1961年東京生まれ。
川野氏の2学年後輩として1980年代前半に川口氏と出逢う。
15歳から始めた音楽収集は現在も継続中。アナログレコードをこよなく愛す。
20世紀終わりには、アメリカまで好きなバンドを追いかけるため会社員を辞める。
社会復帰後まじめに働きつつも、自分に出来ることと役割について未だ妄想模索中。
Music: 70~80's Rock & Disco Boogie, early House, Clube de Esquina, Phish
Cinema: Andrei Tarkovsky, Leos Carax, Jean-Jacques Beineix
Style: HippieからNeo-Tradまで。30年ぶりにJ.M.Westonの履き心地にしびれる。
Food: 美味しいものがすき。でも好き嫌いあり。
Love Light (remix) / JERNEY KAAGMAN 1986
オランダのプログレ・ポップ・バンドEARTH AND FIRE(EARTH, WIND & FIREではありません)の女性リード・ヴォーカルが80年代中期に発表したソロ・シングル12inchリミックス。ヨーロッパ的なイナタいメロディとピコピコした打ち込みサウンドは良質なテクノ・ポップとして今また新鮮に聴こえます。
One Light in The Blackout / THE QUICK 1982
UKの白人2人組バンドTHE QUICKのアルバム同名タイトルの12inchシングル・ロング・ヴァージョン。AORな雰囲気も併せ持ちながら、所々でMick Karnを連想させる独特なベースとコズミックなシンセ使いが気持ちいいバレアリック・ナンバーです。
Gimme What You Got (long) / LE PAMPLEMOUSSE 1976
LAURIN RINDER & MICHAEL LEWISの変態二人組による、懐かしい『Ultimate Breaks & Beats』シリーズにも収録されたブレイクビーツ・クラシックのオリジナル12inch。浮遊感たっぷりのシンセと後半から展開する女性コーラスで身も心も多幸感に包まれてしまいます。
Groove-On / WILLE “BEAVER” HALE 1980
『Party Down』や『Concrete Jungle』で名の知れたギタリスト、LITTLE BEAVERことWILLE “BEAVER” HALE が1980年にT.K. DISCOから放った極上マイアミ・メロウ・ソウル12inch。チャカポコなリズム・ギターが最高です。
Love You Inside Out / BEE GEES 1979
1977年サントラ『Suturday Night Fever』の2年後にリリースされたアルバム『Spirits Having Flown』からの大ヒット・シングル12inch。SNOOP DOGGやJAY-Z & R.KELLYにも取り上げられた特大クラシックで、あまりにもメジャーすぎて入れようかどうか迷いましたが、いい曲なので混ぜちゃいました。
Jojo / BOZ SCAGGS 1980
当時西海岸最高のセッションメンバーを揃えて1980年に発表されたAOR名アルバム『Middle Man』からの12inchシングル。イントロからTOTOのドラマーJEFF PORCAROありきの曲。彼の絶妙なタイム感とグルーヴィでタイトなドラムス無くしては世に出る事はなかったであろう素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
You Got The Stuff / BILL WITHERS 1978
数々の名曲を持つBILL WITHERSの1978年発表アルバム『’Bout Love』に収録された、以外と知られていないドープでファンキーなドス黒い一曲。12inchシングルにしか入っていない後半永遠と続くスモーキーでネチっこいブレイクは必聴です。
Genius Love / TOM TOM CLUB 1981
説明不要の彼ら最大のヒットであり代表曲。35年近く経ってもこのチープで印象的なイントロは忘れることが出来ません。MTV時代と相まってヘタウマ・アニメーションのPVもお洒落で可愛かったですね。
Too Through / BAD GIRLS 1981
『Turn Me Up』が有名なKEITH BARROWが作曲、TEE SCOTTがMIXしたミッドテンポでファンキーな12inch。極太なベースとJOCELYN BROWNのヴォーカルが炸裂する、オールドスクール・テイストなブギーに仕上がっています。
