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1961年東京生まれ。 川野氏の2学年後輩として1980年代前半に川口氏と出逢う。 15歳から始めた音楽収集は現在も継続中。アナログレコードをこよなく愛す。 20世紀終わりには、アメリカまで好きなバンドを追いかけるため会社員を辞める。 社会復帰後まじめに働きつつも、自分に出来ることと役割について未だ妄想模索中。 Music: 70~80's Rock & Disco Boogie, early House, Clube de Esquina, Phish Cinema: Andrei Tarkovsky, Leos Carax, Jean-Jacques Beineix Style: HippieからNeo-Tradまで。30年ぶりにJ.M.Westonの履き心地にしびれる。 Food: 美味しいものがすき。でも好き嫌いあり。

MIX CLOUD LCR Disco-23

しばらく変化球が続いていましたが、
いろいろ忙しくなる年末ですし、
70’sディスコな曲ばかりで混ぜてみました。
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楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-23
shuroom

  1. Let Me Down Easy / RARE PLEASURE 1976
    1976年ディスコ初期の隠れた名盤でRARE PLEASURE唯一の12inchシングルです。ドリーミィなアレンジと女性ヴォーカルのサビが心地よい、まさにディスコ・ミュージック。イントロのピアノリフは様々なHouseでサンプリングもされました。

  2. Shine on Silver Moon / MARILYN McCOO & BILLY DAVIS Jr. 1978
    元5th DIMENTIONのリード・ヴォーカルだった夫婦は1976年のミディアム『You Don’t Have to Be a Star』でビルボードの一般及びR&Bチャートで1位を獲得しています。そんな彼らが1978年に放った軽快なディスコ・チューンです。共同プロデューサーにはBILLY DAVIS Jr.と並んでSTEVE CROPPERの名前もあります。

  3. Shining / VENUS DODSON 1979
    『Weekend』が有名なPHREEKのヴォーカルVENUS DODSONのアルバム『Night Rider』からの12inch。LEROY BURGESS作曲・プロデュース、TEE SCOTTリミックスの疾走感溢れるディスコ・ブギーです。

  4. Gotta Get It / TONY VALOR SOUNDS ORCHESTRA 1976
    TOM MOULTONと共同で数々のディスコヒットを持つプロデューサーTONY VALORのファースト・アルバム『Gotta Get It』からの12inchシングル。渋い男性ヴォーカルやブリブリのクラビネット音がファンキー度数を引き上げています。もちろんミックスはA TOM MOULTON MIXです。

  5. Ten Per Cent / DOUBLE EXPOSURE 1976
    世界初の一般向け商業用12inchとしても有名なシングル。Salsoulサウンドを象徴するEARL YOUNGのドラムスを強調&ストレッチしたダンサブルなリミックスはWALTER GIBBONSによるもの。House Musicが単純な4つ打ちリズムでも、テクノとは違うソウルやエモーショナルな魅力を併せ持つのは、彼らの生演奏から特にドラムスがサンプリングされていたのもその要因のひとつだと思われます。

  6. Extra Extra (real all about it) / RALPH CARTER 1976
    アメリカの人気子役RALPH CARTERが14歳の時にリリースしたアルバム『Young and in Love』より。当時日本でも大ヒットした懐かしいこの曲も納得のA TOM MOULTON MIXです。

  7. Bourgie’, Bourgie’ / JOHN DAVIS with MONSTER ORCHESTRA 1979
    フィラデルフィアのプロデューサーJOHN DAVISが自身のオーケストラでASHFORD & SIMPSONのガラージ・クラシックをカバーした、プロモオンリー12inchシングル。ディスコ全盛のこの頃は、とにかくたくさんのオーケストラ名義のアーティストがいましたが、JOHN DAVISのそれは『Love Magic』を始め、数多くのヒットを持つディスコ・オーケストラの代表格です。

  8. Theme from “Shaft” / THE LOVE UNLIMITED ORCHESTRA 1979
    BARRY WHITEお抱えのオーケストラ1979年作12inchシングルA面。ISAAC HAYESによる『Shaft』のテーマをオリジナルのクール感を損なうことなくディスコ・カバーしています。

