MIX CLOUD LCR Disco-29

今月もいろいろなところから集めてます。
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楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-29
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  1. Journey / POWERLINE 1981
    UKのELITEレーベル社長でATMOSFEARのプロデューサーANDY SOJKAが制作したユニットPOWERLINEの12inch。反対面のLOFTクラシック名曲『Double Journey』は13分にも及ぶロング・ミックスなので、今回は短くて取り上げられる機会も多くない『Journey』を。

  2. Standing in The Rain / DON RAY 1978
    まだまだ梅雨は明けそうにないので、CERRONEプロデュースの1978年物のフレンチ・ディスコ『Standing in The Rain』。ウニィウニィな妖しいシンセのアルペジオが印象的なNYアンダーグラウンド・クラシックです。

  3. Makin’ Music (dub mix) / GARY’S GANG 1983
    前回の4曲目でも取り上げたGARY’S GANGのコズミックな一面を見せてくれるグルービーなB面インスト・ダブ。

  4. I Need You Now (the fierce reprise) / SINNAMON 1983
    どちらかと言うとこの曲はアカペラが、Houseを初めとした数多くのネタとして有名なガラージ・クラシックになります。DARRYL PAYNEとDON WELCHによるリミックス・ワークがとんでもないこのヴァージョンは12inchのみに収録です。

  5. Les Mannequins / KRAFTWERK 1977
    アルバム『Trance Europe Express』からシングルカットされた『Showroom Dummies』の12inch B面には、歌詞をフランス語に代えて歌ったこの『Les Mannequins』が収録されていました。

  6. Il Veliero / THE CHAPLIN BAND 1982
    オランダのディスコ・バンドのイタロディスコ・クラシック。たぶん当時日本ではほとんど注目されなかった曲ですが、DJ HERVEYが取り上げた事でホワイトラベルのブート盤まで売り出された人気のレコードです。

  7. The End / CHANGE 1980
    CHANGE初期のシングル『A Lover’s Holiday』の12inch B面。この『The End』は同じ12inchでも未収録の物も多くなかなかお目にかかれません。聞いてもらえばお分かりでしょうが、他のCHANGEの楽曲とは一線を画す毛色の違う音に少なからず驚かされます。

  8. Darling Don’t Leave Me / ROBERT GORL 1983
    元D.A.F(ドイチェ・エメリカニシェ・フロインシャフト)のROBERT GORLが、バンド解散後にEURYTHMICSのANNIE LENNOXを迎えてリリースしたシングル。ニューウェーヴらしい疾走感のあるエレクトロなダンス・チューンです。

  9. Synchro System / KING SUNNY ADE 1983
    80年代前半、毎月のように様々なジャンルの音楽が登場・紹介されていた中で、このKING SUNNY ADEの奏でる「ジュジュ・ミュージック」は衝撃的でした。もちろんきっかけは元GENESISのPETER GABRIELによる、WOMADを初めとするワールド・ミュージック紹介活動が、世界中の音楽ファンを新たな出逢いに導いてくれていたのは間違いありません。

  10. I Robot / ALAN PARSONS PROJECT 1977
    ISAAC ASIMOVのSF古典短編小説にインスパイアされて作られたAPPの2ndアルバムより同名タイトル曲。元々アビィロード・スタジオのエンジニアだったALAN PARSONSなので、プログレやオーケストレーションなどお袈裟な表現はお手の物です。

  11. Shine on You Crazy Diamond / Dream in Goa 1990
    当時PINK FLOYDの曲を演ってるという理由だけで買ったホワイトラベルのプロモイタリア盤です。未聴ですが2002年に同じくPINK FLOYDの『Another Brick in The Wall』もHouseカバーしているようです。

  12. Falling / JULEE CRUISE 1989
    DAVID LYNCHが撮影を降板>和解>復帰など、はたして2017年に無事に放映なるか?まだまだ予断を許さない『Twin Peaks』ですが、新シリーズ期待しています。

sartoria DALCUORE napoli-サルトリアスーツの気分

昨年の8月のオーダー時のサルトリアスーツへの回帰軒分を満載したダルクオーレのスリーピース
昨年8月のオーダー時のサルトリアスーツへの回帰気分を満載したダルクオーレのスリーピース

