し方はもちろん、絶妙のバランスと味付けです。こういう奇をてらわないメニューがおいしいお店は安心できます。

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山形豚の生ハム風グリーンサラダ
自家製のハムはもちろん、その下のグリーンサラダにはふわっとした芽キャベツのようなプチベールも隠れていて、歯ごたえ、味ともにいいアクセントを加えています。

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温泉卵とラタトウイユ
だいたいラタトウイユはさっぱりして浅い味のものが多い中、ここのそれはコクもある上に温泉卵も加わって、思わずスプーンですくって残さず食べたくなるほど。

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鯖のタルト
鯖とジャガイモは他店でもたまに目にする間違いのない組合せですが、それをキッシュに仕立てたものは食べた事がありませんでした。鯖の旨味が広がりながら独特の臭みなど一切ない香ばしい風味は白ワインとの相性も抜群です。

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ホタルイカのエクレア
CHERRYではパンも自家製でおいしいのですが、オードブル用にエクレアやミニクロワッサンも自分で焼いています。この見た目も楽しいエクレアの生地にはイカスミを練り込んであります。意外にシソの葉が効いているリピート必至の一皿。

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カキのブリニ
マッシュポテト入りのふわふわパンケーキにカキと下仁田ネギのグリルを忍ばせ、一番下には白ワインを煮詰めて仕上げに生クリームを加えた、コクのある魅力的なソースを敷いてあります。

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豚血のソテーと大根
こちらも他店では見た事がない、表面を香ばしくカリカリに焼き上げた濃厚なブータン・ノワール(血のソーセージ)と、厚くカットしてジューシーに煮込まれた大根を重ねた一皿。想像するよりもフワッとさっぱりいただける取り合わせの妙。

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蝦夷鹿のビストックと新玉ねぎのロースト
赤ワインとのマリアージュが至福のジビエ料理。つなぎを使わない肉肉しい蝦夷鹿のハンバーグの下に、トロトロになるまで甘くローストした玉ねぎを合わせています。

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ここまで来て酔っていたのか、画像がボケていてすいません。デザートは、タルトタタンとベークドチーズケーキを注文。特に写真のタルトタタンは見た目も味も間違いなく正統派の一品で、じっくりとキャラメリゼされた濃厚なリンゴが、柔らかさの中にかすかな歯ごたえを残した絶妙なタイミングで仕上げられていました。

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この日飲んだ中で一番好きだったアルザスの白
“ ドメーヌ・ジュリアン・メイエ ピノ・グリ 2012 ”
後ろに写り込んでいるのが、オーナー・シェフの今井さん。

ぜんぶ美味しかったです。
ごちそうさまでした。

CHERRY
TEL 03-3321-8899