  9. Joyce (instr.) / PAPA JOHN CREACH & THE MIDNIGHT SUN 1975
    どちらかと言えばJEFFERSON AIRPLANEやHOT TUNAなど、San Franciscoロック界隈での活躍が目立っていたヴァイオリニストのシングルで、Buddahレーベルの記念すべき1番目の12inch。こちらもA TOM MOULTON MIXです。

  10. Moon Maiden / LUV YOU MADLY ORCHESTRA 1978
    DUKE ELLINGTONの曲をフリーキーにカバーして、WALTER GIBBONSがリミックスした12inchシングル。ヴォーカルはもちろん演奏やアレンジも一筋縄ではいかない変態ディスコです。
    WALTER GIBBONSは、ダンスフロア向けに音のバランスを変えたり、マスターを切り貼りするなどして楽曲を再構築したリミックス盤制作の始祖。彼がAIDSで亡くなる前年の1993年もDJとして来日しており、体調優れない中でキャスター&背もたれ付の椅子に座りながら真剣に仕事をする姿は今でも忘れられません。

  11. Out of My Hands (club mix) / UNFINISHED BUSINESS 1987
    このレコードだけ1987年のHouse初期作品を持ってきてしまいました。オリジナルはOMNI 1981年の同名曲。歌を含め原曲の魅力を損なうことなく、若かりし頃のFRANKIE KNUCKLESがディープにリミックスしUNFINISHED BUSINESS名義でリリースした12inchシングルです。オリジナルよりリズムをシンプルにする事でグルーヴ感を立て直し、ホーンを加えてよりドラマチックな楽曲に生まれ変わっています。

  12. Cocomotion’ 79 / EL COCO 1979
    RINDER & LEIWSによるディスコ・プロジェクトEL COCOの、サンプリングネタとしても有名な彼らの代表作79年リミックス・ヴァージョン。雰囲気のあるLOFTクラシックです。

MIX CLOUD LCR Disco-22

今月もどちらかというとロックやジャズに接近しながら
前回よりもトライバルやコズミックな雰囲気も意識しながら、
ガラージやLOFTの重要曲も織り交ぜながら選んでみました。
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楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-22
shuroom

  1. River People / WEATHER REPORT 1977
    『Birdland』のUK盤12inchシングルのB面1曲目。翌年に発表されるアルバム『Mr. Gone』に収録されるJACO PASTORIUS入魂の一作です。作曲、Bassはもちろんの事、Drums、Timpaniとリズムパートの全てを自ら演奏。JOE ZAWINULのシンセサイザーもDopeなトライバル・フュージョンです。

  2. Makossa Rock (edit) / DEADLINE 1985
    こちらもJACOがベースで参加している、BILL LASWELLによるNew WaveとAfroの融合プロジェクトDEADLINEの12inch。JACO以外にもP-FunkのBERNIE WORRELL、MANU DIBANGO、AIYB DIENG、PAUL BUTTERFIELDなど豪華すぎて収拾つかない感じが音にも表れています。

  3. Rubbermiro / LIQUID LIQUID 1981
    ポスト・パンク・ダンスバンドとしてニューヨーク派のルーツとも言われたアンダーグラウンド・シーンのレジェンド達による5曲入り12inch『LIQUID LIQUID』のB面2曲目。今聴けば、これぞまさにコールド・ファンク。エンディングがループしてるのもうれしいです。

  4. The Jungle Line / JONI MITCHELL 1975
    賛否両論ありましたが個人的にはとても好きなアルバム『The Hissing of Summer Lawns』より。残念ながらこの曲にJACOは参加していません。アフリカン・ドラムの上にアバンギャルドなアナログ・シンセと彼女独特な節回しのヴォーカルをかぶせた、1975年作とは思えない実験的でシュールな曲なのですが、ドラムスは本物なので自然と身体は反応してしまいます。

