1961年東京生まれ。
川野氏の2学年後輩として1980年代前半に川口氏と出逢う。
15歳から始めた音楽収集は現在も継続中。アナログレコードをこよなく愛す。
20世紀終わりには、アメリカまで好きなバンドを追いかけるため会社員を辞める。
社会復帰後まじめに働きつつも、自分に出来ることと役割について未だ妄想模索中。
Music: 70~80's Rock & Disco Boogie, early House, Clube de Esquina, Phish
Cinema: Andrei Tarkovsky, Leos Carax, Jean-Jacques Beineix
Style: HippieからNeo-Tradまで。30年ぶりにJ.M.Westonの履き心地にしびれる。
Food: 美味しいものがすき。でも好き嫌いあり。
Thieves Like Us / NEW ORDER 1984
NYを本拠地とするプロデューサーARTHER BAKERと共同制作された、シンセサイザーを主役に置いた彼らの作品の中でもメロディアスな部類に入る12inchです。アルトマン監督の映画に原題『Thieves Like Us』(邦題『ボウイ&チーキ』)という作品がありますが、メンバーのBERNARD SUMNERはこの映画にちなんで題名をつけたとインタビューで語っています。また、彼らやDEPESHE MODEなどから多大な影響受けたエレクトロ・ポップな多国籍バンドTHIEVES LIKE USのバンド名はこの曲から来ています。
Black Stations / White Station (instr.) / M + M 1984
1980年に『Echo Beach』のスマッシュヒットがある、カナダのNew WaveバンドMARTHA AND THE MUFFINSがM+Mとバンド名を改変して84年にリリースした12inchのB面インスト。発売当時NYアンダーグラウンドのDJ達が好んで掛けたマニアックな一曲です。
Love on The Rocks (instr. remix) / LAMA 1983
CHAPLIN BANDの『Il Veliero』のKATMANDUによるカバーUK盤リミックス。オリジナルよりエレクトロ感をさらに強調したインスト・ヴァージョンになります。
Sound on Sound / ANTONIOU 1982
EliteレーベルのANDY SOJKAが同レーベルを代表するATMOSFEARのメンバーだったANTONIOUをプロデュースした12inchシングルのB面。A面『Street Sound』のインスト・ヴァージョンになるこの曲はオリエンタルなリフにボコーダーのコーラスが絡んだ個性的なナンバーです。
African and White (remix and extended ver.) / CHINA CRISIS 1982
UKはリバプールのマイナー・レーベルInevitableよりリリースされたデビュー12inchシングル。ピュアでディープな独特のサウンド・プロダクションはすでにこのデビュー曲で確立されています。当時数あるNew Waveバンドの中でも彼らにだけは他とは違う何かを感じていたのですが、後にSTEELY DANのWALTER BECKERをプロデューサーに迎えたアルバム『Flaunt The Imperfection』を聴いてひとりで腑に落ちていた事を思い出しました。
Dance Fantasy / FREE LIFE 1979
EARTH, WIND & FIREのPHILLIP BAILEYプロデュースの9人組ファンクバンドの12inch。イントロからスペーシーでロック・フィール溢れる70年代ディスコです。
TV Treated / THE NEON JUDGEMENT 1988
エレクトロニック・ボディ・ミュージックのルーツの一つとしてその名を知らしめたベルギーのインダストリアル・デュオNEON JUDGEMENTの代表曲オリジナル・シングル12inch。アンダーグラウンドな匂いプンプンです。
Mr.Soul (dance remix) / NEIL YOUNG 1982
NEIL YOUNGが何を思ったかテクノに接近して1982年に制作したアルバム『Trans』からの12inch dance remixです。当時ファンの多くから非難を浴びたアルバムですが、彼の初期代表作をマッドなコズミック感覚で焼き直したこのヴァージョンは今聴くとそれほど悪くはありません。
