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1961年東京生まれ。 川野氏の2学年後輩として1980年代前半に川口氏と出逢う。 15歳から始めた音楽収集は現在も継続中。アナログレコードをこよなく愛す。 20世紀終わりには、アメリカまで好きなバンドを追いかけるため会社員を辞める。 社会復帰後まじめに働きつつも、自分に出来ることと役割について未だ妄想模索中。 Music: 70~80's Rock & Disco Boogie, early House, Clube de Esquina, Phish Cinema: Andrei Tarkovsky, Leos Carax, Jean-Jacques Beineix Style: HippieからNeo-Tradまで。30年ぶりにJ.M.Westonの履き心地にしびれる。 Food: 美味しいものがすき。でも好き嫌いあり。

MIX CLOUD LCR Disco-15

連投になってしまいますが3月に入ったので、
LCR-Disco-15をMIX CLOUDにUPしました。
PreludeやWest EndなどのNYサウンドを始め、
耳当たりの良い曲を中心に集めてみました。
下記LCR Disco-15のリンクボタンを押して頂くと、

MIX CLOUDのページにジャンプします。

楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-15
shuroom

  1. Just in Time & Space (dub) / RAW SILK 1983
    タイトル通りスペーシーなインストルメンタルDUB。West Endを代表するガールズ・グループの一つRAW SILKの12inch『Just in Time』のB面。微妙にエコーの掛かったエレピのソロを始め、其処彼処に散りばめられた宇宙的SEなどイントロからアウトロウまで隙のない美しさは、まさにザ・ガラージ・クラシック。

  2. Love’s Gonna Get You (watch out baby out baby for love) (instr.) / MODERN-NIQUE frat. LARRY WU 1986
    LCR Disco-1でも紹介した『Let Me Show You』が素晴らしいLARRY WUがらみの1986年エレクトロ・ブギー。ただし今回はB面のインストを選択。80年代中期独特のエレクトロ・サウンドとして取り上げました。

  3. Let’s Do The Latin Hustle / EDDIE DRENNON & B.B.S. 1976
    ESTHER WILLIAMSも在籍していた男女7人組のファーストアルバム『Collage』からのシングル12inch。VAN McCOY『The Hustle』を継承するストリングスやフルートが軽快で気持ちいい、多幸感溢れるラテン・ハッスル・オリジナル本命盤。

  4. Life’s Just a Ballgame (ballroom remix) / WOMACK & WOMACK 1988
    BOBBY WOMACKの弟、CECIL WOMACKとLINDA WOMACK(LINDAはSAM COOKEの娘)夫婦による、4枚目のアルバム『Conscience』からの12inchシングル。エモーショナルでありながら黒すぎず、ネオアコやAORな印象も併せ持った、派手さはありませんが時代を超えて聴き続けていきたい良曲です。

  5. Say Yeah (instr.) / THE LIMIT 1984
    THE LIMITはROB VAN SCHAIKと BERNARD OATTESによるオランダの2人組ユニットで、1982年にも『She’s So Divine』のヒットを放っています。この『Say Yeah』A面は若干甘すぎるのでB面のインストを選びました。

  6. What Cha Doin’ / SEAWIND 1980
    1970年代後半から80年代前半、日本でもサーファーを中心に人気を博したSEAWINDは、そのほとんどの曲を書いているドラムスのBOB WILSONと、夫人でヴォーカルのPAULINE WILSONの二人を中心にしたトロピカル・フィール満載のAORフュージョン・バンドでした。『What Cha Doin’』は彼らの4thアルバムからのシングルで、プロデューサーGEORGE DUKEの個性が色濃く出た楽曲になっています。彼らの中では異色なファンク・チューンのこの12inchはアルバムと比較してベースやドラムスがよりクリアで太く聴こえます。

  7. Must Be The Music (instr.) / SECRET WEAPON 1981
    New Yorkの秘密兵器、1983年リリースのアルバム『Secret Weapon』からの12inchシングルB面のインスト・ヴァージョン。イナたいギターをひたすら弾いているのが気持ち良い、正にOld SchoolなPreludeのダンス・クラシックです。

  8. Can You Handle It (special remix ver.) / SHARON REDD 1981
    LCR Discoで何度も登場する、FRANCOIS KEVORKIANリミックス。右と左でそれぞれ違うギターが鳴り、スキャットがフューチャーされたこのSpecial RemixはPreludeレーベルとFRANCOIS K.を象徴するシングルであり、ディスコと言うよりフュージョンな感じが好みでした。

  9. Come Let Me Love You (disco ver. instr.) / JEANETTE “LADY” DAY 1981
    Preludeレーベルに2枚のシングルを残したJEANETTE “LADY” DAYのファーストシングルのB面。終始飽きさせない展開ある構成はもちろん、なんじゃそりゃなKeysの音選びやスマートなDUB処理はFRANCOIS K.の得意とするところでしょう。

