KawaguchiTetsuo のすべての投稿

1958年東京生まれ。 20歳でLA、30歳でParisに暮らし、旅もいろいろしてきた。 世界をぐるっと回った目を持って、今東京で何をするのかを考える。 music  early reggae&dub,mulato music(by all means),soundtracks, cinema  特別な一日 style   stile latino 、どこかtwisted感のあるコンサバ、退屈でないクラシック     rockなテーラード(チャーリー・ワッツ)、スエード、 food   pian del ciampoloと天然酵母パンと野菜のプレート,豆料理,麺

日本に恋しよう!映画『ピース・ニッポン』7月14日(土)全国ロードショー

(C)2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC

私たちセルクルルージュが尊敬してやまない友人中野裕之さんの監督した映画『ピース・ニッポン』がいよいよ今週末より封切られます。

映像作家、映画監督としての作品は多面性を持っており、被写体も様々ですが、私たちが出会って以来ずっと貫かれている、彼の芯ともいえるテーマに『日本の自然美』『日本の風景』があります。京都の桜や初期の作品の花火などなどを端緒としつつ、日本のpeacefulな映像を堆積させてきたのを知っています。

もちろん彼は海外でもその地での空撮や自然を撮っていますが、「最高の美の瞬間」を求める彼の中では、四季のある日本の自然美、風景との一期一会さがもつ意味が格別なものなのではないでしょうか。移ろう一瞬にめぐり合う奇跡。神々しいまでの輝き。畏敬の念さえ覚える美しさ。。。

(C)2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC

今回の『ピース・ニッポン』は「8年間の製作期間」、「全国47都道府県200箇所以上で撮影された映像を厳選し、4K解像度で」映画化した集大成の作品です。

その111分に詰まった自然美の濃密さは、軽々しく1つ1つを「peace!」と受け流せない圧ををもって見る側に迫ります。しかし全編見終わったとき、禁じえない涙とともに必ずや見る人を浄化してくれる作品といえるのではないでしょうか?PEACE!

 

7月14日より新宿バルト9他で全国ロードショーとなります。配給は、ファントムフィルム。
セルクルルージュとも縁が深い、最高のサウンドシステムを持つ立川シネマシティでは、4Kの高画質でご覧になれます。また封切り日14日新宿バルト9では中野監督のトークイベント付きの上映も決定しています。

(C)2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC

DAL CUORE サルトリアスーツの夏2017

ダルクオーレのレコメンド、裏地(袖裏も)なし、副素材一切なしのアイリッシュリネンスーツのジャケット

8月初めのGIGIの日本でのオーダー会の時期が近づくと、私どものセルクルルージュの『テーラード』のサイトを訪れる方が増えるように思います。ありがとうございます。

この8月は私自身はスーツをダルクオーレで誂えませんでしたが、2月の仮縫い時に予告して、ご報告せずじまいになっていたアイリッシュリネンのスーツを体になじませるべく着倒しています。

昨年の夏の『サルトリアスーツの気分』を盛り込んだスーツをご紹介します。昨年のオーダー時には、コットン、シアサッカーとも迷いましたダルクオーレのおすすめのウエイト感のあるドライなアイリッシュリネンがすばらしく、こちらを選択しました。色もタバコと迷いましたが、自分のテーマカラーであるネーヴィーにしました。当たり前なものを異常に着るのがテーマです。

ダルクオーレからは一切の裏地、一切の副素材なしでいこう、の提案。構築的にできるのか?袖はシャツ時が透けないか?等迷いましたが、GIGIがこう作るのが一番格好がいい、と断言し私もその提案に乗ってみることにしました。仕上がりは、生地のドライさも相まって上の写真でも伝わるサルト的構築感がすてきなスーツとして仕上がってきました。

ゴージ低め、ラペルは大きめ、ダヴルステッチ

ジャケットは、ダブルステッチにして着込んだとき味がでる様にと初めから決めていました。

ラペルは、ここのところのムードであるゴージやや低く、ラペル幅は広くしました。上の写真の様にダブルステッチのステッチワークやラペルの返りやボタンホールにサルトリア感を強く感じる仕上がりです。

ダブルパッチポケット

ディテールでは最近サルト仕立てのスーツを着た人たちのスナップにも見られる、パッチのダブルポケット。パッチポケット版チェンジポケットですね。

 

大見返しで袖裏もなし

裏地は一切なし。大見返し。背側も袖も一切ありません。正にリネンのみのリネンスーツですね。オーダー時にGIGIもいい感じに着倒しなじんだ味のあるスーツを着ていましたが、「自分で洗濯機で洗っている』と真顔でいていました。さすがに、私は麻のシャツジャケットは自分で洗いをかけましたが、このスーツは洗いません。まして洗濯機では。

 

パンツはツープリーツ、サイドアジャスター

パンツはここ数年のオーダー時の定番。サイドアジャスター、プリーツはツープリーツにしウエスマンは4cmと少し細くしプレイシーズはせずに着ています。

ちまたでもサルトリアスーツはトレンドを語るキーワード化しています。サルトリア的な要素を盛り込んだ、という意味かと思います。

私はもう少しシリアスに、作り手とのビスポークの中に自分のワードローブを積み上げていく過程に興味があります。最近のピッティのスナップでもそうしたシリアスなサルトリアスーツをノンシャランと着る若い世代がいて頼もしさとシンパシーを感じています。