MIX CLOUD LCR Disco-9

LCR Disco-9をMIX CLOUDにUPしました。
今月も、マイナー、メジャー、白黒、新旧、国内外と、
ジャンルを無視して色々取り混ぜてます。
下記LCR Disco-9のリンクボタンを押して頂くと、

MIX CLOUDのページにジャンプします。

楽しんで頂けたら幸いです。

LCR Disco-9
shuroom

  1. Se Tu Provi (remix) (piano ver.) / MIKE FRANCIS 1991
    2009年に47歳でこの世を去ったイタリア人SSW、1991年リリースの12inchシングルB面。インストなので彼独特のやさしいヴォーカルは聴けませんが、大げさなストリングスで始まるイントロとエモーショナルなピアノソロがメロウな隠れた名曲です。

  2. I Can Prove It (full ver.) / PHIL FEARON 1986
    原曲はUKはウェールズ出身の黒人シンガー、TONY ETORIA唯一のヒット作。オリジナルよりゆったりしたテンポでより哀愁度UPの80年代UKミッド・ダンサー。PHIL FEARONは、PHIL FEARON & GALAXYとして数多くのヒットを持つプロデューサーで、ファンカラティーナやフリーソウル好きのダンス・マニアには密かに知られた存在です。

  3. unknown (WL/promo) / unknown 199?
    当時週2回の入荷日には必ず通っていた渋谷DANCE MUSIC RECORD (DMR)で購入したホワイトラベルのプロモ12inch。アーティスト、タイトル、リリース年、etc. 全く記憶にございません!

  4. Shake / BOMBERS 1979
    NYを代表するレーベルWest Endから、カナダはモントリオール出身の人気ディスコ・バンド12inchシングルB面。何処かで聞き覚えのあるDopeなベースラインにスペーシーな上物がミステリアスに溶け合うコズミック・ディスコ、妖しいです。

  5. Emotional Rescue (long ver.) / THE ROLLING STONES 1980
    言わずと知れたストーンズ1980年のヒットシングル12inch。Billboardで最高3位まで上り詰め、同タイトルのアルバムは7週連続1位を独占。大ヒットとなったものの初期ストーンズ・ファンからはあまり評判の良くないこの頃ですが、実験的にダブなどに挑戦している、個人的には好感の持てる時期になります。それにしてもCHARLIE WATTSのドラムスが後半どんどんスピードアップしていくのは、ノリ的にはベリーグッドなのですが、MIXするのにとても苦労します。

  6. Night Train / STEVE WINWOOD 1980
    15歳でSPENCER DAVIS GROUPに参加、早咲きの天才と呼ばれ後にTRAFFICのメンバーとなり、その後もERIC CLAPTONらと共に伝説のバンドBLIND FACESを結成。数々のプロジェクトに参加したSTEVE WINWOODは、1977年に初のソロ・アルバムを発表するも、セールス的には不調で当時経済的にかなり困窮していたと聞いています。この曲の入ったアルバム「Arc of Diver」をリリースした際、インタビューで彼は「このアルバムが売れなかったら、家族を食わすために本気でトラック運転手になるつもりだった。」と応えています。

  7. Sueno Latino (winter ver.) / SUENO LATINO feat. CAROLINA DAMAS 1989
    イタロ・ハウス・クラシック「Sueno Latino」の数あるヴァージョンの中でも、この曲の元ネタ「E2-E4」の作者でありギタリストのMANUEL GOTTSCHINGをゲストに迎え、思う存分ギターを弾いてもらっているのがこのWinter Versionです。2008年夏に伊豆で行われた野外フェスMETAMORPHOSEでMANUEL GOTTSCHINGが来日。夜明けに合わせて生演奏された「E2-E4」は言葉では言い表せない本当に美しい奇跡の時間でした。

  8. Your Are The One for Me (b side) / G.Q. 1984
    「Disco Night」で有名なバンドが、80年代中期に差掛かりエレクトロ全開でリリースした12inchシングルB面。アーバン・ブギーな「Disco Night」と比べると、とても同じバンドとは思えない派手なサウンド・プロダクションに驚かされます。

  9. I’m Diggin’ You (like an old soul record) / Me’ SHELL NDEGEOCELLO 1993
    この曲が収録されているアルバム「Plantation Lullabies」でデビュー。一応ご存じない方の為に、ミシェル・ンデゲオチェロと読みます。ベルリン生まれのアフリカ系アメリカ人の彼女は、類希なる優れたSSWでありながらベーシストとしても素晴らしい才能を持ち合わせている、容姿もたいへん魅力的なアーティストです。

  10. Endless Race (remix) / WALLY BADAROU 1986
    LEVEL 42を始めGRACE JONESなどのバックも勤めたキーボーディストのリミックス・アルバム「Chief Inspector」より。今回取り上げた曲や、同じ路線でこのアルバムにも収録されている1984年彼最大のヒット曲「Hi-Life」を聴いても思うのですが、この人の作品がいつもエスニックな香りを前面に抑えつつも、黒くなりすぎずモダンで軽快なサウンドなのは彼がフランス出身だからでしょうか。

  11. All Tomorrow’s Parties / JAPAN 1979
    ANDY WARHOLのバナナのジャケットで有名な、THE VELVET UNDERGROUNDのデビュー・アルバムに収録された60’sサイケでダウナーな名曲をJAPANがエレクトリックにカバー。リーダーのDAVID SYLVIANを始めそのフォトジェニックな容姿で元祖ゴス系女子に当時大人気のJAPANでしたが、その外見に似合わず音造りはいつも先進的で、高いインテリジェンスを感じる素晴らしいバンドでした。

