Se Tu Provi (remix) (piano ver.) / MIKE FRANCIS 1991
2009年に47歳でこの世を去ったイタリア人SSW、1991年リリースの12inchシングルB面。インストなので彼独特のやさしいヴォーカルは聴けませんが、大げさなストリングスで始まるイントロとエモーショナルなピアノソロがメロウな隠れた名曲です。
I Can Prove It (full ver.) / PHIL FEARON 1986
原曲はUKはウェールズ出身の黒人シンガー、TONY ETORIA唯一のヒット作。オリジナルよりゆったりしたテンポでより哀愁度UPの80年代UKミッド・ダンサー。PHIL FEARONは、PHIL FEARON & GALAXYとして数多くのヒットを持つプロデューサーで、ファンカラティーナやフリーソウル好きのダンス・マニアには密かに知られた存在です。
unknown (WL/promo) / unknown 199?
当時週2回の入荷日には必ず通っていた渋谷DANCE MUSIC RECORD (DMR)で購入したホワイトラベルのプロモ12inch。アーティスト、タイトル、リリース年、etc. 全く記憶にございません!
Emotional Rescue (long ver.) / THE ROLLING STONES 1980
言わずと知れたストーンズ1980年のヒットシングル12inch。Billboardで最高3位まで上り詰め、同タイトルのアルバムは7週連続1位を独占。大ヒットとなったものの初期ストーンズ・ファンからはあまり評判の良くないこの頃ですが、実験的にダブなどに挑戦している、個人的には好感の持てる時期になります。それにしてもCHARLIE WATTSのドラムスが後半どんどんスピードアップしていくのは、ノリ的にはベリーグッドなのですが、MIXするのにとても苦労します。
Night Train / STEVE WINWOOD 1980
15歳でSPENCER DAVIS GROUPに参加、早咲きの天才と呼ばれ後にTRAFFICのメンバーとなり、その後もERIC CLAPTONらと共に伝説のバンドBLIND FACESを結成。数々のプロジェクトに参加したSTEVE WINWOODは、1977年に初のソロ・アルバムを発表するも、セールス的には不調で当時経済的にかなり困窮していたと聞いています。この曲の入ったアルバム「Arc of Diver」をリリースした際、インタビューで彼は「このアルバムが売れなかったら、家族を食わすために本気でトラック運転手になるつもりだった。」と応えています。
Your Are The One for Me (b side) / G.Q. 1984
「Disco Night」で有名なバンドが、80年代中期に差掛かりエレクトロ全開でリリースした12inchシングルB面。アーバン・ブギーな「Disco Night」と比べると、とても同じバンドとは思えない派手なサウンド・プロダクションに驚かされます。
I’m Diggin’ You (like an old soul record) / Me’ SHELL NDEGEOCELLO 1993
この曲が収録されているアルバム「Plantation Lullabies」でデビュー。一応ご存じない方の為に、ミシェル・ンデゲオチェロと読みます。ベルリン生まれのアフリカ系アメリカ人の彼女は、類希なる優れたSSWでありながらベーシストとしても素晴らしい才能を持ち合わせている、容姿もたいへん魅力的なアーティストです。
All Tomorrow’s Parties / JAPAN 1979
ANDY WARHOLのバナナのジャケットで有名な、THE VELVET UNDERGROUNDのデビュー・アルバムに収録された60’sサイケでダウナーな名曲をJAPANがエレクトリックにカバー。リーダーのDAVID SYLVIANを始めそのフォトジェニックな容姿で元祖ゴス系女子に当時大人気のJAPANでしたが、その外見に似合わず音造りはいつも先進的で、高いインテリジェンスを感じる素晴らしいバンドでした。
Tu Carino (WL/promo) / KARMA 1995
これも昔DMRで購入。後にカルトな人気を博すKARMAのデビュー12inchシングル、ホワイトラベル・プロモ盤。不思議とクセになる、ぽかぽかする曲です。
Doin’ It Right / DAFT PUNK 2013
2013年世界的大ヒットアルバム「Random Access Memories」より。ヴォーカルはANIMAL COLLECTIVEのNOAH LENNOX。サンプラーやシーケンサーを(たぶん)使用せず、自分たちのkeys以外の各楽器はもちろん、ストリングス・オーケストラやコーラスまでほとんどのパートを生演奏させてレコーディングする贅沢で豊かなサウンドは、近年のDUB STEPやEDMブームに対する彼らなりのアンチテーゼに聞こえます。
Never Stop (electro) / STEVE WHITE & GARY WALLACE 1989
Style CouncilのドラマーSteve Whiteが、バンマスのPaul Wellerにプロデュースをお願いして制作した12inch B面のエレクトロ・ヴァージョン。レーベルはGiles Petersonが設立したACID JAZZ RECORDS。1989年らしいデジタルとアナログの音が混在しながら、ファンカラティーナ的な南国の雰囲気も醸し出しています。
