Just Like You / HEAT 1980
AORファンにも人気のUKファンクバンド、デビューアルバムのタイトル曲12inch。あのCHERYL LYNN「Got to Be Real」の強力リズム隊JAMES GADSONドラムスとEDDIE WATKINS Jr.ベースが、ここでも心地よいスウェイ・ビートを刻んでいます。
We’ll Make It / MIKE AND BRENDA SUTTON 1981
多くの楽曲提供やプロデュースで「裏アッシュフォード&シンプソン」と呼ばれる事も多かった、夫婦デュオのアルバム「Don’t Hold Back」からの12inchシングル。この曲はCHERYL LYNNの「Shake It Up Tonight」(MIKE&BRENDA作曲)の原曲としても知られています。
Take a Little Time (dub ver.) “mirage style” / TOTAL CONTRAST 1985
UK打ち込みエレクトロ・ソウル・デュオの1985年ヒット曲。このB面2曲目のDUBヴァージョンは、もろ80年代中期とわかるエレクトロ・ブギーなサウンドです。
Feel So Real (instr. / extended ver.) / STEVE ARRINGTON 1985
SLAVEのヴォーカル兼ドラマーSTEVE ARRINGTONのソロ・12inchシングルB面。こちらも前曲と同じく80年代中期的な音です。
Clouds Across The Moon / RAH BAND 1985
火星に向けて長い宇宙旅行にでた彼に長距離電話をかける恋人の甘く切ないラブソング。数あるRAH BANDの作品群の中でも人気のこの曲ですが、元電気グルーブの砂原良徳が1995年にアルバム「Crossover」でカバーしたことでさらに知名度が上がりました。
Sweet Talk / ROBIN BECK 1979
NYはブルックリン出身の白人女性シンガーのアルバムから、こちらもアルバム・タイトル曲の12inchプロモ盤。エモーショナルなヴォーカルもいいですが、この曲最大の魅力はそのサウンド・プロダクションです。全てのストリングスや管楽器を生オーケストラで演奏、たぶん鍵盤はピアノしか使用していません。80年代に入ってからのストリングス・アレンジがキーボードを多用するようになる前の最も贅沢な時代の録音です。
I Just Wanna (spend some time with you) (Instr.) / ALTON EDWARDS 1982
ジンバブエ共和国出身シンガーのUKヒット曲シングルB面。本来は伸びやかなハイトーン・ヴォイスが売り物の曲なのですが、ここではあえて抑えたインストを取り上げました。
Reach Out / GEORGE DUKE 1983
70年代後半、ブラジル音楽やFRANK ZAPPAの影響を受けながらウルトラ・スーパー・ファンク3部作を発表し、後1983年に何匹目めかのドジョウを狙ってリリースされた12inchシングル。彼のヒット曲はどれも似ている上にそのリリースの多さに食傷気味のリスナーから1983年当時「GEROGE DUKEは終わった。」とも言われていましたが、それまでのヒットに気を良くしてか、ここではストリングスを贅沢に生オーケストラで録音しつつ彼自身のキーボード・ソロも縦横無尽な暴れ弾きで、個人的にはフェイヴァリットな一枚です。
The Key (instr.) / WUF TICKET 1983
イントロから最後まで展開のあるスペーシーでエフェクトの効いたダビィーなB面はFRANCOIS KOVORKIANによるもの。PRELUDEレーベルの12inchは彼のリミックス・ワークが多く見られ、そのどれもが現代でも充分に楽しめるクオリティの高さです。
E=MC2 / GIORGIO 1979
DONNA SUMMERの「I Feel Love」が有名な、シーケンサーを使ったミュンヘン・サウンドのオリジネーターGIORGIO MORODERがGIORGIO名義で1979年に発表したアルバムのタイトル曲。これを聴くとDAFT PUNKのコンセプトがすでにここにあった事が分ります。またこのアルバムは世界初のデジタル・ライヴ・レコーディング(ローランド社のデジタル・シーケンサーMC8を3台使って事前にプログラムされた音と歌手の歌をスタジオにてLive演奏で同期させて録音)された作品としても有名。
Love Something Special / TOUCH 1982
ATMOSFEARやPOWERLINEで知られるELITEレーベルからFRANCIS3兄弟のバンドTOUCHの2ndシングル。ELITEはATMOSFEARのメンバーでプロデューサーでもあるANDY SOJKAが自ら運営するレーベルで、短い期間でしたがアメリカには無いUKらしいモダンなダンス・シングルを多数発表していました。
Native New Yorker (disco ver.) / ODYSSEY 1977
ODYSSEYの1stアルバムからのタイトル曲12inchプロモ・シングル、ディスコヴァージョン。まさにNYCの摩天楼をイメージさせる優雅な1曲。
Se Tu Provi (remix) (piano ver.) / MIKE FRANCIS 1991
2009年に47歳でこの世を去ったイタリア人SSW、1991年リリースの12inchシングルB面。インストなので彼独特のやさしいヴォーカルは聴けませんが、大げさなストリングスで始まるイントロとエモーショナルなピアノソロがメロウな隠れた名曲です。
I Can Prove It (full ver.) / PHIL FEARON 1986
原曲はUKはウェールズ出身の黒人シンガー、TONY ETORIA唯一のヒット作。オリジナルよりゆったりしたテンポでより哀愁度UPの80年代UKミッド・ダンサー。PHIL FEARONは、PHIL FEARON & GALAXYとして数多くのヒットを持つプロデューサーで、ファンカラティーナやフリーソウル好きのダンス・マニアには密かに知られた存在です。
unknown (WL/promo) / unknown 199?