昨年の8月のオーダー、そして今年2月の仮縫いを経て、待つこと10ヶ月、やっとダルクオーレのスーツが仕上がってきました。マーティンソンのチャコールヘビーフレスコ、仕様はピークドラペル、3つボタン段返り、チェンジポケット付きのジャケットに、ジレ、そしてパンツはベルトレス、股上深めのワンプリーツという昨年8月時の『サルトリアスーツへの回帰』という気分を満載したスーツです。

音楽でもスタイルでも共有される潜在的無意識がある方向性へと顕在化するのを感じる時があります。多くのスタイルを見、多くの音楽を聴いていると、自分に嗅覚に引っかかるもののがすこしづつ自分の心の中に積み重なっていって、ある時期に方向性として見えてくる。このWEBで過去に書いてきたスタイルページの一つの到達点が今回のダルクオーレのサルトリアスーツと言えるかもしれません。

 

英国的な生地とスタイルをナポリのサルトで仕上げたスーツ
英国的な生地とスタイルをナポリのサルトで仕上げたスーツ

スーツの全体としてのバランスを見てみましょう。カジュアル化、極まったタイトフィット化の反動としての『スーツの気分』を表現するとき、仕立て屋のスーツ本来の適正なフィット感、ドレープの醸し出すエレガントさといった当たり前なことが大切に思えます。写真から着丈やパンツ幅(腰回りやワタリ)の変化を感じ取っていただけると思います。一番迷ったラペル幅のこれ見よがしでなく幅広、という狙い通りの仕上がりで大満足でした。

 

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チェンジポケットやスリーピースの選択は、生地とともに英国的なもの、クラシックへの回帰です。

アイロンワークも秀逸なパンツ
アイロンワークも秀逸なパンツ

パンツもクラシックさ、仕立て屋感を高める特徴的なディテールを盛り込みました。ベルトレス・サイドアジャスターにし、ワンプリーツで深めの股上からワタリにかけて余裕を持たせつつテーパード、きれいなラインがでています。

ウエスマンの幅を広く、持ち出しも長いディテール
ウエスマンの幅を広く、持ち出しも長いディテール ウエストには作り手の名前とメモが紙で止められています

ウエスマンは仮縫い時に、ルイジの提案に従いウエスマンの幅を広く、股上を深くしています。ツゥ マッチなクラシックさでコスプレっぽくならない範囲で。

 

プリーツも美しく、新鮮!

ラペルの返りからフロントの逃げにつながるラインがお気に入り
ラペルの返りからフロントの逃げにつながるラインがお気に入り

何より気に入ったのは、ピークドのラペルの美しい返り(ルイジの提案通り2つボタンでなく、三つボタンにしたことでの段返りのラペルのボタンホールも)からダルクオーレの特徴的なフロントの逃げへのラインのつながりの美しさ!

暑くなってきましたが、早速試作を繰り返した白レギュラーカラーのシャツと黒ツイルタイでガンガン着たいと思います。スリーシーズン、ジレあり、ジレなしでサスペンダーを組ませる等々の変化を楽しみつつ着れそうです。

 

おまけはクラシックなネイヴィジャケット、グレイパンツのリニューアル。BEAMSのカスタムテーラーで仕立てました。全くベーシックで面白みがないように見えるかもしれませんが、ツイスト感のあるコンサバという自分なりの更新です。

ジャケットは、カノニコのホップサック、ゲージサンプルよりボタン位置を下げ、襟幅を広げ、着丈を出し、ダブルステッチとこれまたサルトリア感あふれるアレンジに。パンツはツープリーツにしてみました。

ビッグペーズリーのタイで合わせるつもりです。

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現在オーダー中の冬物モノトーングレンチェック、ダブルブレスト、チェンジポケット付き、ベルトレスのツープリーツパンツのスーツは8月の仮縫い時ルイジが来日した時ににまたレポートしたいと思います。

さて来夏に向けては、ステッチがよれててきて味がでる、コットンスーツかサッカーのスーツでしょうか?

人はそれと知らずに、必ずめぐり会う。たとえ互いの身に何が起こり、どのような道をたどろうとも、必ず赤い輪の中で結び合うーラーマ・クリシュナー (ジャン・ピエール・メルヴィル監督「仁義」*原題"Le Cercle Rouge"より)