The Bogus Man / ROXY MUSIC 1973
BRIAN ENO最後の参加アルバムになったセカンド『For Your Pleasure』より。初期ROXY MUSICの変態性を前面に打ち出したクールな長尺ロッキンBoogie。JazzyなANDY McKAYのサックスが最高です。
Matte Kudasai (please wait for me) / KING CRIMSON 1981
KING CRIMSON最初の再結成ファースト・アルバム『Discipline』からの12inchプロモ・シングル『Elephant Talk』のB面2曲目。日本語で「待ってください」はギター&ヴォーカル担当のADRIAN BELEWの作品。ROBERT FRIPP先生のギターが美しい、アンビエントな名曲です。
Just a Touch of Love / SLAVE 1979
STEVE WASHINGTON率いるSLAVEの4thアルバムよりタイトル曲のシングル。バック・コーラスにはAURAの女性メンバー2人が参加。微妙な横揺れリズムが心地よいアーバン・メロウなこのヒット曲はDE LA SOULを始め数々のアーティストにサンプリングもされました。
ZWEI (dub ver.) / ELECTRIC MIND 1983
イタロ・ディスコな曲ですが、B面のDUBはピアノとシンセのリフが印象的なまさにエレクトロと言っても過言ではない、展開もあって飽きさせないインストになっています。
Bite The Apple / RAINBOW TEAM 1982
イタリアはFull Timeレーベルからリリースされたヨーロピアン・ファンク12inch。RAINBOW TEAMは白人女性ヴォーカルをフロントに配した白黒混合イタリア人グループで、サウンド的にはCHICとCHANGEを足して2で割ったような音と言われ、彼らの亜流バンドと揶揄もされました。しかし80年代初頭当時このような“なんちゃってNYサウンド”の中に洗練された名曲が多く見つかったりします。
Keep in Touch (body to body) (instr.) / THE SHADE OF LOVE 1982
PATRICK ADAMSプロデュース。後にHIGH FASHIONに参加するMELI’SA MORGANが力強く歌う、あえて展開のない繰り返しのリフがBoogieらしい定番曲です。
Love Is Magic / SUNFLOWER 1981
イタリアのダンスミュージック・レーベル、F1 Teamより発売されたマイナー・グループSUNFLOWERの唯一の12inchシングル。キュートな女性ヴォーカルと少しイナたいメロディが印象的なヨーロピアン・ファンクです。F1 Teamのシングルはどれもレアですが、オリジナルのレーベル印刷は「虹」に「F1マシン」というまったくダンスと関係ないモチーフながらカラフルかつ凝った絵柄で、やはりオリジナルが欲しくなります。
Let Me Feel Your Heartbeat (instr.) / GLASS 1982
4曲目と同じく、NYのガラージュ・レーベルWEST ENDからリリースされた12inchのB面インスト。イントロから鳴るシンセ・ストリングスや、途中から入ってくるAcid Houseのような止まらないウニャウニャが快感です。当時売れっ子だったNICK MARTINELLI & DAVID TODDがミックス、かのLARRY LEVANもco-produceで参加している気合の入った1曲です。
Give Me Some Love Tonight / TITUS WILLIAMS 1984
1984年頃になると、アメリカではHip Hopでさえも打ち込みへの移行が始まり、Soul/Funk系の音もほとんどがマシーン・ビートに取って代わったのに対し、僻地ヨーロッパではまだまだ生演奏録音の良質なBoogieが存在していました。今作もフランス産らしいムーディなメロディとTITUS WILLIAMSの甘美な歌声が見事にマッチしたメロウ・ダンサーの傑作です。アメリカやUKとのタイムラグがあるフランスの音楽は時代遅れでダサいという印象があります。しかしそのタイムラグはこのように素晴らしい曲を産む可能性も秘めています。
Somebody Told a Lie / ASHFORD & SIMPSON 1976
3枚目のアルバム『Came As You Are』より。このアルバムを代表する夢見心地の美しいメロウな1曲です。