  5. House In Motion (special re-mix ver.) / TALKING HEADS 1981
    歴史的名盤『Remain in Light』に収録された呪術的なフレーズが妖しい魅力のこの曲。その輪郭とリズムをよりくっきりとBRIAN ENOが12inchのためにリミックス。当時ENOとDAVID BYRNEは私たちに、メロディよりリズムが主役な音楽の魅力について分かりやすく説いてくれました。

  6. Folkstone Hovercraft / SPACE ART 1980
    フランスのDOMINIQUE PERRIER(シンセサイザー)とROGER RIZZITELLI(ドラムス)の2人組による3枚目のアルバム『Play Back』より。トリッピーなイントロで始まるエキスペリメンタルでも通用しそうなスペース・プログレッシヴ・チューンです。

  7. Cavern / LIQUID LIQUID 1980
    3曲目でも取り上げたLIQUID LIQUDの、こちらは彼らの中で最も有名な大定番曲。Hip Hop黎明期にGRANDMASTER FLASH & THE FURIUS FIVEの『White Line』で使われたのをきっかけに、幅広く知られるようになったブレイクビーツ・クラシックでガラージ・クラシックでもあります。

  8. The Call Up / THE CLASH 1981
    彼らの1980年2枚組大作『Sandinista!』に収録された、『The Magnificent Dance』にも通づるをシンプルながら説得力のあるTHE CLASH流ダブです。跳ねるMICK JONESのカッティング・ギターはもちろん、パンクスらしい拙い演奏ながらPAUL SIMONONのシンプルなベースが逆にハマります。しかし歌詞は反徴兵制を歌ったシビアな内容。

  9. Ma-Cum-Ba (special club mix) / TANTRA 1982
    当時イタリアで多くのヒットを送り出していたプロデューサーCELSO VALLI率いるバンドTANTRAによるコズミック・ディスコ。太いシンセ・ベースがうなるトライバルな一曲です。

  10. Nous Savons Tout / SPACE ART 1978
    6曲目で取り上げたSPACE ARTの1978年に発売された12inchシングルA面。今でこそ一部マニアの間ではプロト・テクノの重要曲と言われていますが、当時はアルバムにも収録されなかったかなりマイナーな一枚。でも破壊力抜群です。

  11. Beyond / HERB ALPERT 1980
    『Rise』をきっかけに数々のヒットを放った彼が、その『Rise』の流れのまま次に作った同名アルバムからの12inchシングル・ロングバージョン。キャッチーなメロディとバックの疾走感がひとつになった気持ちのいいインスト。昔日本でもウイスキーのCMでこの曲が使われていました。

  12. Go Bang! #5 / DINOSAUR L 1982
    鬼才ARTHUR RUSSELLプロデュース、FRANCOIS KリミックスのNYアンダーグラウンドのカオスな金字塔。パーカッシヴで黒いリズムに、妖しいエレピとヴォーカル。言わずもがなのガラージ、LOFTクラシック代表曲です。

  13. Moody (spaced out mix) / ESG 1992~3
    もう一曲ガラージ・クラシックで。ただしオリジナル・ヴァージョンではなく、(レーベルに年号が記載されていないので正確な事は分からないのですが)1992~1993年の間にUKのC.T. Recordsから一応本人名義でリリースされた12inchのA面2曲目。このバージョンの方がオリジナルよりコズミックなアレンジで前曲との雰囲気も合うのでこちらを選びました。

  14. Chaos / QUARTZ 1978
    SPACE ARTと同じく、フランスのシンセ&ドラムのコズミック・ディスコ・ユニット、QUARTZの同名アルバムより。仰々しいシンセサイザーがいかにもプログレ的なエレクトロです。

  15. Aeo (part 1 & 2) / BRIAN BRIGGS 1981
    UKの変人コンポーザー兼シンガーBRIAN BRIGGSのアルバム『Brian Damage』より。LOFTクラシックスとして有名なこの曲は、トライバルながらフワフワとした浮遊感が気持ちいいバレアリックなアンビエントです。