当時週2回の入荷日には必ず通っていた渋谷DANCE MUSIC RECORD (DMR)で購入したホワイトラベルのプロモ12inch。アーティスト、タイトル、リリース年、etc. 全く記憶にございません!
Emotional Rescue (long ver.) / THE ROLLING STONES 1980
言わずと知れたストーンズ1980年のヒットシングル12inch。Billboardで最高3位まで上り詰め、同タイトルのアルバムは7週連続1位を独占。大ヒットとなったものの初期ストーンズ・ファンからはあまり評判の良くないこの頃ですが、実験的にダブなどに挑戦している、個人的には好感の持てる時期になります。それにしてもCHARLIE WATTSのドラムスが後半どんどんスピードアップしていくのは、ノリ的にはベリーグッドなのですが、MIXするのにとても苦労します。
Night Train / STEVE WINWOOD 1980
15歳でSPENCER DAVIS GROUPに参加、早咲きの天才と呼ばれ後にTRAFFICのメンバーとなり、その後もERIC CLAPTONらと共に伝説のバンドBLIND FACESを結成。数々のプロジェクトに参加したSTEVE WINWOODは、1977年に初のソロ・アルバムを発表するも、セールス的には不調で当時経済的にかなり困窮していたと聞いています。この曲の入ったアルバム「Arc of Diver」をリリースした際、インタビューで彼は「このアルバムが売れなかったら、家族を食わすために本気でトラック運転手になるつもりだった。」と応えています。
Your Are The One for Me (b side) / G.Q. 1984
「Disco Night」で有名なバンドが、80年代中期に差掛かりエレクトロ全開でリリースした12inchシングルB面。アーバン・ブギーな「Disco Night」と比べると、とても同じバンドとは思えない派手なサウンド・プロダクションに驚かされます。
I’m Diggin’ You (like an old soul record) / Me’ SHELL NDEGEOCELLO 1993
この曲が収録されているアルバム「Plantation Lullabies」でデビュー。一応ご存じない方の為に、ミシェル・ンデゲオチェロと読みます。ベルリン生まれのアフリカ系アメリカ人の彼女は、類希なる優れたSSWでありながらベーシストとしても素晴らしい才能を持ち合わせている、容姿もたいへん魅力的なアーティストです。
All Tomorrow’s Parties / JAPAN 1979
ANDY WARHOLのバナナのジャケットで有名な、THE VELVET UNDERGROUNDのデビュー・アルバムに収録された60’sサイケでダウナーな名曲をJAPANがエレクトリックにカバー。リーダーのDAVID SYLVIANを始めそのフォトジェニックな容姿で元祖ゴス系女子に当時大人気のJAPANでしたが、その外見に似合わず音造りはいつも先進的で、高いインテリジェンスを感じる素晴らしいバンドでした。
Tu Carino (WL/promo) / KARMA 1995
これも昔DMRで購入。後にカルトな人気を博すKARMAのデビュー12inchシングル、ホワイトラベル・プロモ盤。不思議とクセになる、ぽかぽかする曲です。
Doin’ It Right / DAFT PUNK 2013
2013年世界的大ヒットアルバム「Random Access Memories」より。ヴォーカルはANIMAL COLLECTIVEのNOAH LENNOX。サンプラーやシーケンサーを(たぶん)使用せず、自分たちのkeys以外の各楽器はもちろん、ストリングス・オーケストラやコーラスまでほとんどのパートを生演奏させてレコーディングする贅沢で豊かなサウンドは、近年のDUB STEPやEDMブームに対する彼らなりのアンチテーゼに聞こえます。