  12. Tu Carino (WL/promo) / KARMA 1995
    これも昔DMRで購入。後にカルトな人気を博すKARMAのデビュー12inchシングル、ホワイトラベル・プロモ盤。不思議とクセになる、ぽかぽかする曲です。

  13. Angiolina (original ver.) / DACHAMBO 2008
    ジャパニーズ・サイケデリック・ジャムバンドDACHANBOの12inchシングル。ジャムバンドなので彼らが本来実力を発揮するのはライヴなのですが、CDはもちろんアナログ12inchもリリースしています。浮遊感たっぷりの気持ちのいい演奏を聴かせてくれるギターのAO Youngは、サイドプロジェクトでは心に響くソウルフルなヴォーカルも披露してくれます。

  14. Doin’ It Right / DAFT PUNK 2013
    2013年世界的大ヒットアルバム「Random Access Memories」より。ヴォーカルはANIMAL COLLECTIVEのNOAH LENNOX。サンプラーやシーケンサーを(たぶん)使用せず、自分たちのkeys以外の各楽器はもちろん、ストリングス・オーケストラやコーラスまでほとんどのパートを生演奏させてレコーディングする贅沢で豊かなサウンドは、近年のDUB STEPやEDMブームに対する彼らなりのアンチテーゼに聞こえます。

cotton suits for long hot summer

亜熱帯のような暑さが当たり前になった感のある東京。こんな季節であっても『嗜好品としてのスーツ』を楽しみたくなるのは天邪鬼でしょうか?

夏には夏の「色」や「素材」をスーツに乗せて楽しむことを放棄してしまうのはあまりにももったいないように思います。麻やフレスコもいいですが、今回はコットンスーツ。暑い日差しの下で着たいスーツを紹介したいと思います。

3パッチポケット、4ボタンのカジュアルなスーツ。着丈の程よい短さと、パンツの細さが今日的バランス。
3パッチポケット、4ボタンのカジュアルなスーツ。着丈の程よい短さと、パンツの細さが今日的バランス。

Cantarelliのベージュのダブルブレステッドスーツ。このスーツをまずはじめにご紹介したのは、コンパクトなダブルブレステッドで、しかも副素材を限りなく省いて軽くし立てている点がいまどきの夏のコットンスーツと思えるからです。着てみるとだらしなくならず良い塩梅で構築的です。軽さを考えるとカラミの白シャツやシャンブレーのシャツに、素足でスリッポンといった着方もいいですが、タイドアップしてダブルモンク(これまた素足で)とかに履き替えるのもいいのではないでしょうか。

副素材を限りなく省いた仕様.着ると程よい構築感が出るのはテーラリングの力。
副素材を限りなく省いた仕様.着ると程よい構築感が出るのはテーラリングの力。

 

次はL.B.M.1911(ルビアムのカジュアルライン)のソラーロ。ソラーロはいわゆる玉虫。縦糸と横糸の色が違うことで、陽のあたり方で見え方の変わる夏の日差しの中で映える生地です。(まさにサンクロス。)

実際は赤みのあるカーキに近い色合い。
実際は赤みのあるカーキに近い色合い。

ビースポークのきちんと仕立てたクラシックなソラーロのかっこよさといったらないですが、これは洗いがかかった、あたり感のあるカジュアルなスーツ。こうした加工もちょっと過ぎたなという感はありますが、これはソラーロのてかり感がうまく落ち着いていい感じに仕上がっています。カジュアル感が強いからあえてタイドアップ。白のオックスBDのボタンはずしにきちんと幅のあるニットタイを合わせます。

__LBM2

 

ソラーロ続きでSTILE LATINOのウール混のコットンスーツ。絶妙なブルーの明るさが、まさに夏に着たいスーツ。ウール混のニュアンスやパッチでなく玉縁のポケットの仕上げがエレガントで大人っぽさを醸し出します。ストライブやギンガムもいいけれど、白シャツにネイビーのニットタイでストイックに夏の午後に着たい感じです。ペルソールとともにでしょうか?

明るいブルーが夏らしいソラーロ。
明るいブルーが夏らしいソラーロ。

 

ソラーロのもうひとつの色みが良くわかる。
ソラーロのもうひとつの色みが良くわかる。

そしてSTILE LATINOのこれまたウール混のベージュのコットンスーツ。コットンスーツの魅力はしわにありますが、これはウール紺にすることでしわは出にくくエレガントな感じ。夏に着るべき一番は合わせも幅広く楽しめるこのベージュのコットンスーツだと思います。カラミの白シャツにブラウンのニットタイ、ブラウンスエードのタッセルスリッポンとかが鉄板ですが、今シーズンはこんなチェックのシャツにニットタイといったちょっとフレンチっぽいあわせが気になります。靴はバガンディのALDENのタッセルスリッポンとかが気分でしょうか。

2つボタンのエレガントなコットンウールスーツ。
2つボタンのエレガントなコットンウールスーツ。

 

フレンチアイビーぽいちょっと懐かしいコーディネート
フレンチアイビーぽいちょっと懐かしいコーディネート

 

ご紹介したスーツは今シーズンに調達した物はひとつもなくもう4~5年着ているものですが、今年も今年的な気持ちを盛り込みつつ盛夏の東京で着たいスーツだと思います。

おまけはこのシーズンに調達したSTILE LATINO。トーンの明るいブルーのピンヘッド。あわせも明るくブルーのストライプに、きれいなブルーのプリントタイでしょうか?

__latino 2014ss

 

 

人はそれと知らずに、必ずめぐり会う。たとえ互いの身に何が起こり、どのような道をたどろうとも、必ず赤い輪の中で結び合うーラーマ・クリシュナー (ジャン・ピエール・メルヴィル監督「仁義」*原題"Le Cercle Rouge"より)