Search for The Hero (m people master mix) / M PEOPLE 1995
1994年UKデビュー、翌年グランド・ビート・ブームの波に乗って全英9位まで上り詰めたヒット曲。このM PEOPLEや次に紹介するTHE CHIMES、さらにTHE BRAND NEW HEAVIESなども含め、そこそこのルックスで歌の上手い黒人女性ヴォーカルを前面に配してクラブっぽいダンス・サウンドを奏でる、ヴィジュアルと音の両面からアピールするやり方が当時のUKミュージック・シーンの常套手段だったのかもしれません。
I Still Haven’t Found What I’m Looking For (manasseh mix) / THE CHIMES 1990
このTHE CHIMESも短期間でしたが人気を博したバンドの一つ。ここではU2のスピリチャルなメッセージ・ソングをソウルフルにカバー。原曲もいいのですが、PAULINE HENRY嬢の伸びのあるヴォーカルにBARRY WHITEばりのスムースで煌びやかなストリングスが乗るこのヴァージョンもなかなかの出来です。
I Got Rhythm / MIKE OLDFIELD 1979
もう一曲最後もカバーで。MIKE OLDFIELD1979年問題作『Platinum』より。彼の膨大な作品郡の中でも70年代後期のディスコ・ダンスミュージックの台頭に影響されてか、他の作品と比べ単純で踊りやすいリズムを意識して造られた『Platinum』は、コアなプログレ・ファンから当時酷評されましたが個人的には最も好きな作品のひとつです。アルバム・ラストを飾るこの曲は、かのGEORGE GERSHWINが1930年に発表した名曲をBPM速度を限界まで落として、しっとりとしたアレンジに置き換えることでオリジナルとはまったく別の音楽に昇華しています。
Real Thing / SERGIO MENDES AND THE NEW BRASIL ’77 1977
SERGIO MENDESは60年代ボッサ・ノヴァの業績をはじめとしたブラジリアン・ミュージック・シーンの大物でありながら、そのPOPな方向性が幸い(災い)してか、ディスコ・ヒット・メーカーとしても活躍します。特にSTEVIE WONDERが彼のために書いたこの曲は、時代を越えて今でも世界中のDJ達に愛され続けており、彼のキャリアの中でも70年代を代表する最重要曲になります。
On My Own / DEBRA LAWS 1981
次男HUBERT、長女ELOISE、四男RONNIEなど、恵まれた音楽一家の次女で末っ子DEBRA LAWS唯一のアルバム『Very Special』からの12inchシングル。クリーンでフュージョンな音使いはSAXプレーヤーでアレンジャーの四男RONNIE LAWSさすがのプロデュース力。ちなみに兄弟の中で最も名の知れたフルート奏者の次男HUBERT LAWS1980年のヒット曲『FAMILY』でリード・ヴォーカルを取っていたのはこのDEBRA LAWSです。
Take Your Time (do it right) (long ver.) / THE S.O.S. BAND 1980
アトランタ出身のTHE S.O.S. BANDデビューアルバム『S.O.S』から説明不要の大ヒットシングル12inch。アレンジにTHE HORNY HORNSのFRED WESLEYの名前を発見。どんなアドバイスを施したのか?音を聞く限り謎ではありますが意外な繋がりに驚きです。
Disco Night (rock-freak) (disco ver.) / G.Q. 1979
続けて説明不要のダンス・クラシック定番中の定番曲。このディスコ・ヴァージョンはギターのカッティングがより際立ち、ベースも太くグルーヴ感倍増です。当時実際にLPと聴き比べをして12inchシングルの音質の違いに初めて気付かされた思い出の一枚でもあります。
Having A Party / ORLAND JOHNSON AND TRANCE 1983
アメリカからイタリアに渡って成功したORLAND JOHNSONのドイツ盤12inch『Fantasize』のB面。代表曲『Turn The Music On』に通づるアーバンでイナタい80’sヨーロピアン・ブギー。この人は他にもギリギリかっこいい曲が多数あります。
Souvenirs (hot tracks remix) / VOYAGE 1983