Bali Ha’i (US disco mix) / DISCONECTION 1982
The Pop GroupやPig Bag、SlitsなどをリリースしていたUKのY Recordsから、ミュージカル映画の古典「南太平洋」挿入歌「バリ・ハイ」のディスコ・カバー。エキゾチックで妖艶なヴォーカルはAngela Jaeger。80年代らしい妖しいエスニック・ニューウェーヴ・ダブに仕上がっています。Mick Karn的な変態ベースと後半のケチャやガムランの音がドープです。
Spooks / Tom Tom Club 1981
Tom Tom Clubの中でもアンダーグラウンドな雰囲気が前面に出たダビーなインスト。シングル「Wordy Rappinghood」のB面。どちらかと言うと奥さんのTina Weymouthより旦那のChris Frantzの趣味が色濃く反映されていると思われる1曲。MIXは当時旬なアーティストが挙ってアルバム録音に訪れていた、バハマはナッソーのコンパス・ポイント・スタジオのエンジニアSTEVEN STANLEY。
Electric Avenue / EDDY GRANT 1983
UKおよびアメリカで最高位2位を記録したEddy Grantの大ヒット・チューン。エレクトロでチープなリズムに、バイクのアクセルを噴かす音を模したエフェクトとファットなシンセ・ベースがストリート感いっぱいです。ガラージを通過した方には「Time Warp」が人気ですが、歌入りのこの曲も聴き直すと悪くありません。
Rockin on Sunshine / ROCKERS REVENGE 1982
前曲のEddy Grantがオリジナルのダンス・クラシック「Walking on Sunshine」をArthur BakerとJellybeanのコンビがカバーした12inchシングルのB面インスト。原曲のリフ以外はほとんど無視したダビーなアレンジはNew York Undergroundの臭いプンプンです。
Every 1’s Winner / HOT CHOCOLATE 1978
白黒混合UKファンク・バンドの1978年ヒットシングルの12inch。ディストーションの効いたギターとシュワシュワのシンセに、スキンヘッドの黒人ヴォーカルErroll Brownが熱唱する個性的なこの曲は当時、米軍が運営するAMラジオ局FENでよく耳にしていました。
Have’t Been Funked Enough (instr.) / EX TRAS 1983
本来はUKレゲエ・ダブ・シーンで活躍していたEX TRASよる、ダビーでクレイジーなガラージ・クラシックB面。スカスカな上物に対して中低音域が太すぎるバランスの悪さが、大音量で快感を呼び起こします。
Land of Hunger (dub ver.) / EARONS 1984
アメリカのニューウェーヴ・バンド、EARONSの1984年発表のアルバム「Hear on Earth」からの12inchシングルB面。メンバーはそれぞれ「28」「22」「33」「69」「18」と自らを数字で呼び合い、安っぽい白いツナギに白いフルフェイス・ヘルメットをかぶっていて素顔は分らないのですが、PVを見るかぎり正義の味方っぽいw こちらのMIXも前述のTom Tom Clubで紹介したSTEVEN STANLEYが担当。ダブにも造詣が深い彼の本領発揮作です。
Let Me Go (instr.) / HEAVEN 17 1982
S. キューブリック「時計仕掛けのオレンジ」の劇中、主人公アレックスが女の子をナンパする際に話のネタで語ったアーティスト「ヘヴン17」からその名をとったUKニューウェーヴ・バンド。元Human Leagueの2人が、当時主流だったUKエレポップにファンク的な要素を取り込んだ2ndアルバム「The Luxury Gap」からの12inchシングルB面。ウニョウニョしたベースラインと明るいメロディとのコントラストがいいです。
The Silver Gun / ROBERT PALMER 1983
2003年パリにて惜しくもこの世を去ったRobert Palmer1983年発表のアルバム「Pride」より。この頃の彼はまだ、キレイなお姉さん達をはべらせながらスケベ顔でヘヴィ・ロックを歌う事もなく、アルバム毎に当時最新の「音」を、毎回違う方法で積極的に取り入れる先進的なミュージシャンでした。ここでも半分打ち込みっぽいソリッドなバックにインド古典音楽ラーガ旋律のメロディが融合した、新たなダンス・ミュージックを創造しています。
What Game Shall We Today / RETURN TO FOREVER 1972
Chick Corea(Keys.)が、Stanley Clark(b.)、Joe Farrell(sax & flute)、Airto Moreira(d. & per.)、Flora Purim(vo.)と結成した70年代を代表するスーパー・クロスオーバー・グループ。ECMからのファースト・アルバムより、カモメが飛んでいるジャケットのイメージそのままに、Floraが爽やかに歌い上げるA面ラストの名曲を最後に入れておきます。