  10. I’m Caught Up (in a one night love affair) (instr.) / A HUNDRED BIRDS 2014
    1996年から大阪を拠点に活動を続ける30人編成のディスコ・オーケストラ、AHBの500枚限定12inchアナログレコードのB面2曲目。AB両面ともガラージを代表する名曲を取り上げ、原曲のイメージ通りにホーンやストリングスなど全て「生」で再現しています。本来であれば某化学メーカーCMソング(山口百恵『さよならの向こう側』のカバー)でお馴染みのTeN嬢のヴォーカルが魅力的な歌入りヴァージョンを取り上げるべきところですが、次曲でオリジナルを選んだのでここではインストを使わせてもらいました。このシングルの売り上げは東北地方太平洋沖地震災害復興基金として寄付されるとの事。

  11. Caught Up (in a one night love affair) / TERRI GONZALEZ 1980
    TERRI GONZALEZ自身が自作自演したこの曲は敏腕プロデューサーPATRICK ADAMSの裏切りで、当時すでに売れっ子のJOCELYN BROWNを始めP. ADAMS自身もメンバーだったINNER LIFEのデビュー・シングル『I’m Caught Up (in a one night love affair)』としてPreludeレーベルから先にリリースされ大ヒットしてしまいました。のちに裁判沙汰にまで発展した曰く因縁のついた曲ですが、ゴージャスでファンキーなINNER LIFE盤よりその1年後にマイナー・レーベルからリリースされた哀愁漂うこちらのほうが個人的には好みです。ちなみに前曲AHBのインストもこのTERRI GONZALEZヴァージョンを参考にしていると思われます。

  12. Loveline / TAVARES 1981
    70年代から活躍するベテラン・グループが1981年に放ったモダン・ソウル・アルバム『Loveline』より、同名タイトルの高揚感溢れるスウェイ・ビートな一曲。作曲はプロデュース業を始めたばかりのKASHIFで、これは彼のキャリアの中でも上位に価する逸品でしょう。  

  13. In The Night / CHERYL LYNN 1981
    懐かしいアメリカのオーディションTV番組「ゴング・ショウ」の最高得点優勝者としてデビューを飾った彼女の3枚目のアルバム『In The Night』から同名タイトルの12inchシングル。当時良質なダンス・ミュージックを数多く制作していたRAY PARKER Jr.プロデュース。どうしてもCHERYL LYNNといえば『Got to Be Real』に話題が行きがちですが、この曲を始めTOTOの『Georgy Porgy』など他にもいい曲がたくさんあります。

  14. Baker Street / GERRY RAFFERTY 1978
    クエンティン・タランティーノの監督デビュー作『レザボア・ドッグス』で面白い使われ方をしたUKのフォークロック・グループSTEALERS WHEELの『Stuck in The Middle with You』。そのSTEALERS WHEELのフロントマンだったGERRY RAFFERTYがバンド解散後にリリースしたソロ・アルバム『City to City』から、当時FENでも毎日何度も流れていたヒット曲。ベーカー・ストリートはロンドンに実在する通りの名前で、小説中でシャーロック・ホームズの事務所があった場所としても有名だそう。そんな霧のロンドンを連想させる幻想的な曲です。

MIX CLOUD LCR Disco-14

LCR-Disco-14をMIX CLOUDにUPしました。
マイナーですがファンキーなフレンチ・ブギーから、
JIMMY CASTOR BUNCHのアナザー・クラシック、
KING CRIMSONのDance RemixやU2の珍しいカバーなど、
いろいろ取り混ぜてみました。
下記LCR Disco-13のリンクボタンを押して頂くと、

MIX CLOUDのページにジャンプします。

楽しんでいただけたら幸いです。

LCR Disco-14
shuroom

  1. Do Me Right / BECKIE BELL 1985
    1982年にINDEEPとして『Last Night a D.J. Saved My Life』のクラブ・ヒットを放った後に、フランスはCarrereレーベルから個人名義でリリースされたソロ・シングル12inch『Touche Pas Mon Toot Toot』のB面。1985年といえばRUN DMCやBEASTIE BOYSが登場、ロックとHIPHOPが初めて融合した年でもあり生粋のソウル・ファンからは不毛の年とも言われていますが、この曲は同じ年にヨーロッパの片隅でまだ黒いブギーが生き残っていた証拠です。

  2. Fire to Desire / CYCLADES 1979
    フランス人ディスコ・クリエーターMAX BERLINのサイド・プロジェクトCYCLADESの、イントロから腰にくる超ファンキーな一曲。MAX BERLINは本名をJEAN-PIERRE CERRONEと言い、あのCERRONEと兄弟関係にあるとの事です。

