立川のシネマシティ2にて、1970年に製作されたエルヴィス・プレスリーのライブドキュメンタリー「エルビス・オン・ステージ」を、9月8日まで上映していますが、そのオープニング上映に行ってきました。
シネマシティ2は、スタジオと称する映画館の領域を超えたサウンドシステムを備えている劇場で、音楽系の作品を上映した場合には、都内随一の臨場感になっていると思います。
極上音響上映と題して、作品の内容に合わせたサウンドチューニングをしてくれるので、これまでもマイケル・ジャクスンの「This is it」やクイーン、ストーンズのライブフィルム、FATBOY SLIMのODS LIVEなどを、ライブ会場にいるようなサウンドで再現してきました。
「エルビス・オン・ステージ」は、長らく劇場では見る事が出来ませんでしたが、音楽業界の大先輩立川直樹さんプロデュースの元、今回は何とシネマシティが、劇場上映権を獲得しての上映になっています。
僕も久しぶりにこの作品を見ましたが、改めてKing Elvisこと、エルヴィスのシンガーとしてのスケールの大きさを感じることが出来ました。ロック、カントリー、ゴスペルから、70年代の時代的なトレンドにもつながるスワンプロックやソウルのエッセンスも取り入れながらも、全てがエルヴィス節になっています。この頃の派手な衣装や晩年の姿はデフォルメされて茶化される事が多かったですが、ここで見れるエルヴィスの歌手としての存在感は、改めて唯一無二のものだと実感しました。
このオープニング曲「Mystery Train~Tiger Man」の迫力を、是非ご覧下さい。
「エルビス・オン・ステージ」が70年に出てシクスティーズをしめくくったように80年に出てハリウッドの伝統ある会社を潰し、アメリカン・ニューシネマのセヴンティーズを葬ったマイケル・チミノ「天国の門」。昨年のヴェネチア映画祭で上映されたデジタル修復版が10月5日からやっと日本でも見られる。これって見過ごすにはあまりに惜しい映画史的事件!! エルビスもチミノも60年、70年代も今みるからこそ見えてくる何かをきちんと見せてくれる、後ろ向きでない何かを。
Rachel様
コメントありがとうございます。マイケル・チミノは「ディア・ハンター」の勢いで「天国の門」を作り、一人でユナイテッドをつぶしたという話は、以前ある映画会社のプロデューサーから呑み話で聞いて、すごく記憶に残っていました。その事について書かれた本があるとも、その際に聞いた記憶があります。その時は、成功も失敗も紙一重みたいなテーマの話をしました。
「天国の門」デジタル修復版を、日本でも公開ですか。情報ありがとうございます。
極上音響上映、素晴らしかったです。1回目と2回目の間が3時間もあいているので、なかなか一日に複数回みるのは厳しいですが11月8日まで頑張ります!
素晴らしいシンガーだと思っていましたがこれほど素敵だったのか!と改めて思いました。
魂を鷲掴みにされる映画でした。
YT様
コメントありがとうございます。何回もシネマシティに通っていらっしゃるんですね。私も数十年ぶりに本作を観て、改めてスターELVISの凄みみたいなものを感じました。演奏もいいですね。
立川シネマシティでは、今後私たちが協力して上映する作品も予定されています。ジャンルはエルヴィスとは違いますが、是非ご期待下さい。