Cancion Ritual (ritual song) / HOT PEPPER 1978
メキシコ産オブスキュア・ディスコの人気曲。ritual song = 儀式の歌と言うだけあって呪術的な妖しいブギーです。ここ何年かの新たな流れでもある辺境DJとの相性も良さそうです。
I Like Your Freaky Ways / MANDRE 1978
GEORGE DUKEの後釜としてFRANK ZAPPA BANDに参加していたKeys & VocalのMICHAEL ANDRE LEWISの別名プロジェクト、MANDREの2ndアルバム『Mandre Two』より。ZAPPAとP-FUNKを足して二で割ったような、バウンドするBassが主役のタイトル通りフリーキーなファンクです。
Red Hot (special remixed ver.) / HERB ALPERT 1980
A&Mレコードの創設者でもあるHERB ALPERTによるファンキーなダブ・フュージョンで、ガラージ・クラシックとしても有名なカラーレコード12inch。でも盤が赤くて透明だと溝が分かりづらくて困ります。
What Cha Gonna Do with My Lovin’ / STEPHANIE MILLS 1979
JAMES MTUME & REGGIE LUCASプロデュース、バックはほぼMTUMEという強力な布陣でリリースされた同名アルバムからの大ヒット・シングル。彼女がブレイクするきっかけになったこの曲は後にINNER CITYもハウス・カバーしました。
Our Time (instr.) / CITY GROUP’S BAND 1981
1981年に5タイトルだけ12inchをリリースしていた、イタリアはローマのマイナー・レーベルFlop Recordsのシングル。メインの男性Vocalを排し、太いベースラインと中盤からの女性Vocalのスキャットを際立たせたB面のインストが気持ちいいです。
Survivor / MIKE FRANCIS 1984
イタリアのSSW、MIKE FRANCISのアルバム『Let’s Not Talk About It』からの12inchシングル・ロングバージョン。イタロ・ディスコなシンセをフューチャーしながら、AOR的なメロディと甘い歌声が極上のメロウ・トラックです。
More, More, More / ANDREA TRUE CONNECTION 1976
当時流行った良くも悪くもディスコな一曲。しかし改めて聴けば『Hot Butterfly』を作ったGREGG DIAMONDによるトラックはさすが多幸感いっぱいのクラシックです。
I Found Love / DENIECE WILLIAMS 1979
RAY PARKER Jrプロデュースの名曲12inchロング・バージョン。GENE PAGEによるオーケストラ・サウンドに気持ち良く乗るDENIECE WILLIAMSのキュートで伸びやかなVocalと、JEFF PORCAROの絶妙なタイム感のDrumsが奏でるスウェイビートの組み合わせは最高です。
Let Me Down Easy / RARE PLEASURE 1976
1976年ディスコ初期の隠れた名盤でRARE PLEASURE唯一の12inchシングルです。ドリーミィなアレンジと女性ヴォーカルのサビが心地よい、まさにディスコ・ミュージック。イントロのピアノリフは様々なHouseでサンプリングもされました。
Shine on Silver Moon / MARILYN McCOO & BILLY DAVIS Jr. 1978
元5th DIMENTIONのリード・ヴォーカルだった夫婦は1976年のミディアム『You Don’t Have to Be a Star』でビルボードの一般及びR&Bチャートで1位を獲得しています。そんな彼らが1978年に放った軽快なディスコ・チューンです。共同プロデューサーにはBILLY DAVIS Jr.と並んでSTEVE CROPPERの名前もあります。
Gotta Get It / TONY VALOR SOUNDS ORCHESTRA 1976
TOM MOULTONと共同で数々のディスコヒットを持つプロデューサーTONY VALORのファースト・アルバム『Gotta Get It』からの12inchシングル。渋い男性ヴォーカルやブリブリのクラビネット音がファンキー度数を引き上げています。もちろんミックスはA TOM MOULTON MIXです。
Ten Per Cent / DOUBLE EXPOSURE 1976
世界初の一般向け商業用12inchとしても有名なシングル。Salsoulサウンドを象徴するEARL YOUNGのドラムスを強調&ストレッチしたダンサブルなリミックスはWALTER GIBBONSによるもの。House Musicが単純な4つ打ちリズムでも、テクノとは違うソウルやエモーショナルな魅力を併せ持つのは、彼らの生演奏から特にドラムスがサンプリングされていたのもその要因のひとつだと思われます。
Extra Extra (real all about it) / RALPH CARTER 1976
アメリカの人気子役RALPH CARTERが14歳の時にリリースしたアルバム『Young and in Love』より。当時日本でも大ヒットした懐かしいこの曲も納得のA TOM MOULTON MIXです。
Bourgie’, Bourgie’ / JOHN DAVIS with MONSTER ORCHESTRA 1979
フィラデルフィアのプロデューサーJOHN DAVISが自身のオーケストラでASHFORD & SIMPSONのガラージ・クラシックをカバーした、プロモオンリー12inchシングル。ディスコ全盛のこの頃は、とにかくたくさんのオーケストラ名義のアーティストがいましたが、JOHN DAVISのそれは『Love Magic』を始め、数多くのヒットを持つディスコ・オーケストラの代表格です。
Theme from “Shaft” / THE LOVE UNLIMITED ORCHESTRA 1979
BARRY WHITEお抱えのオーケストラ1979年作12inchシングルA面。ISAAC HAYESによる『Shaft』のテーマをオリジナルのクール感を損なうことなくディスコ・カバーしています。
Joyce (instr.) / PAPA JOHN CREACH & THE MIDNIGHT SUN 1975
どちらかと言えばJEFFERSON AIRPLANEやHOT TUNAなど、San Franciscoロック界隈での活躍が目立っていたヴァイオリニストのシングルで、Buddahレーベルの記念すべき1番目の12inch。こちらもA TOM MOULTON MIXです。
Moon Maiden / LUV YOU MADLY ORCHESTRA 1978
DUKE ELLINGTONの曲をフリーキーにカバーして、WALTER GIBBONSがリミックスした12inchシングル。ヴォーカルはもちろん演奏やアレンジも一筋縄ではいかない変態ディスコです。
WALTER GIBBONSは、ダンスフロア向けに音のバランスを変えたり、マスターを切り貼りするなどして楽曲を再構築したリミックス盤制作の始祖。彼がAIDSで亡くなる前年の1993年もDJとして来日しており、体調優れない中でキャスター&背もたれ付の椅子に座りながら真剣に仕事をする姿は今でも忘れられません。
Out of My Hands (club mix) / UNFINISHED BUSINESS 1987
このレコードだけ1987年のHouse初期作品を持ってきてしまいました。オリジナルはOMNI 1981年の同名曲。歌を含め原曲の魅力を損なうことなく、若かりし頃のFRANKIE KNUCKLESがディープにリミックスしUNFINISHED BUSINESS名義でリリースした12inchシングルです。オリジナルよりリズムをシンプルにする事でグルーヴ感を立て直し、ホーンを加えてよりドラマチックな楽曲に生まれ変わっています。
Cocomotion’ 79 / EL COCO 1979
RINDER & LEIWSによるディスコ・プロジェクトEL COCOの、サンプリングネタとしても有名な彼らの代表作79年リミックス・ヴァージョン。雰囲気のあるLOFTクラシックです。