Hot Tracksは当時の現場DJ向け限定頒布12inchのシリーズで、同じ曲でも業務用に長く踊りやすくremixされた限定ヴァージョンが収録されていました。表向きは何かしらのコネクションがないと入手が難しかったものの、後に中古市場で出回ることも多いレコードでもあります。これは1983年に同ヴァージョンをカナダのPower Recordsからリリースしたものです。
No Wonder (rock attack instr.) / J. GRIFFIN 1982
『Haven’t Been Funked Enough』で有名なEXTRAにも参加していた、JOHNNY GRIFFINのソロ12inch『Rock Attack』のB面インストDUB。EXTRAにも通ずる80’sらしいエフェクトの効いたエレクトロ・サウンドです。
Touch And Go / ECSTASY, PASSION & PAIN feat. BARBARA ROY 1976
BARBARA ROYのファンキーなヴォーカルが冴え渡るあまりにも有名すぎるガラージ・クラシック。イントロからヴォーカル導入部で確実に上げてくれるオープニングからサビまでTOM MOULTONのアレンジが素晴らしいディスコ12inchです。ちなみにこの曲はアルバム未収録のシングル・オンリーで、レコーディング時の演奏はバンドのメンバーではなく、当時フイラデルフィア・サウンドを量産していたMFSBが担当しています。
You Can’t Run from Love (instr. ) / MAXINE SINGLETON 1983
『Don’t You Love It』で知られるMAXINE SINGLETONのアナザー・クラシック。強力なベース・ラインにヴォコーダーやフリーキーなギターやキーボードが一体となったダンサブルなNYサウンドです。自分の12inch(オランダ盤)のB面ラベルにはInstrumental Versionと表記されていますが、しっかり歌も入っています。
Stuff Like That / QUINCY JONES 1978
彼のキャリア中、頂点と評される事も多い1978年発表のアルバム『Sounds…and Stuff Like That』からのシングル12inch Disco Version。STEVE GUDD(dr.)、RICHARD TEE(keys)、ERIC GALE(g)という当時一世を風靡したSTUFFのメンバーを筆頭に、ANTHONY JACKSON(b)やRALPH MacDONALD(per)など最高に贅沢な布陣をバックに、ASHFORD & SIMPSONとCHAKA KHANのヴォーカルがシャウトするファンキーで極上なダンス・チューンに仕上がっています。
I Don’t Want You Back / RAMONA BROOKS 1980
古くはLARRY LEVANから、レア・グルーブ提唱者NORMAN JAY、来日時のFRANCOIS KEVORKIANに至るまで数多くのDJ達に愛され続けている、特に海外で評価の高いディスコ・クラシック女性ヴォーカル物。Paradise GarageでLARRY LEVANはB面インストを回したそうですが、ここでは歌入りのA面を取り上げています。
Last Chance (last chance mix) / SPLASHBAND 1983
シンセを使用しながらボトムにくるベース・ラインにさりげなくエフェクトの効いたハンドクラップがマッチした、エモーショナルな女性ヴォーカルが気持ちいい12inchダンス・シングル。1983年頃を象徴するような都会的でエレクトリックなNYサウンドです。
Just Can’t Give You Up / MYSTIC MERLIN 1980
彼らのファースト・アルバム『Mystic Merlin』より。Deepなサックスがクールな雰囲気を醸し出すスペース・フュージョン・ディスコです。この曲は後に数々のHouseでサンプリングされた事でも有名です。
Brand New Day / THE FAMILY TREE 1979
1979年ゴスペル・ソウルの傑作アルバムと評されるこの作品は、内容は同じなのですがタイトル違いで、絵柄の違うジャケットが3種類存在しており、自分の所持するレコードはグリーンの枠に大きな木が描かれたものでタイトルが『We Shall See Him As He Is』になります。このアルバムではSTEVIE WONDERのオリジナルよりもBPMを早めて軽快にアレンジした『As』が有名ですが、この『Brand New Day』もエンディングに相応わしい高揚感あふれるナイス・メロウな一曲です。