  3. This Must Be The Night for Love / B.T. EXPRESS 1982
    ブルックリン出身ファンク・バンドのラスト・アルバム『Keep It Up』からのシングル12inchB面。1982年すでにファンク・バンドとしての旬は過ぎていましたが、この曲は都会的でDeepな彼ららしい雰囲気のあるNYサウンドに仕上がっています。

  4. Winter Love / RAH BAND 1982
    まだ寒いのでRAH BANDの『Winter Love』です。この季節にピッタリのファンタジックでキラキラしたこのLove Songは『Perfumed Garden』や『Cloud Across The Moon』など、数々の良曲を送り出した彼の作品の中でも、そのキャッチーさにおいては抜きに出ていながら、プロモーション・オンリーの12inchシングルだったせいかあまり知られていない一曲です。

  5. Ease Your Mind (remix U.S.) / TOUCHDOWN 1982
    UKジャズファンク・バンドTOUCHDOWNの人気曲。これはStreetwise Records盤の12inchA面ARTHUR BAKERリミックスのRemix U.S.ヴァージョンで、DAVID MANCUSO師が使用するジャジーなRecord Shack盤のREMIXとはイントロやSEの音使いなど微妙に異なり、上物などはこちらの方がよりディスコっぽい音になっています。

  6. Time Warp / EDDY GRANT 1982
    多くの著名DJがフェイヴァリットに挙げる、タイトルから格好いいEDDY GRANTのDopeなエレクトロ・ブギー・インスト。NYアンダーグラウンドを象徴するLoft/Garageクラシックとして、またその後のHouse Musicの始祖の一つに数えられる重要曲でもあります。

  7. Sleepless (instr.) / KING CRIMSON 1984
    ファンの間では賛否両論の80年代4人体制時代のKING CRIMSONが、(ご本人達は一切関知せずだったかもしれませんが)ダンス・フロアを意識してFRANCIS K.リミックスで発表した12inchシングルB面のインストです。1981年の初来日公演では、観客のほとんどが60~70年代数々の代表曲を期待しながら、それらを一切演奏しなかった彼らに拍手はあるものの会場は声援などほとんどない冷たい雰囲気。TALKING HEADS好きな自分には素晴らしい内容だったのですが。。。それにしても今思えればあのROBERT FRIPP先生が、当時このようなダンス向けリミックス・レコードのリリースを許したのはちょっとした驚きです。

  8. Far Out / CROWN HEIGHTS AFFAIR 1980
    『Say a Prayer for Two』が有名な、前述のB.T.EXPRESSと同じくブルックリン出身のディスコ・グループの12inchシングルB面。Hip Hopのサンプルネタだったり、Garageクラシックとしても人気の一曲です。特に中盤から後半にかけての突き抜けるような疾走感いっぱいの熱い演奏は、文字通り宇宙に向かってFar Outです。

  9. Space Age / THE JIMMY CASTOR BUNCH 1976
    『It’s Just Bigin』のJIMMY CASTER BUNCHが76年にAtlanticに残したスペース・ファンク・チューン。アルバム『E-Man Groovin’』からの12inchシングル。文字通り宇宙を連想させるギャラクシーなシンセとジャジーなギターの絡みが心地いいメロウ・ブギーです。

  10. Night And Day (cd remix) / U2 1990
    1990年に、COLE POTERを偲ぶ企画でUKの著名アーティストが集まり彼の曲を歌い『Red Hot And Blue』というトリビュートCDをリリース。その中でU2がFRANK SINATRAで有名なこの曲をカバー。それをよりリズムを厚くディープに再構築しバレアリックに仕立て直したのがこのヴァージョンです。このアナログはDJ向けリミックス・コンピレーション12inch、Rhythm Stickシリーズにのみ収録されています。

  11. On The Floor (rock-it) (instr.) / TONY COOK AND THE PARTY PEOPLE 1984
    BOYD JAVIS & TIMMY REGISFORDというHouse Music黎明期にその名を馳せたクリエーター2人組による80’sエレクトロ・ブギーB面インスト。リズム自体はまだHouseまでは到達していませんが、音の選び方や組み立て方などは1984年当時ですでにEarly Houseとして充分成立しています。

  12. White Horse / LAID BACK 1983
    当時日本では一部クラブを除いて、この12inchA面の明るく能天気な『Sunshine Reggae』がディスコやラジオでヒットしましたが、NYアンダーグラウンド・シーンやヨーロッパのディスコではこちらのB面の方が大ヒットしました。

  13. Real Love / THE DOOBIE BROTHERS 1980
    キャリア後半のMICHAEL McDONALD期では1978年の『What a Fool Believes』が最もポピュラーですが、同タイプのこの曲も忘れがたいM. McDONALD節全開のナンバーです。12inchシングル盤では後ろの音も太く鳴りもよく、同じ曲でもアルバムとは印象が違って聞こえてきます。